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一揆参戦 1日目! - Diary
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かあさんは、助けに来てくれなかった。

僕達がさらわれそうになったときも。
檻に入れられていたときも。
身体を、裂かれたときも。

・・・・・やっと、再開できたときも。

「どんなときも守ってくれると、言っていたじゃないですか。」
誰にともなく呟き、静寂へと消えていった。
勝手に居着いた貴族の屋敷。自分以外に誰もいない。


魔族へと成り果てたあと、施設内にいた魔族を全て葬った。
あの科学者は、創った自分の言うことだけは聞くと勘違いしていたみたいだが。
その後すぐに、母と捜索隊が到着したらしい。
しかし、すでに心まで人間ではなくなっていたのかもしれない。

出会った母の顔は、酷く怯えたようだった。
優しくも厳しかった母とは程遠い。
捜索隊も、臨戦態勢に入っていた。
悲しかった。悔しかった。どうすればいいのか、わからなかった。

気づいた時には、母も捜索隊も殺していた。

そして母が愛用していた銃を、今は自分で使っている。
欲しかったわけではないし、なくても戦える。

「この指輪も、外せないな。」
母からもらった、指輪。
そこには変わった色合いの宝石がついていた。

アメトリン。それが宝石の名前。
半分アメジストで、半分トルマリン。
それが綺麗に真ん中で分かれ、混ざり合わずに二つの輝きをもっている。
二つで一つ、双子に重ねてこの宝石を選んだのだろうか。

未練だろうか。後悔だろうか。戒めだろうか。
どちらも捨てられずに身に着けている。



魔族の魂が、この身体に宿っている。
時折感情を制御できなくなるときがあるが、魔族の血が疼いているのかもしれない。
それに、兄弟の意識はあるまま、身体は一つになっている。
人間のときから仲が良かったほうだが、何かと不便に感じることもある。
もう魔族として周りには認識されているんだ、と感じることも多くなった。
特に——。

「魔族よ!今日がお前の最後の日だ!」
突然、大声とともに扉を開け放つ音が響いた。
そう、近隣の村から討伐の依頼を受けた傭兵が、たまに訪ねてくるのだ。


「何の用ですか?・・・招いたつもりはありませんが?」
無性に何もかもを壊したくなる時はあるが、常にそんな衝動に駆られてるわけではない。
かといって、言葉で追い返す気はない。
仕方ないが片付けるため、エントランスホールへ向かう。

「俺は数々の魔族を葬ってきた!そこいらの討魔士にも引けは取ら・・・」
ドン!
頭を一発、撃ち抜いてオシマイ。絶命の叫びすらさせない。
「はぁ・・・普通の討魔士じゃ、僕には勝てないと思いますがね。」
過信ではない。それほどの魔力を持っている。
そして、魔法に関する技術、知識は兄弟で学んだ二人分、全てを持っている。
こんなただの傭兵じゃ、ちょっとした魔法というか魔力で十分。


騒がしい侵入者を倒したものの、屋敷にまだ何かの存在を感じる。
人間のときには、「気配を感じる」程度にしか思わなかっただろう。
いや、気配を感じることもなかったかもしれない。
それぐらいに、存在を殺しているものがいる。

「不気味ー。こわーい。うーん、でも気になるなー。」
先の傭兵に気を取られているうちに、奇襲でもしようとしたのか?
ここまで気配を消せるような相手であれば、油断はできない。
相当な使い手であることは確かだ。

ふと、背後の魔力の存在を感じた。
「うっわぁー・・・・・・どうしよー、これー。」
無数の光の矢のようなものがこちらを向いていた。
その中心には、フードを被った魔術師がいる。

本来であれば、魔法を行使する瞬間の魔力で気づけるはずだ。
それもこんなに大量の光の矢を生み出せば巨大な魔力反応を検知できるはず。
「ええっとー、さっきのおじちゃんのお友達かな?」
問いに対する答えない。
倒す気であれば、こちらが気づく前に光の矢を射出すればいいだけ。
不意打ちでこの量の魔法をぶつけられたら、ひとたまりもないだろう。
・・・正面切って対峙していても、どう防ぎきればいいか。

その魔術師に動きはない。
いったい何が目的でやってきて、この状態を作り出し、何を待っているのか。
「チッ、面倒だなあ!何もしてこないのなら、こっちからいくぜ!?」
動きもしないその魔術師に苛立ち、反撃の試み。魔弾を撃ち出した。

