身体が沸々と煮立っている。
正確には、そう感じるほどにこの身が熱を帯びたような感覚。
でも、不思議と身体は軽くて……まるで私という気球に炎がともったよう。
かえって元気になっているのかもしれない。

ヒメネスに聞いてみたけど、現地の感染症ではないみたいだ。よかった。
一応、ヒメネスが言うには「もしかしたら昨日の赤い花の影響かもしれない」らしい。
薬が効きやすい体質じゃなかったはずなんだけど……
ともかく、赤い花のお茶はある程度、繰り返し服用した方がいいんだって。
ラルフさんからおすそ分けいただいた花を、早速少し使わせてもらおう。
貴重なものだから、大事に、大事に……

……ヒメネスも、私のこと大事に思ってくれてるよね。
知ってるよ。大丈夫。

なんだヨー
備蓄あるんじゃんね、命の花。生命の華だっけ？
必死こいて探した手間が骨折りちゃんの損ちゃんダヨネ。
まッ、具合を見ながら引き続き与え続けてみようか。
まだ思ったほど治安悪くないし、自分で使う気しないよネー。
ところで今日は広い平野を小旅行？ ステキ。