でんせつ☆よぅへぃ　ぎらちゃんのにっき　ぼりゅぅむとぅーっ☆



………


……


…




「剛拳のラルフ…ふっ…相手にとって不足無し——！」

迸る拳撃———
疾走する狂気———
ほくそ笑むルリアンナ———

死闘は丸三日に及び、最後に立っていたのは———

「ラルフ…貴様は強かったよ。だが、間違った強さだった」

戦斧を地に突き立て、見下ろしていたのは伝説の傭兵ギラ・ヴェルナー
ここに死闘——決着す——

後の世に伝わる伝説の戦いが幕を閉じた








うん！
後々出版する自伝にはこう書くよ！
だってあのおじさん、剛拳とかいって体当たりしかしてこないんだもん！？
適当に斧振り回しただけで勝てたよ！どういうことなの！？
後から聞いたらなんか１人で一日２０００人ぐらい相手にしたらしい、ひどいブラック企業ね！
まぁ中身はちょっと脚色したけど、だいたいあってるし、
これならミリオンセラーまちがいないよ！ミリオンセラーで理想の老後だよお！

あと仲間ができた！
やっぱり強そうな装備をつけてると違うよねー…傭兵団ではいつもぼっちだったのにね…
メルンテーゼデニューな子だってバレないようにしないと…もうおトイレでご飯食べるのやだぉ…
あとでまた『大物っぽい喋り方ができる本』読んどこ、復習が大事よねこういうのは＞＜

まだエンブリオの力の行使になれてない今ならまだ言い訳もできるし、少しづつ慣れていこう
とりあえずは平原に出たら、たくさんの一揆参加者達！！

………大丈夫かなあ…私のこと知ってる人、いないよね…？
『○○デビューのススメ』っていう本には、
自分のこと知ってる人がいたらまずアウト、みたいな
そんなことが書かれてたんだよねぇ…

「アッｗｗｗお前何処其処の傭兵団でぼっちだったやつじゃんｗｗｗｗｗｗｗｗ」

とか言われたら洒落にならんしょ…




よし！



いない！



知り合いなんていない！そうに決まってる！



でないと困るんだよね…まだ装備のローンも残ってるし…
私このメルンテーゼデビューにかけてるんだから！

……とりあえず三回ぐらい斧振ったら腕と腰と
あとなんか背骨がすごく痛いから、日記ここまで＞＜

紫髪で三つ編みの男が、あなたに話し掛けてきます