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![]() | 一揆参戦 2日目! - Diary |
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それは唐突だった。 何の予兆も、先触れもなく。 その瞬間まで自分は、八つ時の差し入れにと 手に水菓子(プリン)を携え屋敷の廊下を歩いていた——筈だった。 下ろした足は、歩き慣れた床の絨毯ではなく、地面を踏んでいた。 “メルンテーゼ”と呼ばれる異世界の大地、小ノ木家の庭の土を。 * 何が、と思うより先に人の気配に振り向けば、そこには二人の人間が居た。 縁側に腰をかけたまま、目を見開いてこちらを凝視する老人と少女… いや、容姿は少女と見紛うばかりの少年が。 「………すまぬ、おかしな事を聞くと思うかも知れぬが。 ここは、——どこでござろうか」 心の動きを抑え、努めて慎重に声をかければ、先に我に返ったのは老人の方だった。 相好を崩し、落ち着いた様子でこちらの問いかけに応える。 年の功か生まれ持った性質か。 柔和な雰囲気でありながら、一見してなかなかに肝の据わった人物に思えた。 「いやあ、うちの庭ですが…驚いたなあ、どこから来なすったやら… 突然景色が歪んだと思ったら、ねえ」 「——」 つい今しがたまで主家の屋敷に居た自分が、何ゆえ他人の家の庭に居るのか。 不条理な事態にしばしの間思考を巡らせていると、今度は老人の方から声をかけてきた。 「んー、…どうです。こんなとこじゃあ何ですし、ちょっと上がって話しませんかね。 うん、お茶でも煎れましょう」 「お…お爺ちゃん…!」 さながら茶飲み友達を誘うかの様な老人の物言いに、それまで黙っていた少年が口を開いた。 不安そうにこちらを窺いながら、物言いたげに老人の袖を掴む。 「…怪しい者ではない…様には到底思えぬかも知れぬが、 決して危害を加える様な真似をする気はござらん。——“これ”も、」 ゆっくりと。脅かさぬ様、ゆっくりとした所作で膝を地に着け、 腰から抜いた黒い小脇差を、前方の地面へ静かに置く。 「拙者の言葉を信用されるまで、そちらに預けよう。 …どうか、話を聞かせては貰えぬだろうか」 先程からこれに、少年の目が一際不安そうに向けられていたのは気付いていた。 (実際の所、所持している得物はこれだけではないのだが—— 恐らく今、彼の目に映る一番の脅威はこれであろう) 見た所、この二人からは戦いの臭いがまるでしない。 そんな人間からすれば、突然現れた闖入者が武器を持っていれば尚更警戒するのも道理。 本来ならばこれを——これだけは、他人の手に委ねるなど有り得ぬ事なのだが。 今は兎も角、置かれた状況を知る為にも、出来得る限り情報を得ねばならない。 「おやまあ、お腰の物を——ふうむ、必要はないかと存じますが…。 …龍貴。折角のお気遣いだ、一先ず預からせて頂きなさい」 「は…はい。…あ、あの、…すみません。お預かり、します…」 老人に促され、龍貴、と呼ばれた少年はおずおずと地に置かれた得物を受け取った。 黒鞘に納まったそれを丁重に抱えると、お茶を煎れてきます、と 消え入りそうな声を残し足早に家の奥へと向かう。 「では、どうぞどうぞ——お聞きになりたい事も多いでしょう、楽になさって下さい」 「かたじけない。お邪魔致す」 一礼し、膝の土を払うと、招かれるまま縁側から続く居間へと上がった。 * そうして、“この世界”の様々な事情を知る。 いくつもに分かたれた世界。 契約者。 紅い花。 新たな“王”のしでかした事。 それにより、人々の間に蜂起の気運が高まりつつある事。 ——そしてその人々の中には、助力を求め、 他の世界からの召喚を行いだした者も少なくない、という事。 …自分が果たして、それに当て嵌まるのかどうか。 何せ“喚ばれた”という感触すらないまま、召喚主も居ないこの家の庭に居たからだ。 そう告げると、「詳しくは分かりませんが…」と前置いてから、ひょっとしたら“特定の誰か”ではなく、 “兎に角戦う力のある誰か”をこの世界へ無差別に喚ぶ、という召喚法に巻き込まれたのではないか。 そんな可能性を、老人は示唆した。 (…無差別か…何も分からず喚び出される方にとっては、はた迷惑な話でござるな。 