どうやら実力を認められたようだ。
和気藹々と去っていく二人の後ろを見て思う。
周りには同じように認められた者と、力及ばず去っていくもの、様々である。
合格したものは「パーティを組んだほうがいいだろう」とその場で誰かに誘いをかけるもの、またはかけられる者。

特に考えてはいなかった。誘う理由も、誘われる理由も。
誘いに乗る理由も断る理由も何も持ちあわせていなかった。
とはいえこの姿ではひ弱だと思われるのか声がかかることなく、自分は宿へと移動する。

自分は兎なのだから外で寝てもいいのだが・・・前に怒られてしまった。
なので宿を取る。お金はすっからかんになってしまった。



−−次の日

「お金を集めにいかなきゃなのだ・・・」

働かざるもの食うべからずとは誰が言った言葉だったか。
耳をしょんぼりとさせて宿を後にする。

どこへ行こうか・・・、気分の誘われるまま、平原へと足を進める。
広い庭だ。
だが平和ではない。
目の前に現れたのは二匹のモノ。
殺意を持ったモノなら、戦わなければいけないだろう。

「むむっ、お金を置いていくのだよ！」

m9(　゜д゜)

さぁ、金を出せ！