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一揆参戦 1日目! - Diary |
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■出発前のこと 踏み入る前に、久方ぶりの実家を見上げる。 塀と門扉とが記憶よりも新しい。 儲かっているのだな。 よきかな、と一つ頷いてから、首を傾げる。 あるいは、あしきことだろうか? 「よー、タツキっちゃん。相変わらず見張りか石像かわからん仕事っぷりでご苦労さんやな」 「……。」 親しみをたっぷりと込め、万が一にも怪しまれないよう努めた軽快な挨拶に、切れ長の目が細められた。 つられて、形のよい眉が寄せられる。 決して、視力が悪くなったわけではなかろう。 上げた片手の下ろし時に困った頃合に、ようやっと口が開かれた。 「…思い出したくはないが、おそらく、サクロ?」 「正解。正解やから、刀を収めちゃもらえんかな」 「トラが、お前の首を欲しがっているんだ」 「あぁ、うん。見覚えない輩への警戒心やないのな。頼むし、やめて」 上げる手の数をもう一つ増やして見せる。 「減るものでなし」 「増えたらどないする?」 「……。」 酷く、嫌そうな顔をしている。 脅されているのはこちらだというのに、酷い話だ。 「火の用意は、私の役目でない」 諦めを示してか、ゆっくりと目を閉じる。 「通ってもエエっちゅーことかな?」 「巻き添えは御免だということだ」 そうして、静かに引き下がっていく。 一歩、二歩、ゆっくりと。 はて、な。 言葉の意味するところを考えている途中に、囮の意図に気がついた。 が、時既に手遅れと、足遅れ。 己の足首に伸ばされた赤い火縄は、それ自体が生きているかのように絡みつき。 「サクロ、獲ったぁっ!!」 「…たまの実家参りくらい、歓迎されんもんかなァ…」 しばし、焦げた蓑虫の気分を味わう羽目になった。 「…坊…」 「何だ」 「ペットの一匹や二匹、しっかり躾けやー!!」 「うるさい。ちゃんと縄はつけてるだろう」 「どこにも縛ってへん縄に何の意味があるっちゅーねん!!」 「お前から俺の臭いがするのが気に入らないんだ、本能まではどうしようもない」 「大昔に一回きりのことを、何べんも何年も何十年も、あいつら、いつまでカリカリしとんねん、なぁ、なーぁー!!」 「机を叩くな、揺らすな、仕事の邪魔をするな。何しに帰ってきたんだ」 「用なかったら自分の家にも帰ってきたらアカンっちゅーんかぁぁぁ…」 よよよ、と斜めに傾いて見せても、面倒くさそうな面に哀れみが浮かぶ様子はない。 つれないやっちゃな。 「こほん。ちとな。手を借りたいんよ」 「手はお前にもあるだろう」 「タツキを食べてもエエなら、勝手に用立てるけども?」 「あれは俺のだ。食うなら他を探せ。…龍が必要ということは、異界に狩場でも見つけたか?」 言いたいことを察したらしい、向き直り、真面目な顔を見せる。 よい面構えになった、と思う。 「めるん…、め、め…ぜ? …何ぞ言う世界やったかな。乱が起きるよ。占い師が言うとった」 「…メルンテーゼと言いたいなら、花を用いた契約の世界だ。ここ50年だか100年だか、変わった話は聞かなかったんだが…乱とは穏やかじゃないな」 「なおのこと、拾いもんには期待ができる。そうやろう?」 にっこりと後押す言葉を口にすれば、溜息を返された。 世間世情が荒れれば、人は追い詰められる。 突破口と捌け口を間違う者も現われる。 大多数と異なる気質は綻びやすい。 綻びと、されやすい。 共同体の結束のために、綻びは取り除かれる。弾き飛ばされる。叩き潰される。切り捨てられる。 足の数が多いだけのヒトめが、足をもいで這い蹲らせて肉の絨毯にでもしてやろうか。 淡々と算段を立てる目の前の男が、そんな風にいじけた魔王気質でなくて、よかった。 あるいは、わるかったのか。 異能を持つがゆえの弱さに震えていた花の一輪。 そんな女一人を守りたかっただけの男の庇護は広がりに広がった。 ヒトの世界が切り捨てるのならば、一つ余さず拾ってやろう。 ヒトが物言う犬畜生を欲するならば、正当な対価をいただこう。 その思想に救済されるものもあれば、利用するだけのものもあれど。 ヒトも、異能の者ですらも、愚かだ哀れだと嘲る行いであるとしても。 水と光の恩恵を与える代わりに、個々の尊厳と少々の我慢を学ばせて。 自らを脅かし害した社会との共存の道を探り、図り、歩みを寄せさせ。 掻き集められた色取り取りの花は、大樹の陰に隠れることをやめて、大輪の輝きを誇る。 そうして、我らが『花屋敷』は、今の形に行き着いたのだ。 つまりのところ、 などと感慨に耽っていた独白は、ゴン、と頭に直接響く音に強制中断させられる。 「おい。聞いてるのか」 「…坊。今、何投げたん…」 「文鎮」 「…痛い…」 「だろうな。返せ」 傍らに転がる拳サイズの金属塊を涙目で見下ろした。 あまりにあんまりではなかろうか。 「立派になって…って感心しとったところやのに!!」 