囲っていた光の矢の一本が、その弾を貫いた。
攻撃のためだけでなく、反撃にも即対応可能なようだ。
が、貫かれた弾丸はその場で炸裂。
滞空していた他の光の矢もいくつも巻き込んで消滅した。
「その弾、攻撃すると爆発するんですよ。言い忘れてました。」
わざとらしくそんなことを言ってみる。
これでピンチっていう状態からは抜け出せただろう。

「!?」
・・・・・全く気づくことができなかった。
足元に、巨大な魔法陣が完成していた。
「封印紋?いや・・・召喚紋にも見える?攻撃的なものではないのか?」
魔法陣についてももちろん、知識はある。
全てを知っているわけではないが、紋章パターンはある程度決まっているはず。
しかし、知っているどの紋章パターンにも当てはまらない。未知の魔法陣。
この魔術師は魔法を使いつつ、魔法陣を描いた。
しかも気づかないほど静かに。

「レクイエム、フィドル・レベック。」
今まで無言を通してきた魔術師が、急に名を呼んできた。
その声は壮年の男性のような声であった。
威圧のようなトーンではない。どちらかというと事務的な確認。
昔に、聞いたことがあるような・・・。
もしかしたら討魔士会の中にいた一人かもしれない。

「あぁん?一体誰だ?このオレを、どうしようってんだ?」
わからないことが多すぎて、苛立ちを加熱していく。
「君は、もう少しいろいろな世界を見て、経験を積んだほうがいいだろう。」
魔術師が一体、何を思ってそんなことを言っているのか、わからない。
魔族は、人間の敵。誰もがそう学んでいる。
稀に、危害を加えない魔族がいるとの話を聞かないわけではない、が。

それにしても、世界を見ろ?経験を積め?全く意味がわからない。
「あー、つまり・・・てめーはなんだ?もっと強くなれ、つってんのか?」
言葉の意味もわからなければ、行動もわからない。
「強くなれっていうのは構わねーけど、とりあえずこの物騒な魔法陣を・・・。」
そこまで言って、気づいた。
世界を見ろ、経験を積め、今まで見たことのない魔法陣。
「チョッ、チョット待てよ!?一体どこへ飛ばそうってんだ!?」
焦ったものの、下手に動いて魔法陣を起動されたら、どうなるかわかったものではない。

「ほう、感は鋭いみたいだな。それならば簡単にくたばることはないだろ。楽しんでこいよ。」
飛ばす先を知っているのか、それとも無責任に言っているだけなのか。
魔法陣が光を放ち始めた。
なんにしても、ロクなことではないことがわかった。
「アンタは、一体何者で、何を、させたいんだっ!?」

魔法陣が起動し、この世界から一体の魔族が消え去った。
消滅したわけではない。
しかし行方を知っているものは誰もいない。
この謎の魔術師以外には、誰も。



Message
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パーティメッセージ


レクイエム(1502) >>
レクイエム >>
これからよろしくお願いします。僕は後衛に回りますので。


コミュニティメッセージ通知


No.33 人外横丁
コミュニティに 4 件のメッセージ!

No.1501 \キェェェアァァァシャベッタァァァ/
コミュニティに 2 件のメッセージ!




Main Action 1
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 特にありません。



Battle!!
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王城前







 攻城戦を開始!


20文字以内とか短すぎね?マジ困るわー。

1ENo.1502
フィドル・レベック


VS 剛拳のラルフ

1ラルフ


If you can't, you must. If you must, you can.


レクイエム >>
あはは!遊んでくれるの?


ラルフ >>
手加減なんて生意気なことすんなよ?



レクイエム は以下を装備!
【武具】 聖輝銃フェルクレールト( 魔銃 / 20 / - / - / - )
【防具】 貴族の衣装( 服 / 20 / - / - / - )
【装飾】 アメトリンの指輪( 装飾 / 20 / - / - / - )




20文字以内とか短すぎね?マジ困るわー。側の前衛がいないため隊列が詰められた!





Turn 1

NameHP / MHPSP / MSPPSP
レクイエム2675 / 2675

241 / 241

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP
ラルフ2308 / 2308

187 / 187

+7



レクイエムの行動!
レクイエム >>
真っ暗な世界、見せてやるぜっ!
ブラックアウト!!
ラルフは攻撃を回避!


ラルフの行動!
ラルフ >>
どおぉるぁぁッ!!
タックル!!
レクイエムに 160 のダメージ!






