■分類上は（一応）浮遊霊と呼ばれる存在に値し、その体は魔力に非常に似た要素で構成されている。

　生前は人であり、土地や物への執着があまり無かったために浮遊霊になったと思われる。
　しかし、死して霊魂となってから長い年月が経っていることと、またいくつもの世界を流離ってきた影響か、ただの幽霊というよりも『浮遊霊』という概念を形にしたような不確定な存在に近くなっている。

　それ故に、異世界や上位次元といった、通常ならば感知しえない場所からの知識等が無意識下に流れ込むことがあり、時として彼がよくわからない言動を取るのは（基本的には）それが原因である。
　ある世界の賢人は彼のそういった発言を「メタい」と表したが、その意味を理解できる者はほとんどいなかった。
　また、通常の幽霊からズレているせいか、成仏することがほぼ不可能になっている。


■姿形は、生前の姿と思しき人間の青年体がベースである。それに従って大きさ等も人並ではあるが、体そのものは青系統の不透明なもので構成されているために一目で（大抵の一般人は）幽霊か精霊の類だと判断できる。
　おどろおどろしい雰囲気こそないが、暗い夜道で出会えば夏の怪談話のタネぐらいには出来るかもしれない程度の見た目ではある。

　性格もわりと軽い。
　怖いもの見たさで話しかけてきた観光客を拍子抜けさせる程度のホラーレベルであるため、たまに仮装したお化け屋敷のアルバイターか何かに間違えられることすらある。


■“猫ベースの合成獣を核とした動物霊の集合体”を自称するアニマのエンブリオ（通称：師匠）との出会いにより、なんとなく今回の一揆に参加する形になった。