「何度も言ってるが、俺の方が生まれは早いし、お前の方が生まれは遅い」 「第一印象は大事やで? 最初に挨拶した時の坊は、こーんなちっこかった」 「お前に大半を食われたからだろう。おちょくってると虎姫を呼ぶぞ」 「頼むし、やめて」 死なないからとはいえ、死なないからこそ、痛いもんは痛いし、熱いもんは熱い。 一日に二度も燻製にされるのは勘弁していただきたい。 「…面子はこんなものでいいだろう。契約の事情を考えると、手伝いにしかならんだろうから、実働の人員は現地で探した方がいい」 「ぅん? そないに契約とやらは難儀なんか」 「お前には関係ないかもしれんが…、生活基盤から契約に頼ってると言えば想像がつくか?」 「…戦えるような応用まで覚えさせるんが面倒そうやな…。ま、面子集めは私の仕事の内やろう、飛ばしてくれさえすればエエよ」 「移動な…手っ取り早いのは竜姫に頼むことなんだが…」 「私だけ迷子にさせられるんは勘弁してほしいさかい、ようよう言うて聞かせてくれるんならな!」 「無理だな。…毎度のことだが、よくよくお前は、無事で帰ってくるな…」 しみじみと言うくらいなら、もう少し労って…くれなくていいから、躾けておいていただきたい。切に。 「感心するとこちゃうからな? ぉ、イケメン連れてってエエんか。…と、そや。忘れん内に。ちと、財布を貸してもらえんかね」 差し出された紙の一枚、人材と物資の目録にある文字を指でなぞりながら。 「お前とユーグなら、一人も引っ掛けられないということはないだろう。護衛にもなるしな。…財布だと?」 「乱が起こると言うたやろ。金で命を贖えることもあるかもしれん。いらん争いは、私の本意やないんよ」 「本音は?」 「今回の旅はカネで大変に苦労したさかい、今度こそ備えて行きとォてな。カネ…世の中、カネや…カネがあれば、もっと、ラクができたんや…ッ」 「ボヤくな、サボるな、現実から逃避するな。資金ならお前にも十分に与えているはずだが?」 「うちの子らにケチはさせたない思たら、屋敷の金を私が使うんはどうにも気が引けてなぁ…。なんで余裕ないんやろう、これといった贅沢もしてへんのに…」 たっぷりと深い溜息で同情販売を目論んでみる作戦。 「…サクロ。お前のところの稼ぎはどうなっている?」 「え。ぼちぼち?」 「人員は?」 「ま、まぁまぁ?」 「…せっかく、久しぶりに帰ってきたんだ。ついでにお前のところの名簿と帳面を出せ」 「あ、うん。仮住まいの分は省いてエエよな?」 「全部寄越せ。…仮住まいとは何だ…?」 「えぇと、あれこれ勧誘してきて管理しとかんとワケわからんようになるけど、留まってくれるかわからんさかい、まだ正式にはお披露目したないよーな?」 「それだけか?」 「あとは、いっぺん派遣したものの、いまいち釈然とせんで連れて帰ってきたもののバレたら怒られるやろうから、おらんことにしとこーみたいな?」 「…裏帳簿、みたいな?」 「それや!」 ゴンっ ついつい、明解すぎる単語を笑顔で指差し返せば、二個目の文鎮が投げられた。 「…痛い…」 どうやら同情の代わりに怒りが売れていったらしい。 「お前な。猫かわいがりも大抵にしろ。屋敷の管理をどう考えているんだ。古株だからと安易に任せているわけじゃない」 「そうは言うてもなぁ…、本能まではどうしようもない、んやろう? おっと、何も投げるもんはないで?」 困った顔から一転、にやりと笑って見せれば、じろりと睨む目が咄嗟に手元を探しているのを見咎め、さらに笑う。 「私が他者を愛でずにおれん、管理に不向きな性質をしとるんは周知の、承知やろう? 私の仕事は、私の役目は、坊がやるべきことを、坊がここにおるせいでできんことを、代わりに成すことやと思てるよ。私は、その点においては、エエ仕事をしとると、思うんやけども…どうかな?」 にっこりと笑って問うと、顔ごと回答を拒否られてしまった。 おかしい。顔の造りは悪くないつもりなのだが。 本家、本社、本国などなど、呼びやすいように勝手に呼ばれるここは、皆の家であり、であれば、ここに座する男は皆の父親代わりと呼べよう。 暖かく、居心地がよく、しかし、頼もしさに過ぎた。 頼るものが増えれば増えるほどに、男の動きは重く、遅く、鈍く、容易さに欠けていった。 歯がゆく感じているだろうに、振り払うことはできないでいる。 何年も。何十年も。もっと。ずっと。長く、永く。 組織の庇護が一つの世界に留まらなくなってしばらく、限界を訴える声にも耳を貸さなかった。 その代わりに、頭を下げた。 庇護下から出て、支柱になることを求められた。 信の証だと喜びこそすれ、厭う者がいようか。 …当時に、適性を考慮する余裕があれば、管理人の面子に私はいなかったに違いないが。 この私、墨染佐久呂は、算盤を弾くのが、あまり得意ではない。 実のところ、長い先のことを考えるのも得意でない。 あと他にも、色々と得意でないことがあったり、多かったりしなくもない。 わざわざ、今更の申告はしないでおくけども。 「…わかった」 「さっすが! 心が広いな深いな大きいなぁ。それでこそ坊、ぁいや、御館様や。やんや、やんや」 「お前の屋敷に監査を入れる。とりあえず、無期限で」 「自由奔放を掲げる教育現場をがっちがちに縛って駄目にしようっちゅーんかー!! おにー! あくまー!!」 「鬼でも悪魔でも好きに呼べ、俺にとってはどれも大差がない。あと、お前にもだ、サクロ」 「にゃにぃ?」 手にしていた紙が奪われたかと思えば、そこに一つの名前が書き足された。 「財布。兼、監視役だ」 →財布係に百日紅が加わった! みたいな。 |
