もう一人の私…エーリカの代わりに一揆に参加する事にした私は単身メルンテーゼへと辿り着いた。
まず何をしようかと思ってたらルリアンナお姉ちゃん…ルリお姉ちゃんって呼んだ方が良いのかな。
そのルリお姉ちゃんからの提案でラルフというごっついおじさんと試合をする事に。

「…ふぅ、今日は増援が多いな！さて、まずは腕試しだ。ネクターも多くないが……何より、無駄な怪我人は減らしたいからな。」
試合開始前からどこか余裕の表情のラルフおじさん。
「っというわけで、貴方の力…見せてちょうだい！十分な実力なら、ネクターを預けるわ。」
どうやらこれは私の力を図る試金石みたいね。
そういう事なら遠慮なく行こう…そう、いつものように。
しかし私は気になった。

「…ネクターって何？」

…流石に今ここでそれを言って場の空気を凍りつかせるのも何だと思ったので、敢えて言わなかったけど。（
それに聞くのは試合が終わってからでも問題ないしね。