Turn 2

NameHP / MHPSP / MSPPSP
レクイエム2515 / 2675

211 / 241

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP
ラルフ2308 / 2308

174 / 187

+7



レクイエムの行動!
レクイエム >>
深淵の闇、その一部を見せてあげましょう。
ボロウライフ!!
ラルフに 502 のダメージ!
レクイエムのHPが 513 回復!


ラルフの行動!
ラルフ >>
どおぉるぁぁッ!!
タックル!!
レクイエムに 163 のダメージ!






Turn 3

NameHP / MHPSP / MSPPSP
レクイエム2512 / 2675

161 / 241

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP
ラルフ1806 / 2308

161 / 187

+7



レクイエムの行動!
レクイエム >>
死んでも蘇ればいいだけだよなぁ!?
必殺技が発動!効果増幅Lv.3!!
深淵の闇・序
Critical Hit!!
Critical Hit!!
Critical Hit!!
ラルフに 669 のダメージ!
レクイエムのHPが 683 回復!


ラルフの行動!
ラルフ >>
どおぉるぁぁッ!!
タックル!!
レクイエムに 150 のダメージ!






Turn 4

NameHP / MHPSP / MSPPSP
レクイエム2525 / 2675

111 / 241

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP
ラルフ1137 / 2308

148 / 187

+7



レクイエムの行動!
レクイエム >>
まだ動けるの?あははっ!
ブラックアウト!!
Critical Hit!!
Critical Hit!!
Critical Hit!!
Critical Hit!!
ラルフに 1728 のダメージ!
レクイエム >>
はははっ!無様だなぁ!


ラルフの行動!
ラルフ >>
どおぉるぁぁッ!!
タックル!!
レクイエムに 161 のダメージ!



ラルフ >>
よぉし、いいだろう。ぜひ俺達の力になってくれ!
ラルフは構えを解き、軽く拍手をした!





戦闘に勝利しました!!

NameHP / MHPSP / MSPPSP
レクイエム2364 / 2675

81 / 241

+10
NameHP / MHPSP / MSPPSP



レクイエム >>
あれ?もうちょっと遊んでくれてもいいのに♪



4 CP を獲得!




You can advance!!


ルリアンナ >>
うん、いい線いってる!・・・・・よね?ラルフ?


ラルフ >>
おう!これだけ動ければ大丈夫だろう。心強い限りだ、よろしく頼む!


レクイエム >>
いいぜ!全部、ぶっ壊せばいいんだよなあ?


ネクターをいくつか預かった。


ルリアンナ >>
よぉしそれじゃ行ってらっしゃい!バックアップは黙って私に任せんしゃいっ!!パパの行動力とママの分析力を兼ね合わせたプレミアムブレンドガールに死角はないわッ!!


ラルフ >>
明らかに親父の血が濃そうだが・・・・・少しは母親の大人しさが欲しかっ・・・


ルリアンナ >>
黙れおっさん。さぁ次いくからねッ!!魔王パラダイス討伐への道は険しいのだ!!


ラルフ >>
王のこと魔王って言うの、やめねぇか・・・?


ルリアンナ >>
パラダイスってほんとフザけた名前よね!!あ、魔王城には厄介な奴らがいっぱいいるからね!なるべく誰かと一緒に進むようにしたほうがいいわよ!!あとこれ支給品!がんばってね!!

  レクイエム(1502)ルリアンナ材 を獲得!

  レクイエム(1502)ラルフ鉱 を獲得!


レクイエム >>
貰ってもよろしいのでしょうか?


 


ラルフ >>
さてと、とりあえず一休みでもす・・・


ルリアンナ >>
はい次いこ次ぃ!!


そう言って、2人は去っていった。




Main Action 2
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取引


 特にありません。


エンブリオ


[魔Lv.10]デビル を成長させました!(Lv.10→11、CP-10)
[魔Lv.11]デビル を成長させました!(Lv.11→12、CP-11)
[魔Lv.12]デビル を成長させました!(Lv.12→13、CP-12)
[魔Lv.13]デビル を成長させました!(Lv.13→14、CP-13)
[魔Lv.14]デビル を成長させるにはCPが足りませんでした。


生産行動


 特にありません。


パーティ


現在のパーティから離脱し、ひとりになりました!

ちゅぱかぶら(1501) からの勧誘に応じ、パーティに加わりました!


その他


紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・  CPが 27 増加!




Let's Ikki !!

ちゅぱかぶら(1501)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+0) を選択しました!

