-前回までのあらすじ-
村の復興のために後先考えず飛び出して来た雪菜。
お金も何も持たないくせに武器だけはしっかり持っていくという変なドジっぷりを発揮する。
とりあえず森ん中で野宿な！というところに狙ったかのように現れる謎の青年。
四次元的なテントと巾着袋をもらっちゃったりなんかしつつ翌日には一揆会場に到着。
どうやらテストとやらを受けねばならないようなのでちゃちゃっとクリアして一揆に参加することに成功したのだった。YATTA！

テストを終えて一息。
これからやることが決まったのはいいが、結局自分の拠点となる場所などは見つかっていなかった。お金もないし。
そんな時のこと。まさにグッとタイミングで。

そういうたれ幕なんて見つけてしまった。
家族募集中とは、入居者募集中のようなものだろうか。一応家、みたいだし。
しかしそれは間違いなく家なのだろうが、明らかに異様だった。
何を隠そう浮いているのである。空を飛ぶ家など初めて見る。

そんなこんなで。
タンポポ荘に乗り込むことにした雪菜だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
入居後

折り畳みテントを巾着袋へシュゥゥゥーッ！！した。

何を考えているのか、無言で雪菜のおでこをぺちぺちしようとしてくる
ふよふよ浮遊しながらおでこをぺちぺちしようとする姿は多少鬱陶しいかもしれない
キミはこの鬱陶しい人物のぺちぺちをそのままやらせておいてもいいし、激情に駆られ叩き落としてもいい

たまたま見かけた少女の姿に足を止めた長躯。
ほうほう、と何やら嘆息を溢しつつ歩み寄って、

何やら目を輝かせ、自己紹介すらも忘れて大きな杵へと熱い視線を送っている。