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一揆参戦 1日目! - Diary
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■タイトル:その熱

 街の喧騒(けんそう)が遠い。
 森の中、現代から隠れるようにひっそりと建つ洋館は、赤レンガで組まれた外壁には緑のツタが這い、どこか人々に忘れ去られたような雰囲気を持つ。
 その洋館に今、ピアノの調べが流れいた。
 柔らかな午後の日差しが差し込む音楽室で、ユウキという少年が一人グランドピアノに向かっていた。顔立ちの整った少年で、少し線が細く、まだ大人になりかけていない印象を見る者に与える。
 眠りを誘うゆったりとした調子の曲だった。それでいて、和音の中に巧みに不協和音が交わることによって、眠られそうで眠られない曲になっている。例えれば、それは午睡のよう。眠りに落ちる直前のような心地よい感覚を聴く者に与える。
 音楽室に一人の女性が入ってきた。外見は二十歳前後。名前はサヨイと言う。黒いワンピースに白いブラウスを合わせ、両腕には二の腕まである黒い長手袋をはめていた。背中の肩甲骨までまっすぐに伸ばされた黒髪は黒漆のようにつややかで、瞳は夜の湖面を想起させるように青かった。小宵(さよい)という名前通り、夜を連想させる容姿をしている。全体として、細身でありながら女性らしい柔らかさを併せ持っていた。
 ユウキの姿を認めると、サヨイは壁際から椅子を持ってくる。
 サヨイは、両腕の長手袋を外し、ユウキの右隣に座ると、顔にかかった髪をかきあげた。
「ユウキ。いっしょに弾きましょう」
「いつもの?」
「いつもの」とサヨイは鈴を転がしたような軽やかな声音で答える。
 ピアノ連弾。モーツアルト作曲、四手(よんしゅ)のためのピアノソナタ。
 鍵盤の上を四つの手が楽しげに踊る。
 軽快な曲だった。右側に座ったサヨイが高音部を、左側に座ったユウキが低音部と長音ペダルを担当する。サヨイの弾むような高音は主旋律を奏で、それをユウキの弾く低音が補う。二人には楽譜は不要だった。どちらとも、すでに手が覚えている。ユウキとサヨイは演奏しながら、時に視線を合わせ、時に笑顔を交わした。二人の気持ちが通じ合う。
 至福の時間だった。

 第一楽章が終わった。
 およそ八分間の演奏はユウキにとって最も大切な時間の一つだった。二人の意思が一つに重なったような感覚とでも言えばいいだろうか。
 鍵盤の上に置かれていたサヨイの手にためらいがちにユウキの手が重なった。
 戸惑ったようにサヨイはユウキの手から逃れて席を立つ。そのまま何も言わずに部屋を出ていこうとするサヨイの細い体を、ユウキは後ろから抱きしめた。
 ユウキはもう十四歳。
 十年前は、この子はちゃんと大きくなれるだろうかと周囲を心配させるほど細かった。それが今はゆっくりではあるが確実に大きくなったのだと、抱きしめられたサヨイには分かった。
 サヨイは自分を見つめるユウキの視線に気づかなかったわけではない。気づいていながら気づかないふりをしていた。サヨイは怖かった。自分を想うユウキではなく、いつかユウキを受け入れてしまいそうな自分自身が。
 ややあってサヨイは小さな声で、
「……離して」
 とユウキを拒絶した。
 ユウキがためらいがちにサヨイを離す。
 ゆっくりと二人は向き合った。
 二つの視線が重なる。
 ユウキは真剣な眼差しで。サヨイは苦しげな眼差しで。
「私は貴方の母親なのよ。母親に恋をしてはいけないの」
「そんなこと分かってるよ! でも僕は!」
 ユウキは最後まで言わせてもらえなかった。
 ほおに軽い衝撃。
 サヨイが初めてユウキに手をあげた。
 ユウキが顔を上げた時、サヨイはまるで自分がほおを叩かれたような顔をしていた。
「叩いたりしてごめんなさい。でも分かって。私は貴方の想いには応えられない」
 サヨイの口調は半ば自分に言い聞かせるようだった。

 その夜、ユウキとサヨイは休むことにする。
 昼の出来事をやはり忘れられないのか、サヨイは伏せ目がちにユウキに約束することを求めた。
「約束して。何もしないって」
「うん……約束するよ」
 絹の天蓋(てんがい)付きベッドでいつものように二人は手を握って眠った。
 ユウキの熱をサヨイは分けてもらう。
 それは、自動人形であるサヨイにとって生きるために必要なこと。
 自動人形は人の温もりから離れては生きていけない。

