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一揆参戦 1日目! - Diary |
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SIDE:Embryo
男は気怠るそうな掛け声を発すると、“私”を傍らの木に立て掛けて座りこんだ。 その手には一枚の紙とボールペンが握られている。 この男の雰囲気に似つかわしくないファンシーな紙を暫し見つめて眉を顰めているようだ。
紙を上から下まで眺めている。
視線が下から上に戻る。
疑問符が付いた。 どうやら表情から察するに、この男の理解を超える内容であったのだろう。 紙を見つめたまま、右手が髪を撫で付ける様に動き、暫し頭頂部で男の手が止まった。
男はやがて低く唸り声を発した。 そして、視線をふと紙から離して天を仰ぐと、 頭頂部で止めていた右手が何かを求める様にコートを探っている。 コートから取り出したのは掌に収まるほどの長方形の箱。 それと、金属で出来た黒い筒状の物。 私は知識でしか知らないが“煙草”と“ライター”と言う物のようだ。 左手に紙とボールペンを持っている為か、 男は右手で煙草とライターをどうにかしようとしている。 右手の中で器用に位置を入れ替え、掌側にライター、指先側に煙草の箱を持ち直した。 掌でライターを保持したまま、人差し指を動かして煙草の箱を押し上げるように開ける。 開けた箱を口に近付け、その中の一本を唇に挟んで引き抜き、再び人差し指で蓋を閉じる。 右手をコートの中に仕舞い、掌の中にライターを残して引き抜く。 そして、筒状のライターの上部に親指を掛け、斜め下に親指を押し込む。 小さな火花と同時に上部の蓋が跳ね上がり、ライターの先に火が灯った。 そのままライターの火を、先ほど咥えた煙草の先端に近付けて大きく息を吸い込む。 先端がジリジリと音を立てて赤く燃え、男の口からは呼気とは違う白い煙が吐き出された。
ここまで、ほぼ紙から視線を外さずとも迷いの無いスムーズな動作であった。 私は初めてこの動作を見た時、器用な物だと感心したものだ。 男は2、3回煙草を吸って煙を吐き出すのを繰り返す。 その度に煙草の先端から根元に向かって灰が進行し、この煙草の寿命が縮んでいく。
左手から漸くボールペンを引き抜くと、紙に何かを書き出した。
が、早速手が止まった。 男はボールペンを持ったまま咥えた煙草を人差し指と中指で挟んで口から離そうと……
男が狼狽したように叫んだ。 私が見ていた限り、煙草の根元を挟んだ二本の指が煙草を口から離すのではなく、 煙草を撫でる様にスライドし燃えている先端に指を当ててしまったようだ。 この男が何をしたかったのか良く分からない。 が、驚いていると言う事は今の動作が意図せぬ物だったと言うのは理解できる。
男は煙草の先端を触ってしまった右手を痛そうに振る。 そして、左手の紙を膝の上に置くと私に手を伸ばしてきた。 私の本体に下げられた“灰皿”が欲しいようだ。 男は灰皿を私から外して傍らに置き蓋を開けた。 その灰皿に今度はしっかりと二本の指で挟んだ煙草を近付け、 親指で根元をはじくようにして先端の灰を落とした。
その問い掛けは私ではなく、膝に置いた紙に対してのようだった。 男は再び煙草を口に咥え、紙を拾い上げるとボールペンを握り直した。
どうやら“似顔絵”とやらをパスして以降は順調の様子だ。
ぶつぶつ呟きながらも男は紙に個人情報の様な物を書き込んでいく。
暫く書く事と思考する事に集中していた為か、 煙草の先端の灰が既に残っている部分よりも長いようだが。
男もそれに気付いた様で、視線を煙草に落とす。 先程よりもやや慎重に煙草の根元を挟むと、ゆっくりゆっくりと口から離した。 このまま灰を落とさずに灰皿まで持って行きたいようだ。
事実を単純に伝えれば、灰が落ちた。 右手を不自然な体勢で固定したまま、体の向きを変えようとしたようだ。 だが、左肘が木の幹にぶつかり、その僅かな振動が灰の落下を招いた。 男は慌てて外套に落ちた灰を払ったが、恨めしそうに外套を見ている。 どうやら灰が擦れたところが白く跡になった様だ。 黒い外套に白い跡が目立つのを気にしているのだろうか。
