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![]() | 一揆参戦 6日目! - Diary |
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それは、唐突に訪れた。 広々とした平原を一本角を持つ黒猫—実際はシェイドというエンブリオだが—のクレノと共に進んでいた時である。 陽は陰り、カサネがそろそろ今夜の野営場所を決めなければならないなと思い始めた頃、隣を歩むクレノが唐突に足を止めたのだ。 「……クレノ?どうした?」 黄昏から夕闇へと染まり始めた平原の先には何もない。にもかかわらず、クレノはじいっと虚空を見つめる。 —コレは、アレか…猫が何もない虚空を見つめるのは、霊とか普通は見えないはずの何かが見えてるっていうやつか… ぞわりと悪寒が首筋を這い上がり、カサネは肌を粟立てた。 カサネ自身に霊だの何だのを信じる気は更々ないのだが、カサネの実家は非常に古い時世から『妖』と称されるモノを狩ることを 生業としてきた歴史を持つ。 科学が進歩し、魔法が廃れ、身の内に宿る属性加護もあやふやになりつつある現代において、未だ家業を継承し続ける玄守の 一族は最早異端と言っても過言ではなかった。 カサネ自身、十代後半には玄守の一族が引き継ぐ対妖用戦闘技術を異質なモノとして認識し、それを引き継ぐことを拒み続けて きたし、それらの存在は御伽噺だと思って生きてきた—この世界に飛ばされてくるまでは。 小説やゲームにのみ登場すると思っていた不定形生物やら、何で動いているのか皆目見当もつかないムッキムキの芋やら、 この世界においてそれらは平然と存在することを認められている。 ならば、見えないモノがいたって不思議ではないとは思うものの、今まで関わることのなかったそれらの存在に身構えてしまうのは 無理からぬことだろう。 カサネの思いを知ってか知らずか、クレノは虚空を見つめ続け、やがてにゃあ、とか細く一声鳴いた。 —そこに、いるのか? 猫の声と共に、カサネの頭には少年の声が響く。 呼びかけるその声に確信はなく、どうやらクレノ自身、かなり疑問に感じているらしいことが伝わってきた。 だが、『それ』はクレノの呼びかけに確たる答えを返して見せた。 ボッと音を立てて、唐突に空気が燃え上がる。 否、燃え上がるようにして、現れた。 宙に漂う鬼火、あるいは沸き出でた影—いずれにしても、揺らめく『それ』は炎とは程遠い色をしている。 —アァ…ナントマァ、懐カシイ顔ジャナイカ 笑みを含んだ不明瞭な声が『それ』から発せられたのと同時に、縦に割れた紅い眼がクレノを見て、ゆるりと細まる。 —ソンナ姿デ、ドウシタ? —それは此方の台詞だ。どうしたことだ、その様は? 不快さを滲ませたクレノに、黒い揺らめきをまとう紅眼はくつくつと笑う。 —見テ分カラナイカ?シクジッタノサ……全クモッテ、思イ出スダケデ忌々シイ 忌々しいというわりには、妙に楽しげな声で紅眼は笑う。 黒い揺らめきはその度に形を変え、ゆらゆらひらひらとまるで遊んでいるかのようだ。 だが、その言葉を裏付けるように静かな感情がビリビリと肌を伝う。 声は笑っているのに、『それ』は心底怒っているらしかった。 —…マサカ、コノ俺ガ、俺達ガ、解キ放タレテナオ忠義ヲ尽クスナンテ!誰ガ想像シエタト思ウ?! くぐもった笑い声を上げながら、紅眼は揺らめきをぶわりと広げた。 揺らめきの正体があらわになる。 黒く見えていたのは、黒と見紛う程に暗い赤色だった。 夕闇に解けるようなその色を持つのは、狼にも似た姿の巨大な獣だ。 ただ、その首を持つには一回り大きいように思われる体は右半分しかない。左側は相変わらず炎のような、煙のような状態で 揺らめいている。 ドクリと、カサネの心臓が鳴った。 獣の紅眼は額にあった。 本来眼があるはずの場所にはちゃんと一対の瞼が存在していたが、それらは白い糸のようなもので縫い付けられている。 眼だけではない。 