Message |
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サクロ(1320) >>
No.1320 TRPGで遊びたい。 コミュニティに 9 件のメッセージ! No.1329 【花屋敷】出張所 奥座敷 コミュニティに 5 件のメッセージ! |
Main Action 1 |
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特にありません。 |
Battle!! |
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攻城戦を開始!
サクロ は以下を装備!
【防具】 防刃晒( 鎧 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 翡翠簪( 装飾 / 20 / - / - / - ) |
▼サクロの行動!
ラルフに 741 のダメージ! サクロは狙われやすくなった! ▼ラルフの行動!
サクロに 100 のダメージ! |
▼サクロの行動!
タックル!!
ラルフに 958 のダメージ! ▼ラルフの行動!
サクロに 101 のダメージ! |
▼サクロの行動!
ラルフは攻撃を回避! ▼ラルフの行動!
サクロに 103 のダメージ! |
▼サクロの行動!
Critical Hit!! ラルフに 873 のダメージ!
▼サクロの連続行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 926 のダメージ! サクロは狙われやすくなった! ▼ラルフの行動!
サクロに 101 のダメージ!
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4 CP を獲得! |
You can advance!! |
ネクターをいくつか預かった。
サクロ(1320) は ルリアンナ材 を獲得! サクロ(1320) は ラルフ鉱 を獲得!
そう言って、2人は去っていった。 |
Main Action 2 |
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特にありません。
シルフ と物理契約しました!(CP-10) [物Lv.1]シルフ を成長させました!(Lv.1→2、CP-1) [物Lv.2]シルフ を成長させました!(Lv.2→3、CP-2) [物Lv.3]シルフ を成長させました!(Lv.3→4、CP-3) [物Lv.4]シルフ を成長させました!(Lv.4→5、CP-4) [物Lv.10]ゴレム を成長させました!(Lv.10→11、CP-10) [物Lv.11]ゴレム を成長させました!(Lv.11→12、CP-11) [物Lv.12]ゴレム を成長させるにはCPが足りませんでした。 [物Lv.12]ゴレム を成長させるにはCPが足りませんでした。 [物Lv.12]ゴレム を成長させるにはCPが足りませんでした。
作製 を鍛錬しようとしましたが、PSが足りませんでした。 ItemNo.4 ルリアンナ材 から 調整中 という拳を作製実験しました! 作製結果 > 調整中( 拳 / 31 / 技術1 / - / - ) ItemNo.4 ルリアンナ材 から 仮縫中 という服を作製実験しました! 作製結果 > 仮縫中( 服 / 31 / 機敏1 / - / - ) ItemNo.4 ルリアンナ材 から 掃除中 という装飾を作製実験しました! 作製結果 > 掃除中( 装飾 / 31 / 体力1 / - / - )
サル(1329) がパーティに加わりました! トーカ(1372) がパーティに加わりました! 真那霞(1407) がパーティに加わりました!
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 27 増加! |
Let's Ikki !! |
Next Battle |
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DUEL!! |
練習試合を開始!
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Area Message !! |
Character Data |
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