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○月×日

ラルフさん、最初見た時はちょっと怖かったけど、とても良い人だった。

テストでも、手加減してくれてるみたいだったし、逆にラルフさんが怪我したりしないかちょっと心配だったけど、私の魔術を受けても全然平気そうな顔をしていた。すごい！
でもやっぱり、人に向けて魔術を撃つのはあんまり良い気持ちがしないな…

ラルフさんは一日に凄い人数のテストしてたって聞いたし、本当に凄い人なのかもしれない。
とにかく、ラルフさんお疲れ様！　お互いに怪我しなくて本当に良かった！

そう言えば、ラルフさんとルリアンナさんってどういう関係なんだろう？
なんだかとても仲が良さそうに見えたけど……
一揆の仲間って皆ああやって仲良くなれるのかな？
私も良い仲間に巡り逢えたらいいな。



テストが終わって、ラルフさんとルリアンナさんと別れた後、同い年くらいの綺麗な女の子に声をかけられた。
彼女はシャルロッテと名乗った。

シャルロッテさんの話を聞くと、新王様の今回の行動にいてもたってもいられず、一揆に参加することにしたらしい。
でもひとりで飛び出して来て、心細くなったので、一緒に一揆する人を探していたとか。

なんだか、とても優しそうな人だった。
丁度、私も友達が欲しかったし、断る理由なんて何もないよね？
仲良くなれるといいな。



その後、家を探していることと、タンポポ荘の話をしたら、シャルロッテさんも一緒に来てくれると言ってくれた。
もしかしたら、シャルロッテさんもタンポポ荘に住むことになるかもしれない。

タンポポ荘、素敵な宿だといいな。
もし、シャルロッテさんと同じ宿に住むことになったら、一緒に居れる時間も長くなるし、すぐに仲良くなれるかもしれないし……

うん、なんだか楽しくなってきた！
これからもいいことが続きますように！
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　ポポロは声をかけられて振り向く。角や翼が気になるのか、少し視線を泳がせ、それから自分よりも背の高いクーリアを不思議そうに見上げて、

　自己紹介をされると、ポポロは顔をほころばせ、

　そして「部屋を探している」と言われた瞬間、好物を前にした猫のような目つきになり、クーリアが台詞を言い終わるのと同時に抱きつくような勢いでクーリアの両手を握りしめて、

　初対面だというのに、まるで旧知の友人のように掴んだクーリアの手を無遠慮に引っ張り、ポポロはタンポポ荘へと歩き出した。