しかしこの世界に住まう者にとっては、それだけなりふり構えぬ事態だという事か——) 出された茶の椀を傾けながら、与えられた情報を頭で整理する。 それから一拍の後——ようやく、一番得るべき情報について尋ねた。 「…帰る方法は」 「さてはて…申し訳ないですが、こればかりは…。召喚の法も、召喚主も分かりませんしなあ…。 その道に詳しい者ならば、何か手立てを知っているかもしれませんが…」 ううむ、と首を捻る老人が、ふと気遣わしげにこちらを見た。 「…そりゃあ、勿論。戻られたいお気持ちがあるのは当然といえば当然ですが—— 何か、あちらに気掛かりがおありですかな」 ほんの少し、顔に色が出たのだろう。 機微を読むに長けていそうなこの老人は、どうやらその色を見て取った様だ。 隠し切れなかったという事は、自分は思いの外焦りを感じていたらしいな——と、 どこか他人事の様に内心で苦笑しつつ、彼の問いに短く答える。 「……幼子を。“あちら”に残してござる」 ああ、と老人は得心のいった顔で痛ましげに頷いた。 「そうですか、それはさぞ…ご心配でしょうなあ」 答える代わり、僅かに目を細め、目線を茶の緑へ落とす。 心配——心配、には違いない。 しかしあの子の周りには、自分以外にも庇護の手はいくつもある。あの子を慈しむ者達の手が。 生きてゆくにはきっと、彼らが居る限り何の問題も無いだろう。 ただ、いつか自分からあの子に伝えなければならない事があった。 主を守りきれなかった忍が、最後に果たすべき唯一つの主命が。 何としてでも、何をしてでも、何年かかろうと、必ず帰らねばならない。あの子の元へ。 その為にも、もっと手掛かり足掛かりを集めなければなるまい。 世話になった礼を述べて、そろそろ立ち去ろうかと思ったその時—— 「それじゃあ、あれですよ。 帰る方法が見つかるまで、この家で過ごされてはどうでしょうね」 「お爺ちゃん!?」 思いがけない提案に、自分はもとより、自分よりも更に驚いたらしい高い声が上がる。 「…いや、初めて会った御仁にそこまで面倒をお掛けする訳には。拙者一人、如何様にも…」 「いやいや、ただでさえ慣れない土地で探し物をするのは大変でしょうに。 せめて、きちんと雨風をしのげる場所があった方が何かと捗ると思いますよ」 「あの、あ、え、おじいちゃ」 「なに、困った時はお互い様と言いますでしょう。 ああ、どうしてもお気兼ねなさるというのなら…そうですなあ、 代わりといっては何ですが、うちの店を手伝って下さればこちらも助かりますなあ。 工芸店をやっとりますが、私と孫だけでは力仕事なんかは少々難渋しとりますし…の、龍貴」 「え、あ、はい」 (今のは明らかにつられて返事をしたでござるな。 確かに、寝床を苦心せずに済むのは助かろうが——いやしかし、) 「おお、そうでした…まだお名前を伺ってませんでしたか。私は小ノ木重蔵、こちらは孫の龍貴といいます。 貴方は、何とお呼びすればいいですかな?」 名を問われて、咄嗟に真の名を出さないのは忍の習性的なもので、特に意味はなかった。 ふと目に入った、煌びやかな衣装を纏った男の写し絵——その横に書かれていた、名前らしき文字。 異界の物ながら、それは不思議と生まれ故郷のそれとよく似ていて——するりと口から、その音が出た。 「では、“ミナミ”…巳南、と」 「巳南さんですな、どうぞよろしくお願いしますよ。 どれ。じゃあちょっと婆さんに、夕餉が一人分増えたと伝えてきますかね」 そうにこやかに言う好々爺がよっこいしょ、と中座する。 異を唱える隙もなく、いつの間にか小ノ木家滞在が雪崩れ込む様に決まってしまっていた。 後には、二人の人間が残された。 「……」 「……」 「……」 「………御祖父殿は」 「へ、ぁっ!?」 沈黙を破って話しかければ、怒涛の流れに着いてゆけずまだぽかんとしたままだった少年—— 龍貴の肩が、びくりと跳ねる。 「人の好い御仁でござるな……拙者が言うのも何だが、…些か心配になる程に」 「……はい… あっ、ええと、…すみません、その、」 視線をさまよわせ、つっかえながらも何か伝えようとする彼の言葉を、急かす事無くじっと待つ。 「…あの、失礼な態度とっちゃって…すみません…! …でもあの、お爺ちゃんが信用するって決めたなら…私も、巳南さんをその、信用…あっ、あの、刀も、」 慌てて立ち上がろうとする龍貴を、片手を挙げて制し再び座らせる。 