忌々しそうに汚れを見つめて舌打ちする男。 暫くまだ煙の立ち昇る煙草を掲げた体勢で固まっていたが諦めが付いたのか、 根元の色が変わっているところまで燃えた煙草自体を灰皿に押し込んだ。 男は灰皿の蓋を締める。 ここまでが、この男の言う“喫煙”と言う物だ。 そして男は、また一枚の紙とにらめっこを始めたのだった。 年端も行かない少女に押し付けられた一枚の紙に悪戦苦闘しているこの男。 彼が“私”と契約を結んだ、ウィルフレッド=ヒルテンベルガーと名乗る男である。 ◆ ◆ ◆ SIDE:Wilfred 今回依頼された任務。 それはトーコ=リハウンドと言う少女の護衛。 だったはずだが……今、契約書よりも難しい書類と対面中である。 真剣に取り組むため、手頃な大きさの木の幹に得物を立て掛け座りこんだ。
口から気合を出さないと座り込めない……訳じゃないが、そんなもんである。
手帳サイズくらいのカラフルな用紙に、可愛いイラストのリボンやハートが散らばっている。 トーコ=リハウンドこと、お嬢曰く「これが僕との契約書」らしい。
おざなりにする訳にもいかないので自分なりに真剣に取り組むつもりではあるが……
この用紙、プロフ帳と言うらしいが、最近の若い子はこう言うのが流行ってるのだろうか。 そのプロフ帳の空白になった項目を上から順に眺めていく。 ・名前 ・自分の似顔絵 ・ニックネーム ・お住まい ・電話番号 ・メール ・誕生日 ・血液型
項目はそれだけじゃない。 ・特技 ・趣味 ・将来の夢 ・宝物 ・好きな食べ物 ・好きな音楽 ・好きな色 ・今までで一番嬉しかったこと ・好きな人いる? ・フリースペース
思わず変な声が出た。
頭を撫でながら空を見上げて唸る。
見上げた枝葉の隙間から差し込む日差しに目を細める。 ……現実逃避していても進まない。
空欄を眺めながら、少しでも集中力を上げようと懐の煙草を取り出して火を着ける。
吐き出した紫煙が一瞬プロフ帳を視界から遮るが、煙が晴れたからと言って埋まっている訳ではない。 難しく考える事はない、と自分に言い聞かせながら暫く煙を吐き出し、ようやく手を動かしだす。
これを得意気に手渡して来た時のお嬢は満面の笑みであった。
似顔絵……これが何気に難易度が高い。 生まれてこの方、ガキの頃に壁に落書きしたことはあっても絵心なんて物は無い。
取り合えず後回しだ。 一呼吸吐いて、一旦煙草の灰を落とそうとした、が。
煙草の根元を挟んで口から離すはずが、フィルターが乾燥した唇に張り付いていた。 軽く摘んだせいで見事に指だけがスライドして火先を撫でたのだ。
意識が煙草に向いてなかったせいか、より一層熱く感じた指先を振って痛みを払う。
自分の間抜けさに鼻で笑うと、傍らの得物に引っ掛けてある携帯灰皿を取って蓋を開ける。
今度こそ間違いなく挟んだ煙草の灰を落としつつ、残る空欄とにらめっこ。 まだ名前しか書けていないではないか。 今まで数々の契約書や報告書を書いてきたが、あまりにも違う類である。
これは何も考えずに記入。 次の項目は……
仕事柄か恨みを持たれる事もしばしば。 迂闊に書いて、何処からどう足が付くか分かったもんじゃない。 お嬢には悪いが、こればかりは伏せさせてもらおう。
この依頼の間だけの使い捨てだが、せがまれたので交換はしておいた。 それをもう一度紙面に書く意味が……とは思ったが、今はペンを進める。
そうやって、なんとか乗ってきたペンで項目が埋まって行く。 血液型、特技、趣味、好きな食べ物、音楽、色……思い付いたままに書いた。 ただし、似顔絵以外に空欄が途中に二つ。
プロフ帳の空欄を攻略しつつ、ふと視界の端の煙草を見れば随分灰が長くなっていた。 既に重力に負けないのが不思議なくらいの長さである。
ゆっくりと指先が震えない様にフィルターを摘むと、万全を期してまず唇を先に開く。 第一段階成功。次は極力煙草の姿勢を制御しながらやや煙草を上向き加減にして水平移動。 第二段階をクリアすれば、後はその高さから灰皿へ叩いて落とすだけ……行ける。
——コツン
左肘に軽い感触、口から漏れた情けない声、視界から消えた灰。 やってしまった……結果はもう明らかだ。 中途半端な姿勢のまま、ゆっくり視線だけを下げる。 分かり易い事件現場が眼下に拡がっていた。 真っ黒なコートに燃え尽きた真っ白な灰が落ちれば当たり前だ。
「私はココですよ」と言わんばかりに主張する事切れた灰を内心で叫びつつ払う。
灰を払った後には、しっかりその痕跡が白く刻まれている。 これだからコートには落としたくなかったのだ。
舌打ちして残りの煙草を吸おうとしたが、それももうお仕舞い。 くだらない戦いを繰り広げている間に燃焼は進行していた。 既に銘柄のロゴを通り過ぎ、指先にチリチリと熱を感じるほどフィルターを熱している。
