手記-メルンテーゼ　**/**/**

眼前に聳え立つは圧倒的な質量、群生する生命の拠り所。
しかし立ち昇る息吹は自然と交じり合い、風光明媚というよりは質実剛健、渋かっこいい。

ネリちゃん（サラマンダー＠可愛い）の語る"一揆"の行われる、城下へ到着。
あまりに大勢の、多種多様の、てんやわんやの、とにかく文章に出来ないほど人が多い。人ではない"何か"も多い。
多分、その殆どが、今回の"一揆"参戦者だ。
高潔たる蛇人の力によって己を奮い立たせたが、正直まわれ右しようかなと思わなくも無かった。
勿論、蛇人なので、尾を巻いて逃げるような真似はしない。蛇人だから。蛇人だから。

ただ見たところ、義憤や怒りを持って、王を打ち倒そうとしている人の数は少なそうだ。
好奇心を全身から溢れさせている人、場の空気に流され気味な人、等々。
私自身も、決して強い感情や意志を持って参加する訳ではないので、少し安心した。
ネリちゃんのお願いに対して、不誠実な態度で向き合うつもりはないが、
世界の在り方に異を唱えられるほどに真剣ではないし、頭も良くない。
正直なところ、今も、屋台から立ち上る海鮮焼きの、香ばしい磯の風味が気になって気になってもう蛇人ストマックに直撃。

とにかく、この"一揆"を補佐しているという人の元へ行き、話を聞き、海鮮焼きを食べよう。
どのように戦い、振る舞い、蛇人スゴい！ 素敵！ びゅーてぃほー！ と言われるようになるか、
それからゆっくりと考えよう。蛇人は禁断の英知と共にあるのだから、多分なにかアイディアが浮かぶはず。


メモ
・ルリアンナさん "一揆"の参謀。多分すごい人。蛇眼で見抜いた。
・ラルフさん　強そう。
・三軒隣の焼きヌードル屋台。塩。
・北通りのベーグルサンドイッチ。
・単独行動で長槍はなにか違っていた模様。でも尊き蛇牙の心象の表れだから問題ない。蛇人だし。