「…龍貴殿は、御祖父殿をまこと敬愛されているのでござるな」 「——……はい。とても」 落ち着かせる様、表情を和らげてそう言えば、相手もはにかんだ様に笑う。 祖父とは対照的に、それが出会ってから初めて見た彼の笑顔だった。 対面に座したまま、頭を下げる。 「御祖父殿共々、有難き言葉痛み入る。 龍貴殿においても、これよりどうぞ宜しくお願い申し上げる」 「こ、こちらこそ…っていうか、うあ、頭上げて下さいそんな…っ! それと、“殿”とか要りませんから…!私の事はたつき、で…!」 と、その時——二人の耳に、先程席を立った重蔵の声が届いた。 \ばあさーん!今日からな、一人増えるからなー。巳南ちゃんの分も晩飯な、そうそう巳南ちゃんー/ 「……」 「……ちゃん、て……おじいちゃん……っ」 赤面してうつむく少年と、どう反応を返すべきか悩む異界の忍。 微妙にいたたまれない空気の中、二人が座す居間に、明るい老人の声だけがただ響いていた。 * これが、一揆参戦の凡そ半年程前。 バスカヴィルの名を持つ主に仕え、その遺児を我が子とした犬守忍が頭領・伏火の首(おびと)が、 メルンテーゼにて小ノ木家に滞在する事となった時のあらましである。 |
![]() | Message |
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![]() カツヱ(1641) >>
![]() たつき(1639) からのメッセージ >>
たつきは巳南に頭を下げ、会釈をした。
カツヱ(1641) からのメッセージ >>
![]() * たつき(1639) * カサネ(1952) |
![]() | Main Action 1 |
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特にありません。 |
![]() | Battle!! |
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![]() 攻城戦を開始!
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たつき は以下を装備!
【防具】 羽織付き着物( 衣 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 前掛けエプロン( 装飾 / 20 / - / - / - ) 巳南 は以下を装備!
【防具】 忍装束( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 黒鞘の小脇差( 装飾 / 20 / - / - / - ) カツヱ は以下を装備!
【防具】 朗読( 鎧 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 可愛( 装飾 / 20 / - / - / - ) |
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![]() ▼巳南の行動!
ケット・シーAに 487 のダメージ! ケット・シーAに麻痺を1追加! ▼カツヱの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ケット・シーAに 130 のダメージ! Critical Hit!! ケット・シーAに 114 のダメージ! ケット・シーBに 99 のダメージ! ▼たつきの行動!
ケット・シーAに 324 のダメージ! ケット・シーAに魅了を1追加! ▼アメーバの行動!
たつきに 8 のダメージ! たつきは猛毒に抵抗! たつきに 8 のダメージ! たつきは猛毒に抵抗! たつきに 6 のダメージ! たつきに猛毒を1追加! ▼ケット・シーAの行動![麻痺:1][魅了:1]
巳南に 110 のダメージ! ( ケット・シーAの麻痺が解消!魅了が解消! ) ▼ケット・シーBの行動!
たつきに 75 のダメージ! たつきに 69 のダメージ! たつきに 74 のダメージ! |
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![]() ▼巳南の行動!
ケット・シーAに 419 のダメージ! ▼カツヱの行動!
