尊き者と恐ろしき者との狭間より出で、アーイとエッダが息子らの立ち上がりし地に流れ着きし枝。
無数の言葉を紡ぎし咽喉の主、音を奏でし指の枝、フェンリルが父の口より出でしサーレ。
皮につながり、椅子の上や木の上に置かれ、ベッドに転がる袋より言葉を取り出さん。

-Eno.1405-
ムンディルファリの娘が眠りに落ちし平原で、巨なる翼を持つ蛇に連れ去られん。
鋭き刃を持つ顎は己が山に、種より産まれ出でし宝玉数多育てたり。
鱗の鎧に覆われし山より見ゆる景色、スィアチの娘が夫も羨望せん。

-Eno.696-
ラーンの夫とその娘らが煮立てる雫の振舞われし屋根にて、翼もつ娘と相見えん
飛び回る針の蜜は波に漂う脚もつ少女を喜ばせ、２つの宝玉を細めさせたり。
蜜の対価に得しは紙片なれど紅と蒼に染められければ、花弁の如く輝かん。


音を生み出す枝が流れし道を、蛇と娘とが歩むは何ゆえか。