僕は別に、それなりに普通に生きて死んだつもりだ。
だから、死んだ後のこの人生も別段、普通に生きて終えれればって考えている。

前の担当世界から逃げたのは事実。
キツかったわけでもないけど、ただ、目の前のトラウマから逃げたかったというのが本音だ。

一番キツかった頃はそれこそ、殺気混じりの視線や訓練、テーブルマナーの講習などなど。
いつどのタイミングで殺されるのだろうと思えるぐらいに鬼気迫るものだった。

今、目の前に居る時でさえ少なからず動悸が激しくなって変な汗もかくが…、以前よりはずっと良い。

課長こと義姉にそれとなく眉間に皺を寄せながらの心優しい注意でございます。
一昔前だと鞭を……。
優しくなってくれたのは有りがたいんスけど、フレンドリーに接していいものか悩みます姉上。

そして現在、現地入りした僕は即一揆参加試験を受けさせられて合格し、
何やらよく解らない責任を任され、問題となっている“ネクター”も頂くことに。
先に待っていた監視役の担当者はなんか雰囲気怖いし、とっつきづらそうな予感がします。
……とりあえず、ラルフさんには何処となく自分の行く末を見た気がした。

ご冥福お祈りいたします。