巨大な城を目にしながら呟く
だいぶ露出過多なボンデージを着たこの世界での私の相棒が答える
少し前のこと
気がつくと私は誰かに介抱されていたようだった
私はここ数日知らない土地を放浪していたのだった
一応水と丸薬でなんとかなっているつもりだったのだが以前の私とは違い大分弱体したせいであろう体が耐え切れなかったか
周りを見てみるとどうやらソファーの上で話しかけてきた女性の膝枕を借りて寝転がっているようだ
女性は赤い髪のショートヘアでくせっ毛なのだろうか髪の左右が動物の耳のようにピョコンとはねている、胸は大きめで私より大分スタイルがよいようだ
少しだけ語尾が変わってるがそこは気にしなくてもいいだろう
食事をしながら女性の話を聞いた
どうやら私はこの世界で起こる大規模な一揆の援軍としてここへ呼ばれたらしい
召喚された者たちはみな本来の力を出し切れてないようで私もそれに含まれていたようだ
さすらう羽目になっていたのは単に事故であろうと女性は言っていた
彼女はそう提案してきたが私は
こちらへ呼ばれたことによって結果私は死なずに済んだのかもしれない
ならば
彼女が取り出したソレは黒く長い髪の人形だった
よく見ると角や羽が生えてるようで魔族をモチーフにしているのだろうか
そういうと今度は花弁らしきものを取り出す
フォンフォンフォンとどこからか飛行音らしき音が聞こえてくる
迎えにきたわーっとどこからか声が聞こえるとこの部屋の窓の外にロープ梯子が
素になりながら急いで窓から外を見ると巨大な海賊船が宙を浮いていた
非常識には慣れたつもりでいたけどそれでも驚くことはまだあるもんだ
貰った花弁を黒髪の人形に近づけると花弁と同じ紅い光に人形が包まれていく
光が収まっていくとその中から割りと長身な女性が姿を現した
ゴホンと咳払いをしたあと
・・・
・・
・
黒いロングヘアーに黒いボンデージ頭に角があり耳と背中にこうもりの羽
そしてベルトだけで辛うじて支えている暴力的な胸を上下させながら彼女は私の鼻先までズズっと近づいてきた
そういうと少し彼女はしっくり来ないような顔をする