体内時計で午前7時、起きると周りの雰囲気が変わっていた。
木々が立ち並ぶ風景自体にはそう大きな違いはないけれど、
葉っぱの形がちょっと見慣れなかったり、
空気のにおいがちょっと違ったり、
そんな軽い違和感の積み重ねで違う場所にいることがわかった。

手近な高い木を登って遠くを見てみると、
どこからでも見えたはずのアスファルトやコンクリートの姿もない。
思えば遠くへ来たものだ、と言うには僕は歩いていなさすぎる。

どうしてこんなところにいるのか、ここはどこなのか。
少しだけ気になったけれど、特に気にすることでもないだろう。
僕は日課の散歩をすることにした。

人差し指でなでなで。チクッ

金髪に赤い目、水色の服。
所々が宝石を思わせる少女が、立ち止まって話しかけてきた。

ガシッ

突然、何者かの手が貴方を掴んだ。

興味津々で貴方を掴みあげ、じろじろ見回している。
手からはわりと出血してるが本人は気にしてないようで。