役目を終えた煙草を恨めしそうに見ながら、ハニカム構造の灰皿に押し込んで蓋を締めた。
傍らに立て掛けた得物「Dragunov Tigr」 長年使ってきた相棒とも呼べる銃だ。 ただし、話し掛けたのは銃に対してではない。 その銃に取り付けられたスコープ。 今現在、そこに憑依しているヤツがいる。 この地で契約を交わした、デビルと名乗るエンブリオである。 <ENo.348 トーコ=リハウンド嬢をお借りしました。> |
Message |
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トーコ(348) からのメッセージ >>
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Main Action 1 |
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特にありません。 |
Battle!! |
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攻城戦を開始!
煙草に火を着けながら、肩に掛けた銃を持ち直す。
ウィル は以下を装備!
【防具】 少しくたびれたナポレオンコート( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 年季の入ったサービスライター( 装飾 / 20 / - / - / - ) |
▼ウィルの行動!
脇を締めて構え、チークピースに頬を付ける。 ヴァイパー!!Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 1032 のダメージ! ラルフに猛毒を2追加! 猛毒により 186 のダメージ!MHPが 47 減少! ▼ラルフの行動![猛毒:2]
ウィルに 149 のダメージ! |
▼ウィルの行動!
向かい来る大男に立射のまま引鉄を引く。 カース!!狙うは左太腿—— Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 953 のダメージ! 1 行動の間、ラルフはAGI35%弱化! 猛毒により 174 のダメージ!MHPが 44 減少! ▼ラルフの行動![AGI-35%:1][猛毒:1]
ウィルは攻撃を回避! ( ラルフのAGI-35%が消滅!猛毒が解消! )
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4 CP を獲得! |
You can advance!! |
ネクターをいくつか預かった。
ウィル(349) は ルリアンナ材 を獲得! ウィル(349) は ラルフ鉱 を獲得!
そう言って、2人は去っていった。 |
Main Action 2 |
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残念な食材 を買おうとしましたが、財布にはPSではなく石が。 駄石 を買おうとしましたが、財布にはPSではなく石が。
[物Lv.10]デビル を成長させました!(Lv.10→11、CP-10) [物Lv.11]デビル を成長させました!(Lv.11→12、CP-11) [物Lv.12]デビル を成長させました!(Lv.12→13、CP-12) [物Lv.13]デビル を成長させました!(Lv.13→14、CP-13)
トーコ(348) へ依頼し、ItemNo.4 ルリアンナ材 から とれたて!なところだけが売りの野菜サラダ を料理しようとしましたが、それ食材じゃないです。
現在のパーティから離脱し、ひとりになりました! トーコ(348) からの勧誘に応じ、パーティに加わりました!
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 27 増加! |
Let's Ikki !! |
Next Battle |
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Area Message !! |
Character Data |
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