口も、子供の裁縫のように乱雑に縫い付けられ、よくよく見れば揺らめく左半身にもその縫い痕は及んでいた。 血が沸騰する、という表現がある。 カサネが今感じている感覚を表すとすれば、まさしくそれだろう。 拍動と共に湧き上がるその感情に、カサネの意識は容易く染め上げられた。 『どこのどいつだ…?』 自分の口から滑り出た言葉はカサネの知っている言語ではなかった。だが、それを疑問に思う暇もない。 沸々と湧き上がるその感情は、けして自分のものではないと理解しているのに、止めることができなかった。 カサネはこの獣のことを知らない。 クレノの時と同じく、会った事などない。 にもかかわらず、覚えていると体が、体を巡る血潮が訴える。 この獣を覚えている。 その声を、あるべき姿を、その奔放な魂を! 『それ』はこんな姿ではなかった。 『彼ら』はこんな風に封じられていい存在ではなかった。 『誰がお前をそんな風に繋いだ?』 唇が勝手に言葉を紡ぐ。 目の奥が熱を持ち、背中の骨が軋みを上げた。 伸ばした掌が獣に触れるとまるで焼かれるような熱を感じたが、構わなかった。 カサネが触れたことでビクリと身を震わせた獣の頬を両手で手挟み、その額の紅眼を覗き込む。 驚いたように見開かれた瞳の中には、激昂に駆られた自分自身が映りこんでいた。 『いったいどこの大馬鹿野郎が、『お前達』を別つなんてふざけた真似をした?!』 獣の視界を、言葉を塞ぐその糸がたまらなく忌々しかった。 何をどうしたのか、カサネ自身も分からない。 だが、体の奥底から溢れるように、その糸の断ち方は浮かんできた。 魔力なんて、今まで碌に使ったことはない。それなのに今はまるで息をするようにその流れを掴み、糸の綻びを見出し、進入し、 引き裂くことができた。 閉ざされていた獣の目が開く。 ゆるりと眩しげに瞬く一対の眼は、額のそれとは違って蕩けそうなほど濃厚な金色をしていた。 見下ろすその双眸がカサネの姿を捉える。 己を見つめるその眼を、カサネは—カサネの中にある何かは—懐かしいと感じた。 再び、獣を縛る術式を施したのは誰なのかを問おうと口を開きかけると、言葉を発するより先に獣の体を構成する揺らめきが 唇に触れ、止める。 見た目は霧のような何かなのに、唇が感じるのは人の指先のようなしっかりとしたものだ。 「それ以上は、止めときなよ。混ざっちまう」 糸を取り払われたことで明瞭になった獣の声は、思いのほか若い男の声だった。 「血の中に宿るアンタの欠片は、翼の無いこの坊やにはキツイだろう。自分の末裔(すえ)を壊したいのかい?」 カサネを瞳に映す獣は、カサネの中の何かにそう語りかけた。 その言葉を切欠にするように、どくどくと激しく脈打っていた心臓が徐々に大人しくなっていく。 「まったく、業の深いことだ。お前もだよ、クレノ坊。こんな血の薄まった坊やに宿るなんて、何しちゃってんの?」 口調は軽いが、獣の言葉には暗にクレノを責める響きがあった。 獣に見下ろされてクレノが耳を伏せると、カサネは慌てて口元の靄を振り払う。 「違う、クレノは何も悪くない。ここに突然盟約で呼ばれて、ワケが分からないでいた俺の面倒を見てくれてるんだ」 カサネの主張は多少事実と異なるが、それでも現状とこの世界に関しての知識をくれたのはクレノであり、大筋は 間違っていないはずだ。 クレノに向けられていた獣の視線が、再びカサネに戻る。 じぃっと探るような金と紅の眼に、対する紫眼も負けじと真っ直ぐ見つめ返す。 やがて、獣は溜息と共に全ての瞳を瞑って見せた。 「甘やかすのはどうかと思うがね。まぁ、そういう事にしといてやるよ…」 そう言って、フンと鼻で笑う。 何で上から目線なのか突っ込みたいのはやまやまだったが、自ら藪をつついて蛇を出すこともあるまいとぐっと我慢する。 その様を見ていた獣は、不意ににぃっと口唇を吊り上げた。ぞろりと牙の並ぶ様は、かなりの迫力である。 「坊や、ネクター持ってるんだろう?花びら一枚寄越しな」 唐突な獣の申し出に、カサネは驚いて目を見開いた。 