ムエン調査レポート



王城より西北西に100kmほどの距離に位置する、「アイン村」の壊滅について


アイン村は人口は約40名、主産業はオレンジさんを中心とした農作物。
報告によると日付は4/5、この村が一夜にして人口を半減。
残った生存者も重症または意識不明者多数の状態であり、事実上の廃村となった。


周辺の村にて保護されたアイン村の生存者は、

「祟りだ」
「ムエン様がお怒りになられた」
「ネクターがなかったからだ」

と、口々に恐れと恨みの声を上げている。


新王の命に依り行われたネクター徴収のため、先月の末日にアイン村へ赴いた兵士の証言によると
アイン村の村長より、『「ムエン様」への供物だけは残してくれ』と訴えがあったとのこと。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（命令通りの量を徴収が行われていることを追記しておく）


「ムエン様」がお伽話や地域信仰の類ではなく、ネクターを主食とする実在する獣ないしはエンブリオである場合、
今後継続して近隣の村や生態系に被害が出る可能性が考慮される。

調査団の派遣を検討されたし。