 ユウキは夢を見た。
 あれは実の母を亡くしたばかりの頃。父が人形師から一体の自動人形を買ってきた。母の代わりにしろ、と父は言った。それがサヨイだった。
 サヨイは、膝を折って目線を合わせると、幼いユウキに微笑みかけた。
「よろしくね、ユウキ」
 あの頃からサヨイは美しいまま。
 ユウキにとって、初めて出会った物が最高の者となった瞬間だった。

 身支度を整えたサヨイはベッドの端に腰かけ、身を折るようにして、眠っているユウキの顔をのぞき込む。
 ベッドがぎしりと鳴った。
「愛してるわ。でも貴方はこれ以上、私といっしょにいてはいけない」
 この恋は自分たちを狂わせてしまうから。
 そんな独白がサヨイの口から漏れた。
 サヨイは、右腕の長手袋を外すと、ユウキの唇を指先でなぞる。
 そしてサヨイは、彼女の心を構成する楽譜に反する行動をとった。
 そっと唇に唇を重ねた。
「サヨイ?」
 その瞬間、ユウキは目を覚ました。
 ユウキの意識はまだ夢と現をさまよっている。
 それなのに唇の感触だけは鮮明だった。
 サヨイはユウキの髪を二度三度と優しく撫でる。
「眠りなさい」
 ユウキは何故か、また眠くなった。
 再びユウキが目を覚ました時、サヨイの姿はどこにもなかった。
 寝室はもちろん、書庫、音楽室、応接間、客室のいずれにも。
 別れを感じてユウキは叫ぶ。
「サヨイ!」
 呼ぶ声はあれども答える声はない。
 時刻は明け方だった。
 空の端が白い。
 ユウキは唇にまだサヨイの熱が残っているかのような錯覚を覚えていた。サヨイは自動人形。熱などないはずなのに。
 けれどユウキは、錯覚であってもいいから、その熱をいつまでも心の中にとどめておきたかった。
 不意にピアノの高音が鳴った。
「サヨイ?」
 ユウキは音楽室に走った。
 そこにサヨイの姿はなかった。代わりに、どこからか迷い込んできた猫が鍵盤の上で戯れるように遊んでいた。その猫は、夜を連想させるように黒かった。
 黒猫は、抱き上げようとしたユウキの手から逃れ、椅子に移動すると、何を思ったか前足で顔を撫でた。まるで長い髪をかきあげるように。
 黒猫がまた鍵盤の上に飛び乗る。
 ユウキは黒猫の奏でる高音に合わせるように即興でピアノを弾き始めた。



Message
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受信メッセージ


リフィ(865) からのメッセージ >>
この前はどうもです。
お互い頑張っていきましょうね?

シズカ(1412) からのメッセージ >>
シズカ >>
こんにちは!
人がいっぱいでお祭りみたいですねぇ。
シズカ >>
私、九条静香と申します。
貴方も一揆に参加される方でしょうか?
シズカ >>
宜しければ一緒に行きませんか!
旅は道連れって言いますし。


メッセージ送信先


* リフィ(865) * 蛆丸(912)





Main Action 1
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 特にありません。



Battle!!
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王城前







 攻城戦を開始!


第1572一揆小隊

1ENo.1572
サヨイ


VS 剛拳のラルフ

1ラルフ


There is no success without hardship.


サヨイ >>
エーテル塊、出力極大!


ラルフ >>
手加減なんて生意気なことすんなよ?



サヨイ は以下を装備!
【武具】 檻姫( 長槍 / 20 / - / - / - )
【防具】 呪符装甲( 服 / 20 / - / - / - )
【装飾】 呪印( 装飾 / 20 / - / - / - )








Turn 1

NameHP / MHPSP / MSPPSP
サヨイ2844 / 2844

228 / 228

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP
ラルフ2308 / 2308

187 / 187

+7



サヨイの行動!
ビーストファング!!
Critical Hit!!
ラルフに 1565 のダメージ!
ラルフのVITが低下!


ラルフの行動!
ラルフ >>
どおぉるぁぁッ!!
タックル!!
サヨイに 150 のダメージ!






Turn 2

NameHP / MHPSP / MSPPSP
サヨイ2694 / 2844

178 / 228

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP
ラルフ743 / 2308

174 / 187

+7



サヨイの行動!
ハッシュ!!
ラルフは攻撃を回避!
サヨイ >>
姿勢制御が甘いですよ。
Critical Hit!!
ラルフに 359 のダメージ!
サヨイ >>
姿勢制御が甘いですよ。
Critical Hit!!
Critical Hit!!
ラルフに 427 のダメージ!
サヨイ >>
もう立たないでください。


ラルフの行動!
ラルフ >>
どおぉるぁぁッ!!
タックル!!
サヨイに 151 のダメージ!



ラルフ >>
よぉし、いいだろう。ぜひ俺達の力になってくれ!
ラルフは構えを解き、軽く拍手をした!





戦闘に勝利しました!!