「……は?」 「この世界じゃ、それが理(コトワリ)だからな。面倒くさいが、契約するには必要だろう?」 「何で、契約する運びになってるんだ?」 「クレノ坊だけじゃ心配だからねェ。なぁに、お前さんの先祖とは知らん仲じゃなし。昔のよしみで付き合ってやるよ」 先祖…?と、カサネは頭の中でその言葉を転がす。 そういえば、先程から獣は翼がどうだとか血が薄いだの何だのと言っていた気がする。 クレノが本家に関わるモノであることは与えられた知識のことからも予測がついたが、獣までそうだとは思わなかった。 どうしたものかとクレノに視線を向ければ、パタリパタリと不満そうに尻尾を振っている。 —こちらを責めておきながら、勝手なことを… 「俺達はお前ほど、契約者の魂に近くねェからなぁ…まして、今は俺だけだ。この坊やでも、ある程度は扱えるだろうさ」 楽しげに金の目が細められ、鼻先がカサネの右手を押し上げる。 獣の濡れた鼻の頭に手を置く形になったカサネがますます困惑して見せれば、獣はまた牙を見せて笑った。 この世界で、生き残りたいんだろう?獣はまるで悪事を唆すような顔でそんなことを言ってくる。 生き残るには、力が必要だろう?とも。 「お前さんは元の世界に帰りたい、俺も片割れを見つけにゃならん。困った時は、お互い様ってな」 片割れ、との言葉にカサネの心臓が思い出したかのようにドクンと鳴った。 あぁそうだ、と深いところで声がする。 ———を、取り戻さなければ、と。 その声が、恐らく獣の言うところの『血の中に宿る先祖の欠片』というやつなのだろうか。 引きずられていると分かっていたが、その声があまりに真剣だったから無視ができなかった。 荷物の中から赤い花を取り出し、艶やかな花弁を一つ千切る。 獣に差し出すと、花弁はそのまま火花のようないくつもの小さな蛍火となり、靄状の体に吸い込まれた。 「契約完了、だな」 凶悪極まりないのに何故か妙な人懐こさを感じる笑みを浮かべ、獣はカサネへ頭を垂れる。 「我が名はニグレド。黒き腐敗、焼き払う者、煉獄の獣—まぁ、今はいずれも半端だがな。よろしく頼むぜ、主殿」 厳かな口調から一転、どこかおどけて獣が名乗る。 魔獣が自ら名を曝すこと、その最大限の服従の意味を知らぬまま、こうしてカサネはアニマのエンブリオ—ニグレド—の主となった。 |
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![]() 萌(144) からのメッセージ >>
巳南(1640) からのメッセージ >> (腕を組んで目を伏せたまま、しばし無言でカサネの言葉に耳を傾ける。 やがてその言葉が途切れると、ふむ、と呟いて目を開き)
(こちらの扱いは式神よりも悪い様だが…と、僅かに苦く口元が上がる。 が、すぐに表情を戻しカサネに向き直ると、一礼し)
(こういう性分だ、とひそめた眉とマフラー越しに喋る様子に、 人慣れせぬ猫の様だな、などと本人には言えぬ感想を抱きながら)
(その辺りの事情にあまり触れられたくなさそうな意思を感じ取り、 それ以上は踏み込む事無くゆるりと話の方向を変える)
(自分の札状のそれとは大きく異なる様子に、多少の興味がわいたのか。 猫…に見えるが、角の生えた小さな獣に、赤い片目が向けられる)
![]() ![]() コミュニティに 52 件のメッセージ! ![]() コミュニティに 29 件のメッセージ! |
![]() | Main Action 1 |
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特にありません。 |
![]() | Battle!! |
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![]() ![]() 攻城戦を開始!
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カサネ は以下を装備!
