岩石観察日記：壱の巻
本日より岩山鉱助の観察日記をつける事にする。
私かね？私は彼と共生している虫だ。
岩石人類は脳と心臓の変わりに核を持ち、
その核からエネルギーを貰う変わりに
体内臓器の代わりをつとめるのが、我々核虫だ。
本来、我々核虫は脳の代わりをつとめる為に知能をそちらに
裂くため、知能を持つ事はないのだが、彼は特別なようで、
我々が知能を持つにいたったのだ。
……その代わり、彼の知能は大幅に低下しているようだが。
それはともかく、我々と共に生きる彼の観察日記をつけようと思う。
これまでの我々は知能はあっても意識は無かったが、
どうやら異世界転移の影響で覚醒したようだ。
この世界に降り立った彼は、どのような行動をとるのか。
興味は尽きる事がない。
さて、彼はどうやらラルフと言う人物に力を試されるようだ。
この世界の基準は知らないが、３ｍ近くある体が岩で出来た岩石人類の力を
試そうとは、中々にこの世界の人間も剛毅な事だ。
だが我々も意識が覚醒してから彼が戦うのを見るのは初めてだ。じっくりと見せて貰う事にしよう。
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俺の日記、その１

助けを求められたから異世界に行った。
よくわかんねえが助けてくれって言われたなら、
助けねえと体にキズがつくよな！
王をぶっとばしゃあいいんだろ、任せろ！
って思ってたらラルフって野郎に喧嘩売られたぜ！
いいぜ、買ってやるよ！