NameHP / MHPSP / MSPPSP
サヨイ2543 / 2844

158 / 228

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP



サヨイ >>
ケガはありませんか?



4 CP を獲得!




You can advance!!


ルリアンナ >>
うん、いい線いってる!・・・・・よね?ラルフ?


ラルフ >>
おう!これだけ動ければ大丈夫だろう。心強い限りだ、よろしく頼む!


ネクターをいくつか預かった。


ルリアンナ >>
よぉしそれじゃ行ってらっしゃい!バックアップは黙って私に任せんしゃいっ!!パパの行動力とママの分析力を兼ね合わせたプレミアムブレンドガールに死角はないわッ!!


ラルフ >>
明らかに親父の血が濃そうだが・・・・・少しは母親の大人しさが欲しかっ・・・


ルリアンナ >>
黙れおっさん。さぁ次いくからねッ!!魔王パラダイス討伐への道は険しいのだ!!


ラルフ >>
王のこと魔王って言うの、やめねぇか・・・?


ルリアンナ >>
パラダイスってほんとフザけた名前よね!!あ、魔王城には厄介な奴らがいっぱいいるからね!なるべく誰かと一緒に進むようにしたほうがいいわよ!!あとこれ支給品!がんばってね!!

  サヨイ(1572)ルリアンナ材 を獲得!

  サヨイ(1572)ラルフ鉱 を獲得!

 


ラルフ >>
さてと、とりあえず一休みでもす・・・


ルリアンナ >>
はい次いこ次ぃ!!


そう言って、2人は去っていった。




Main Action 2
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取引


駄木 を買おうとしましたが、財布にはPSではなく石が。

エンブリオ


[物Lv.10]アニマ を成長させました!(Lv.10→11、CP-10)
[物Lv.11]アニマ を成長させました!(Lv.11→12、CP-11)
[物Lv.12]アニマ を成長させました!(Lv.12→13、CP-12)


生産行動


 特にありません。


パーティ


「ぼく」(35) からの勧誘に応じ、パーティに加わりました!


その他


紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・  CPが 27 増加!




Let's Ikki !!

「ぼく」(35)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+1) を選択しました!

シズカ(1412)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+1) を選択しました!

星船(1448)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+1) を選択しました!

サヨイ(1572)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+1) を選択しました!





[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+1)





城門から城までは長い道が続く。

周りはとても広い庭になっていて、手入れもしっかりしている。


ええじゃないか


シズカ >>
こういう場所で日向ぼっことかしたいですよね。


 

色彩豊かな庭園が続く———




Next Battle

第1412一揆小隊

1ENo.35
「ええじゃないか」


2ENo.1412
九条静香


3ENo.1448
流星船


4ENo.1572
サヨイ


VS Encounter

1アメーバ

2アメーバ

3マッスルポテト

4アメーバ

5ケット・シー




Area Message !!




Character Data
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ENo.1572 サヨイ* 各種宣言をする >>


進攻エリア:[平原]広庭
CLV131愛称サヨイ
一揆1守護魔王エリエスヴィエラ
MHP3017STR94INT51
MSP240VIT60MND56
PSP11TEC94AGI64
CP43料理Lv.1作製Lv.1
PS0合成Lv.1付加Lv.1

種族:
 自動人形。

外見年齢:
 二○歳。

稼働年数:
 一○年。

容姿:
 カラスの濡れ羽色とでも言うべき長い黒髪。
 夜の湖面を思わせる青い瞳。
 白磁のような質感の肌。
 細身でありながら、女性的な柔らかさを併せ持つ。

声域:
 ソプラノ。
 ビブラートの少ない透明な音質で、可憐そのものと言う他にない。
 柔らかくしなやかな声。

服装:
 白のブラウス。
 黒のワンピース。
 黒の長手袋。
 黒のオペラパンプス。

性格:
 明朗活発。
 いつも丁寧語。

趣味:
 ピアノ。特に連弾。

来歴:
 幼い少年の母親代わりとなるべく生み出された自動人形。
 しかし少年は成長するにつれ、
 サヨイを母としてではなく、女として見るようになった。
 そのためサヨイは少年のもとを去る。
 いつか少年の気持ちに応えてしまいそうな、自分が怖くて。

戦闘方法:
 エーテル塊を槍のように尖らせて射出する、
 という初等魔術を習得している。


パーティメンバー
ENo.1572
サヨイ

ENo.35
「ええじゃないか」

ENo.1412
九条静香

ENo.1448
流星船

ホーム

ホームは設定されていません。


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エンブリオ
Noエンブリオ名 / LV
1 物理アニマ Lv.13
2
3
4
5
6
7
8
9
10

アイテム
Noアイテム名種類強さ付加1付加2付加3
1檻姫長槍20---
2呪符装甲20---
3呪印装飾20---
4ルリアンナ材材料20---
5ラルフ鉱材料20---
6
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