【防具】 マフラー( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 ミリタリーブーツ( 装飾 / 20 / - / - / - ) カサネの攻撃1! カサネのSTRが上昇! カサネのINTが上昇! ブランチマンの活力3! ブランチマンのMHPが 2778 上昇!HPが 2778 回復! ブランチマンの防御3! ブランチマンのVITが上昇! ブランチマンのMNDが上昇! |
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![]() ▼カサネの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ブランチマンに 120 のダメージ!
カサネに 1723 のダメージ! ▼ブランチマンの行動!
2 行動の間、ブランチマンはSTR60%強化! ▼庭ガールの行動!
カサネに 228 のダメージ! 庭ガールのHPが 185 回復! |
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![]() ▼カサネの行動!
ブランチマンに 105 のダメージ! ▼ブランチマンの行動![STR+60%:1]
カサネに 10287 のダメージ!
( ブランチマンのSTR+60%が消滅! ) ▼庭ガールの行動!
カサネに 226 のダメージ! 庭ガールのHPが 183 回復!
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紅色の生命の華が散り、新たな契りへと誘う・・・ カサネ(1952)は 46 CP を獲得! |
![]() | You can't advance... |
進攻に失敗した・・・・・ |
![]() | DUEL!! |
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![]() 練習試合を開始!
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カサネ は以下を装備!
【防具】 マフラー( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 ミリタリーブーツ( 装飾 / 20 / - / - / - ) トオル は以下を装備!
【防具】 擦り切れたジャケット( 衣 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 くたびれた煙草( 装飾 / 20 / - / - / - ) レイジ は以下を装備!
【防具】 新しい上下( 服 / 73 / 攻撃1 / - / - ) 【装飾】 硬いハガネ( 装飾 / 58 / 活力1 / - / - ) レイジの攻撃1! レイジのSTRが上昇! レイジのINTが上昇! レイジの活力1! レイジのMHPが 659 上昇!HPが 659 回復! カサネの攻撃1! カサネのSTRが上昇! カサネのINTが上昇! |
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![]() ▼レイジの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! カサネに 995 のダメージ! ▼カサネの行動!
レイジに 186 のダメージ! ▼トオルの行動!
トオルに麻痺1を付加! |
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![]() ▼レイジの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! カサネに 1042 のダメージ! ▼カサネの行動!
Critical Hit!! レイジに 231 のダメージ! ▼トオルの行動!
カサネに 168 のダメージ! |
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![]() ▼レイジの行動!
カサネに 513 のダメージ! カサネのVITが低下! ▼カサネの行動!
レイジに 422 のダメージ! 2 行動の間、カサネはAGI20%強化! ▼トオルの行動!
カサネに 175 のダメージ! |
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![]() ▼カサネの行動![AGI+20%:1]
Critical Hit!! レイジに 228 のダメージ! ▼カサネの連続行動!
レイジに 353 のダメージ! レイジのVITが低下! ( カサネのAGI+20%が消滅! ) ▼レイジの行動!
カサネに 350 のダメージ! カサネに衰弱を1追加! カサネは衰弱に抵抗! カサネに衰弱を1追加! カサネに衰弱を1追加! ▼レイジの連続行動!
後ろに回り込んで殴る カサネに 1020 のダメージ! 2 行動の間、レイジはAGI25%強化! ▼トオルの行動!
流れる煙 カサネに 375 のダメージ!
カサネに麻痺を1追加!
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![]() | Main Action 2 |
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![]() 特にありません。
![]() [物Lv.17]シェイド を成長させました!(Lv.17→18、CP-17) [物Lv.18]シェイド を成長させました!(Lv.18→19、CP-18)
![]() 作製 を鍛錬しようとしましたが、PSが足りませんでした。
![]() 特にありません。
![]() 紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 26 増加! |
![]() | Let's Ikki !! |
カサネ(1952) は [水辺]星屑の小川 【進攻度1】(好戦度+1) を選択しました! ![]()
![]() ![]() 城のほうから流れるきれいな小川。 流れる水はひときわ輝いて見える。
川を辿り、攻城を進める——— |
![]() | Next Battle |
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![]() | DUEL!! |
練習試合を開始!
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![]() | Area Message !! |
![]() | Character Data |
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