進攻 | エリア:[水辺]星屑の小川 |
CLV | 131 | 愛称 | 竹 |
一揆 | 1 | 守護 | 幸星メディルサーカス
|
MHP | 3092 | STR | 127 | INT | 52
|
MSP | 239 | VIT | 59 | MND | 53
|
PSP | 11 | TEC | 70 | AGI | 70
|
CP | 41 | 料理 | Lv.1 | 作製 | Lv.1
|
PS | 0 | 合成 | Lv.1 | 付加 | Lv.1
|
![](../p/season1/ikresult001/n.gif)
一揆について語る際に、竹槍の存在を蔑ろにすることは出来ない。 貧しい民衆が蜂起するとき、その傍らには常に竹槍の姿があった。 安価で大量に手に入る武器として、民衆が体制を打倒するためには欠かせぬ力となった。
竹からしてみれば、 一揆とは己が仲間が刈られていく忌まわしき時ではあったが、 一方で、自分達の力、有用性を誇示する機会でもあった。
貧しき者の力となるのは自分達だ。 自分達がいなければ一揆は為せぬ。 竹槍こそが一揆の華。
そう思われる風潮は確かにあった。 故に、一本の若竹が、 「俺もいつか竹槍としてこの身を捧げて、一揆で大活躍するんだ!」 と熱くその夢を語ったとしても、別段驚くには値しない。 ましてや語る相手が向かいの林の美しき雌竹ともなれば、 その意気が天を衝かんばかりに伸び上っていても不思議ではない。
しかし年嵩の雌竹から見れば、その姿はどう映ったのだろうか。 返ってきたのは若竹の期待したような言葉ではなく、 さやさやとした笹擦れだった。
「私は…一揆は嫌だな…。 君にも、一本の竹として生きていてほしい。」
若竹からすれば憧れの雌竹にそんな風に夢を否定されれば、 枝を尖らすしかない。 「えー、そんな事じゃ、竹の中折れだよ! 悪いやつをブッスブッスと刺し貫く、 正義の竹槍になることが竹の本懐でしょ!?」
「でも、竹槍になったら、もう光合成もできないし、 天に向かって伸びることもできないんだよ? それに私、もうすぐ花が咲きそうなの。 君にも、私の咲いた姿を見て欲しいな。」
若竹は答えられなかった。 納得してはすぐに意見を変える子どものようだったし、 何より雌竹に花が咲いたところを想像したら、 地下茎が熱くなってしまって、何と言っていいかわからなかったからだ。 これはきっと西日が照らすせいだ。 自分でも良くわからぬ気持ちをそう誤魔化して、 沈む夕日を睨みつづけていた。
翌日、若竹が見たものは、刈り取られ、 切り口を火で炙られ、 その身を竹槍と化した雌竹の姿であった。
そして、若竹もまた…。
|
![](../p/season1/ikresult001/np.jpg)
ホームは設定されていません。
|