久々に一人だ……　何時もなら、共に歩んできている人とも離れているが、

初めましてとルリアンナは言うが、何度か会っているだろうと心の中で呟く。

しかし、今頃同じようにラルフと戯れているだろう。セラ、ツヅミ、リオン達は大丈夫だろうか…
あの子たちなら一蹴できるのは分かっているけど……
やっぱり自分の眼の下で見ていないのはちょっと怖いわね。

特にセラあの子は身を守る術が余りない子だから特に、
もう少し身を守る手段を覚えたらというのだが、私がいるから安心とか言うし。


ツヅミは安心かなぁ……白と赤の不思議な衣裳を着ているけど、
私よりも長い年を経ているみたいにどっしりしているし。


リオン　あの子は元気は凄いんだけど、その半面注意力が乏しいのよねぇ。　私と共に歩んでいる人の中では最も幼いけど……


っと、まぁ、思考を重ねていると、起動要塞ラルフが動き始めた

やれやれ・・・そろそろ戦いの始まりかしら？

貴方に声をかける奇妙な帽子を被った金髪の女性。
彼女は貴方の姿をまじまじと見つめてそう言った。

女性の頭の上。奇妙な帽子から『声』が響く。
どういう原理か目玉のついた帽子が喋っているようだ。
目線はしっかりと貴方の開いた胸元へと注がれている。

メイアの前に、学生服の少年が現れた。
メイアへ向けられた双眸の、片目。右目の奥には、翡翠が渦巻く。