レクイエム(1502)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+0) を選択しました!

ライナ(1503)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+0) を選択しました!

ユーチー(1510)[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+0) を選択しました!





[平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+0)





城門から城までは長い道が続く。

周りはとても広い庭になっていて、手入れもしっかりしている。


ちゅぱかぶら >>
ここは平和そうねぇ。ここでしばらく昼寝でもしましょう。
ぴょんた >>
私達・・・一揆しにきたんですが。


レクイエム >>
きもちーねー♪お昼寝しちゃおうかな?


ライナ >>
なんだか居心地良いなぁ、昼寝したい・・・


ユーチー >>
あーいいわーこれいいわー…
ちょこっと寝てから行こ…


 

色彩豊かな庭園が続く———




Next Battle

5人揃ってファイブレンジャー

1ENo.1501
Chupacabra


2ENo.1502
フィドル・レベック


3ENo.1503
ライナ・シルヴァンス


4ENo.1510
イゥーツィー


VS Encounter

1ケット・シー

2ケット・シー

3ケット・シー

4ケット・シー




DUEL!!


 練習試合を開始!


5人揃ってファイブレンジャー

1ENo.1501
Chupacabra


2ENo.1502
フィドル・レベック


3ENo.1503
ライナ・シルヴァンス


4ENo.1510
イゥーツィー


VS 3ゲット一揆小隊

1ENo.1508
ロボ





Area Message !!




Character Data
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ENo.1502 フィドル・レベック* 各種宣言をする >>


進攻エリア:[平原]広庭
CLV131愛称レクイエム
一揆1守護魔王エリエスヴィエラ
MHP2876STR63INT122
MSP261VIT53MND73
PSP11TEC58AGI67
CP30料理Lv.1作製Lv.1
PS0合成Lv.1付加Lv.1

名前: フィドル・レベック
年齢: 15歳
性別: 男
身長: 164cm
体重: 35.2kg
種族: 魔族(人間と魔族の混種)

双子の兄弟と魔族を掛け合わせて造られた魔族。
三つの性格があり、ころころ変わってしまう。
魔族として生まれ変わった際に、二つ名:【葬双曲(レクイエム)】を授かった。
双子の兄:冷静沈着。丁寧な言葉を使うように心掛けている。
双子の弟:無邪気。歳の割にひどく幼い言葉遣いをする。
魔族の魂:残酷。魔族に相応しく、物言いはチンピラのよう。


武器: 聖輝銃フェルクレールト
討魔士であった母の使っていた銃。
魔力との親和性が高いミスリル製。光の力を込めた魔弾を発射する。
しかし、闇の魔力によって変容し、本来の力は発揮できない。

衣装: 貴族の衣装
貴族の屋敷を襲撃し、そこに住み着いた。
屋敷にあった衣装を勝手に着ている。ただの服。

装飾: アメトリンの指輪
幼い頃、母に貰った指輪。魔力増強効果があるとか。
魔族になっても肌身離さず持ち歩いている。


住んでいた屋敷に侵入してきた謎の魔術師によって、この世界へ飛ばされた。
なぜここに飛ばされたのかは不明。
元の世界に戻りたいとの願望はないが、その魔術師とまた対峙したいと思っている。


一揆に参加したのは、その世界を知るため、楽しそうだったから、戦闘意欲のため、など。
あくまで、自分が成長するためでしかない。

==================================================

魔族を狩る者、討魔士。その討魔士をまとめる討魔士会があった。
その中の一人、リラには子供がいた。双子の兄フィドルと弟レベック。
親の才能を継ぎ、討魔士を目指して小さい頃から訓練を受けていた。
フィドルは技巧が高く、細かな作業や魔力の調整を得意としていた。
レベックは潜在的に持つ魔力が高く、力量として生み出すものを得意としていた。
双子というだけあって、二人の息も抜群。
見習いでありながらもエキスパートクラスの討魔士に比肩する実力を持っていた。
そんな二人は当然、将来有望な討魔士になるものだと期待されていた。


・・・ある時、魔族に双子が誘拐される事件があった。
見境無く人を殺すとされている魔族に誘拐されたとあっては、命の保証はできない。
すぐに討魔士会によって捜索隊が結成され、捜索が開始された。
もちろん、リラもその中に加わっていた。


