………
　……どうなることやら……

竹林の前で、突如後ろから袖をくい、と引っ張られる。後ろを振り向けば、小さな少女が立っていた。

「あなたがやみ？あなたのしゅじんに、イオが なかまをさがしてるっていったら、ここへいけっていわれた。おじょうちゃんには、すこし、はやいかもしれないけど、って、よくわからないけど、みあいをすればいいの？そうしたら、なかまになってくれるの？」

「マザーが、エンブリオは、たおせば、なかまになるよって、いってた。だったら、あなたとも、たたかわないとだめなのかな」

　少し離れた所から様子をうかがう青年が一人

　銃に興味津々なのかいきなり質問攻めをしかけてきた
　その目は幼い子供のように輝いている…。が、だいぶ距離を置いて声を張っている

　——背後の空間で、ガリガリと起動音が鳴り響く。
　虚空に形成される幾何学の紋様が、朽ちた壁画の如く剥がれ落ち。
　生温い排気と共に、身の丈を越す銃器状の物体が、そこに顕現する——

　——音もなく。
　踵を返す、背面の虚空へ。
　役目を終えた得物が、霞のように消えていく——