一瞬の煌めきを、永久の輝きに変えられたらと。
唯の自己満足であるならば、満ち足りるまでは尽力せよと。

戦え。己が意志はそう告げる。

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紅玉の頃/暑い日：

というのも、背中に純白の翼らしきものが生えているからそう思った訳で。
他の世界から突然この世界に来ちゃって、元の世界に帰れないんだとか。
まだ何もわからないらしい彼女と暫く一緒に居ることにした。
置いてくのも可哀想だし。

実際怯えたような不安そうな顔してたしね？
「綺麗な翼だな」って言ったら熱り立った表情でどやされたけど。

エンブリオも居た方が心強いかと思って、ネクターを渡した。
必要になったら使おうと思って取っておいたものだ。

が、渡したら俺が彼女と契約してしまった。というかできちゃった。あれー。

彼女はエンブリオだった。そういうことだろう。
彼女自身も知らなかったっぽい。あれー。

というか、契約ってこんな簡単だっけ？
認めた相手に対して契約を受け入れてくれるんじゃありませんでしたっけ。

まぁ、暫くは共に過ごす訳だしこれはこれで有りだろう…うんうん。

有りだよな？


■お魚少女メモ１
有翼族ではないらしい。翼ではなく鰭らしい。
間違えたら怒られた。

■お魚少女メモ２
この世界において、彼女はエンブリオである。
エンブリオ化の影響か、彼女が休む時は姿が消える。