ラルフさんの試験も無事突破し、いよいよ本格的に一揆参戦！な今日この頃。

目指す魔王城への道のりは険しいみたいなので、ルリアンナさんのオススメ通り誰かと一緒にレッツ一揆してみようと王城前を探してみたら、目の前をふわふわもふもふな何かが通り過ぎて。

「あの愛くるしさ、絶対にゲットしなくちゃ！」ということで、早速追いかけてみることに。

後をつけていることに気付かれたのか、目の前のふわふわもふもふが裏路地に入っていったけど——。

「大丈夫、あっちは行き止まりだっ」

ふわふわもふもふが私の手に落ちる日は近い。



——その私のさらに後方から二つの変な気配を感じるけど、

「きっと気のせいだ。うん、そうに違いない」

そう思い込むことに決めて、ふわふわもふもふを追って私も裏路地へと入っていった。

シャリン——、シャリン——
　どこからともなく音がする。

シャリン——、シャリン——
　それは、だんだん近づいてきている、そんな気がする。

シャリン——、シャリン——、シャリン——、——シャリ。