ケット・シーAに 615 のダメージ! ケット・シーAのVITが低下! 猛毒により 217 のダメージ!MHPが 55 減少! ▼たつきの行動![猛毒:1]
竹蛇さん、力を貸してください アメーバに 814 のダメージ! アメーバに衰弱を1追加! ( たつきの猛毒が解消! ) 衰弱によりSPが 18 減少!MSPが 5 減少! ▼アメーバの行動![衰弱:1]
巳南に 8 のダメージ! 巳南は猛毒に抵抗! 巳南に 7 のダメージ! 巳南に猛毒を1追加! 巳南に 8 のダメージ! 巳南は猛毒に抵抗! ( アメーバの衰弱が解消! ) ▼ケット・シーAの行動!
たつきに 222 のダメージ! ▼ケット・シーBの行動!
カツヱに 122 のダメージ! |
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![]() 猛毒により 235 のダメージ!MHPが 59 減少! ▼巳南の行動![猛毒:1]
Critical Hit!! ケット・シーBに 1110 のダメージ! ケット・シーBは炎上に抵抗! ( 巳南の猛毒が解消! ) ▼カツヱの行動!
ビーストファング!! Critical Hit!! ケット・シーBに 956 のダメージ! ケット・シーBのVITが低下! ▼たつきの行動!
アメーバに 261 のダメージ! アメーバに魅了を1追加! ▼アメーバの行動![魅了:1]
たつきに 8 のダメージ! たつきは猛毒に抵抗! たつきに 6 のダメージ! たつきに猛毒を1追加! たつきに 7 のダメージ! たつきは猛毒に抵抗! ( アメーバの魅了が解消! ) ▼ケット・シーAの行動!
たつきは攻撃を回避!
たつきに 73 のダメージ! ▼ケット・シーBの行動!
カツヱに 122 のダメージ! |
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![]() ▼巳南の行動!
ケット・シーBに 651 のダメージ! ▼カツヱの行動!
ケット・シーBに 144 のダメージ! ケット・シーAに 145 のダメージ! ケット・シーAに 147 のダメージ! 猛毒により 219 のダメージ!MHPが 55 減少! ▼たつきの行動![猛毒:1]
ケット・シーAに 743 のダメージ!
( たつきの猛毒が解消! ) ▼アメーバの行動!
たつきに 52 のダメージ! 衰弱によりSPが 16 減少!MSPが 5 減少! ▼ケット・シーAの行動![衰弱:1]
たつきに 155 のダメージ! ( ケット・シーAの衰弱が解消! ) ▼ケット・シーBの行動!
たつきに 74 のダメージ! たつきに 71 のダメージ! たつきに 74 のダメージ!
Encounter側の前衛がいないため隊列が詰められた! |
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![]() ▼巳南の行動!
レッドショック!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! アメーバに 1710 のダメージ! アメーバに炎上を1追加! ▼カツヱの行動!
アメーバに 81 のダメージ! アメーバに 87 のダメージ! Critical Hit!! アメーバに 97 のダメージ! ▼たつきの行動!
アメーバに 393 のダメージ! 炎上により 227 のダメージ! ▼アメーバの行動![炎上:1]
巳南に 81 のダメージ! ( アメーバの炎上が解消! )
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6 CP を獲得! 12 PS を獲得! カツヱ(1641) は ねばねば を獲得! |
![]() | You can advance!! |
![]() | Main Action 2 |
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![]() 特にありません。
![]() [物Lv.10]サラマンダー を成長させました!(Lv.10→11、CP-10) [物Lv.11]サラマンダー を成長させました!(Lv.11→12、CP-11) [物Lv.12]サラマンダー を成長させました!(Lv.12→13、CP-12) [物Lv.13]サラマンダー を成長させました!(Lv.13→14、CP-13) [物Lv.14]サラマンダー を成長させました!(Lv.14→15、CP-14)
![]() 特にありません。
![]() 特にありません。
![]() 紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 28 増加! |
![]() | Let's Ikki !! |
たつき(1639) は [平原]広庭 【進攻度2】(好戦度+0) を選択しました! 巳南(1640) は [平原]広庭 【進攻度2】(好戦度+0) を選択しました! カツヱ(1641) は [平原]広庭 【進攻度2】(好戦度+0) を選択しました! ![]()
![]() 庭園を進んでいくと、先に人影が見えた!
兵士が武器を構える。
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![]() | Next Battle |
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![]() | Area Message !! |
![]() | Character Data |
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