魔族の科学者が、ある研究目的で双子を誘拐し、研究施設へと連れて行った。
同じように誘拐された人たちが数多くおり、子供だけでなく大人も混じっていた。
魔族は人間に比べ魔力が高く、その魔力をそのままぶつけることで力を行使する。
人間の持つ魔力は、たとえ強いと称されている人でさえ、下級魔族に及ばないほど低い。
しかし、人間は魔力を「魔法」という技術によって錬成、強化して行使する。
この技術によって、場合によっては上級魔族に匹敵する力を発揮することもある。
魔族の科学者は、これに目をつけた。
——「魔法」技術を身につけた魔族を創造する——。
きっと最凶の傑作、最強の魔族が誕生してしまうだろう。
その研究のために「実験体」を集める施設だった。


科学者は魔族と人間を融合することを研究していたが、よい成果を得られていなかった。
人間の身体が、魔族の魂との融合に耐えることができないのだ。
魔力容量の問題もあるが、魔力との親和性も段違い。しかし人間の魂と魔族の魂の両立が求められる。
単に魔族が憑依し、人間の魂が消えてしまうものや、そもそも身体が破裂してしまう場合もあった。

研究に行き詰まっていた科学者は、人間の強化が先だと考えた。
人間同士の融合をし、強化しようとしていた。知能は減らしたくない、魂も魔力の強さに関係してくる。
そこで、双子という近い性質を備えた二人を、身体と魂の両方で融合して強化しようとしたのだ。
まだ人間に関する知識は薄かったのか、双子の身体を二つに裂き、縫合することで強化する実験が行われた。
しかしながら人間が身体を二つに裂かれれば、生きていることなど不可能だ。
「優秀な実験体」を2体も同時に失うことになってしまう。どうしてもそれは避けたかった。

科学者は、双子を縫合したその身体を「器」として、魔族の魂との融合を考えた。
降霊術や召喚といった際の媒体に器を使うが、同じように魔族を融合してしまうという荒業にも思える行為だ。
今まで、生きた身体と生きた魂があり、そこに魔族の魂を融合しようとして失敗していた。
しかし今回は死んだ身体。消えかけた双子の魂ごと、魔族との融合を行った。
そして実験は、成功してしまった。
身体は一つでありながら、双子の魂と魔族の魂を持った狂気的な魔族として生まれ変わった。
魔族には二つ名を付けるのが定例である。
科学者は、自身で創造した魔族に【葬双曲(レクイエム)】の名を授けた。


討魔士会の捜索隊では、研究施設を割り出すことに成功していた。
合成獣(キメラ)の製造など、生体実験を多く行われているとのデータがある場所であった。
一刻の猶予もない。双子の救出に向かうことにした。
突入した施設内部は静まり返っており、魔族たちの姿はない。
奇妙と感じつつも奥へ進む捜索隊の討魔士たちとリラ。

一番奥まった場所に巨大なアリーナのような実験場があった。
そこには多くの魔族の死体が積み上げられていた。
なぜここまで全く出会うことがなかったのか。
ここで何かがあったことは確かだった。

「かあさん・・・?」
突然、背後の暗がりから声をかけられた。
リラは、その声に聞き覚えがあった。間違いなく、フィドルの声。
異常な事態にである目の前の光景と、背後の声。
驚きと、希望と、異常さと、動くことができなかった。
「どうしたのー?」
もう一度、今度はレベックの声が聞こえた。
いつも通り、無邪気な声であった。

しかし、嫌な予感しかしない。
その予感が当たらないことを祈りつつ、二人共生きていたのだと、信じて。
振り返った母は・・・。
「逢いたかったよ、かあさん。」


・・・ある時、魔族に双子が誘拐される事件があった。
報告書:捜索隊は、研究施設へ突入するも救助に失敗。研究施設の爆発によって救助対象とも全滅。
しかしこれは討魔士会としての大失態。
公にされることもなく、歴史から抹消された事件であった。

そんな、悲しい双子のお話。


パーティメンバー
ENo.1502
フィドル・レベック

ENo.1501
Chupacabra

ENo.1503
ライナ・シルヴァンス

ENo.1510
イゥーツィー

ホーム

ホームは設定されていません。


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エンブリオ
Noエンブリオ名 / LV
1 魔法デビル Lv.14
2
3
4
5
6
7
8
9
10

アイテム
Noアイテム名種類強さ付加1付加2付加3
1聖輝銃フェルクレールト魔銃20---
2貴族の衣装20---
3アメトリンの指輪装飾20---
4ルリアンナ材材料20---
5ラルフ鉱材料20---
6
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11
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