よーし、これまでのことと・・・それからこれからのこと！
なんだか大変なことになりそうだし、日記でもつけてみよっと！
となると、あの日のことから書こうかな

あの日は散々な目にあったとは思う。
学校の授業中に突然こっちに飛ばされた日のこと。

まぁあたしはその時寝てたから何があったかはよくわかんなかったんだけど！えへへー

頭がぐるぐるして気がついた時はこっちの世界の森の中で・・・もうぽかーんって感じだった。
ぱたこがいてくれなかったら寂しさやらなんやらで今頃死んじゃってたかもしんない。ほんとに。

とりあえず、森の中はまずいと思って近くに人が住んでそうなところがないか探すことにした。
こんな時には私の大事な、たまに頼れるパートナーのぱたこちゃんが役に立つ。
本人もさすがにこのまま遭難はやばいと思ったのかすぐに動いてくれた。
木の上までパタパタ飛んでもらって、周りの様子を探ってもらった。

それから30分ぐらいは歩いたかな。
ぱたこが見つけてくれた煙突、のようなものを目指してえっちらおっちら。

いやーあの時はほんとどうなることかと思ったよー！

そしてなんとか目的の煙突、つまり、念願の人が住んでそうな家にたどりついた。
その家にはじーちゃんとばーちゃんが住んでいた。
自分でもよくわかっていない事情をなんとか話して、泊めてもらえるようお願いをした。
あまりにも必死な姿だったのだろうか、二人は快くあたしを受け入れてくれた。・・・と思う。

ぱたこのことはなんて説明すればいいかと思ったけれど、こっちの世界にもエンブリオっていう、似たようなのがいるらしい。
じーちゃんもゴーレムと昔に契約して、それ以来仲良くやってるとか。

とにかく、あてもなかったから、数日じーちゃんとばーちゃんのお世話になった。
二人には子供がいないということも聞いた。
あたしも物心がついた時は両親以外に血のつながりをもったような人はいなかった。
そのせいか、なんだかほんとのじーちゃんばーちゃんのごとく甘えてしまった。
うん、仕方ない。仕方ない。
元の世界のことはそりゃあ不安でしょうがなかった。
でも、これはこれでほんとに心地いい日々だったと胸を張って言える。

そう、あの話を聞いてしまうまでは

じーちゃんはここら一帯の村の中でも偉い人だったらしく、これまでも度々会議に出向いていた。
でも帰ってくる度にいつも辛そうだった。

あたしにはその辛さをほんとにわかってあげることはできないだろうし、おせっかいだとも思った。
でもじーちゃんの辛そうな顔を見るのはなんだかもう耐えられなかった。
あたしは無理やり話を聞き出した。

エンブリオとの契約にはネクターっていう花びらが必要になるということ。
でも、そのネクターを今の王様が独り占めしようとしていること。
ここらへんの村も残りわずかなネクターでやりくりしていたけど、限界が近いということ。

あたしもぱたこがいない人生なんて今では考えられないし、皆からそんな出会いを奪おうとしている王様が、許せなかった。

だから、もっと聞いてみた。
止めさせる方法はなにかないのか。
じーちゃんは言いたくなさそうだったが、あたしも食い下がらなかった。
根負けさせて、じーちゃんから一揆について話を聞いた。
これしかないと思った。
長くはないけど、ほんの数日だけど、じーちゃんばーちゃんはあたしにとって大事なじーちゃんとばーちゃんだ。
そんな二人の辛い顔は見たくなかった。
あたしの一揆は、それだけ。それだけで、十分な理由。

じーちゃんが言いたがらなかったのは、言えばあたしが一揆に行っちゃうってわかってたから。
でも、じーちゃんとばーちゃんは一揆に行くって言ったあたしを止めなかった。
二人とも、短い間だったけど、あたしがどんなやつなのかってわかったんだと思う。
だから、じーちゃんは「すまないな」って言った後、「頑張ってな」って言ってくれた。
あたしは「頑張ってくる」って言って、家を飛び出した。

あたしたちは、一揆に加勢する人たちが集まるっていうお城に向かった。

いやまーしかし、こんなでっかい城初めて見たし、初めて入ったよねぇ。
びびっちゃったよー。ねーぱたこー。

お城にはあたしたちの他にも一揆に加勢するっていう人・・・だと思うけど、そんな人たちが結構いた。
みんな王様のこと許せないんだなって、嬉しかったし、頑張ろうって思えた。

受付のルリアンナと話すと、試験みたいなのがあるらしいことを知る。
あそこにいるおっちゃんと闘う・・・らしい。

いやーいきなり闘うとかびっくりだって！うん！

ま、試験とかなんだかんだ今までもいけてたし、大丈夫でしょ！
日記もとりあえずこのぐらいにしといて・・・っと。
いくよ！ぱたこ！

よーし！
いっちょどかんといってみますかー！

手加減なんて生意気なことすんなよ？

みんなありがとありがとー！
次もこの調子でいこっか！

うん、いい線いってる！・・・・・よね？ラルフ？

おう！これだけ動ければ大丈夫だろう。心強い限りだ、よろしく頼む！

そりゃもう大船ですよ！
どんとこいですよ！

よぉしそれじゃ行ってらっしゃい！バックアップは黙って私に任せんしゃいっ！！パパの行動力とママの分析力を兼ね合わせたプレミアムブレンドガールに死角はないわッ！！

明らかに親父の血が濃そうだが・・・・・少しは母親の大人しさが欲しかっ・・・

黙れおっさん。さぁ次いくからねッ！！魔王パラダイス討伐への道は険しいのだ！！

王のこと魔王って言うの、やめねぇか・・・？

パラダイスってほんとフザけた名前よね！！あ、魔王城には厄介な奴らがいっぱいいるからね！なるべく誰かと一緒に進むようにしたほうがいいわよ！！あとこれ支給品！がんばってね！！

わーありがとー！
なにかおかえしおかえしっと

さてと、とりあえず一休みでもす・・・

はい次いこ次ぃ！！

んー！心休まる！って感じ？