〜 日曜チキレ劇場 〜
【 けっこんしてよ!ギュス子さん 】
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☆登場人物紹介☆
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【 第1話 『Piaうらめしあんにようこそ!』 】
扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。
確かここは秋葉原の裏通りの、萌え文化に淘汰されつつある一角のPCパーツ店の扉だったハズ。
が、そこにあったのは、古めかしい喫茶店と、出迎える2人のメイド服姿の店員さんでした。
店の場所を間違えた?とうろたえる若者と、『うらめしあんにようこそ!』でポーズを決めたままのメイドさん2人が
固まったまま数秒の時が流れた後、はね返るように若者が店を出て行くことで、再び時間が動き出しました。
まあ要するに、のっけから大失敗だったと、いうやつです。
失敗が信じられないと嘆く、年上風の長髪のメイドさん。
それを冷ややかな目と淡々としたコメントでバッサリいってるのが、年下風のネコミミメイドさん。
ええと、反省会は置いといて。
今日は記念すべき第1回ということで、このお話を読んでくれているお友達のみなさんへ
ひとまず設定なんかを説明しておくべきかと思いますが。
まったくもって意味が分からないと思います。
ついでに言うと、初回からダメな子の雰囲気を出し過ぎじゃないでしょうか。こんなに酷い子のはずではなかったのですが。
このまま説明を任せても埒が明かない気がしてきましたので、こちらで説明させてもらいましょう。
ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』。いわゆる何処にでもある普通の喫茶店です。
店内の雰囲気はちょっとハイカラというか古めかしいというか、ちょっとシックな喫茶店。
店に合わせて、ホール接客スタッフは和装にエプロンを組み合わせた和洋折衷のメイド服。
自家焙煎の珈琲と、店長特製のオムライスが美味しいと評判のお店です。
スタッフは主に接客を担当しているこちらメイドさん2人。ニックネームギュス子さんと猫ちゃん。
あとは普段は奥に引っ込んでいる厨房兼オーナーの通称テンチョーさんの3人体制です。
猫ちゃん説明ありがとうございます。
どうしてこのお店、こんなにグローバルな対応ができちゃっているのかと言いますと。
一言でいうならば、このお店、扉の先が色々な世界と繋がってるからなのです。
例えば先程メイドさん2名の応対に驚いて出て行ってしまったお兄さん。彼は日本の秋葉原から来たようですね。
世界各国各地いろんな場所にある普通の扉を、特定の条件と環境、さらにはタイミングが揃った瞬間に開けると
自動的にこのお店にご招待するという仕組みになっているわけです。
どういう原理で? そこは触れないでおいて下さい。大人の事情で色々あるんです。
言いながらギュス子さんは入口の扉に手をかけました。
言葉通りなら、この扉の先には真夏のコンクリートジャングルが広がっているはずです。
連日の殺人的暑さを避けるためにアキバ系のお兄さんたちをお迎えできるようになっているはずです。
はずなんですが…。
扉の先にあったのは、コンクリートジャングルではなく、自然あふれるなんだかファンタジーな世界でした。
どうやら新しい世界への扉が開いてしまったようです。
新しい世界、それは 『 = 元素の世界 = メルンテーゼ 〜 Melntese 〜 』。
詳しい設定はルールブックをお読みください。
そんなわけで異世界に突如オープンした一軒のメイド喫茶。
そこは願えば世界のどの扉からも容易に来店することができる、気軽で楽しい癒しの空間。
戦いに疲れた皆様。今日は超あっちーいから冷たいアイスコーヒーでも飲みたいという方。
理由は様々、でも憩いを求めるならば千客万来どなたでも大歓迎でございます。
冥土喫茶『有楽飯庵』 ご興味あれば、是非お越しくださいませ!
つづく。
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【 第2話 『妖怪だって、恋がしたい!』 】
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