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セツカ・F・フラムラージュ
レイヤからの依頼と半ば自発的に今回、深雪・ユカラ・マグノリア達の護衛をデート（？）の邪魔にならない遠方からする羽目になった。
未だ、フィーへの手がかりが無いため少し焦りを感じはじめている。

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「やれやれ、またこういう任務か…」

遠く離れた所から、深雪達を見守りながら苦笑いをする。

前はレイヤ先生とサクラさんのデートの護衛。
そして、今回は深雪と…

「…ユカラとのデートになるのか？マグノリアとのデートになるのか？そもそも、ユカラハーレムじゃね？」

アズちゃんもいるから、まさしくそうなのだが、まあユカラの事だからなんとも思ってないだろうなぁ・・・。

ふと、紫色の蝶がひらひらとこちらに飛んできて俺の肩に止まる。

「ん？…お前、もしかしてマグノリアに何時もひっついてるやつか・・・？ああ、羽とか濡れたら困るから今はひっけないのか。」

そういえば、今朝マグノリアがなんだかキョロキョロしていたのはこいつがいなかったせいか。
それにしても、夏ももう終わりか…。

結局、フィーの手かがりはまだ見つかっていない。
このまま、何も見つからなかったら…とたまに不安に押しつぶされそうになる時もある。

けれど、今の俺にはフィーが無事である事を信じるしか…

と、ネガティブな思考に陥りかけた時。


目の前に急に黄金に輝く門が現れた。


「・・・は？」


あまりの事に目を点にしていると、中から人影が二つ。

「ジェイド王国についたかな？ポチどう？そんな感じ？」

「前に来たジェイド王国とは少し違う感じがする。…目の前に男が一人、目が点になっている。」

「ありゃりゃ。じゃあ、やっぱりちょっとずれちゃったのかな…ってセツカ？セツカがいるならやっぱりジェイド王国じゃないかな？あれ、でもちょっと若い？」

目の前には、自分の父親そっくり…髪の色と、目の色が違うので違うのはわかるが、な男と。

そして、何処かで…そう、何処かで見たことある少女…そして自分を知っている？それにしては…

「どしたのセツカ？可愛いエレンちゃんだよ？もしもーし。」


「…え、エレン…様？」

そう、そこには未だ幼女の域を出ていないはずの…アラン・クレイドとエキュパージュ・クレイドの愛娘。

エレン・クレイドが手をひらひら振っていた。


続く

＞道産子