＜ロイの日記＞　【記録４】

仲間達の協力もあって、生産技術が上がってきた気がする。
私も戦力としてちょっと物足りなくなってきてるし、
そろそろ自分の装備も慎重してみようと思う。

…上手くいけばいいけど。


にしても…
女性と言うのはあんなに押しが強いものなのか…。
自分の着衣位、自分で洗うつもりだったのに。

見事に剥がれて洗われてしまった…。むぅ。想定外だ…。

→魔法と速さ

反逆者ともなればもっと凄惨な結末が待っていようものだが、かなり手ぬるい仕打ちで済んでいた兵士たちの意図は、読めない。

何にせよ、目の前に居る少女が大した怪我もなく無事で居るのは、喜ばしいことだろう。

頻繁に動きまわるイリスと違い、同じ前列とはいえロイはその場に構えての攻撃が多い。

切り込み撹乱する自分の姿をよく見ているのではないか、という推測からなる質問だろう。

戦うイリスの側に、果たしてロイにはエンブリオの姿は見えているのだろうか……？

→服の作製

そんな推測を語りつつ、イリスはロイの側にハンカチを敷いて座り、完成を待つことにしたようだ。

　　　

　　　　羽織ったローブのフードを深く被り、大鎌を手にし対峙する。
　　　　　　うっすら、彼女の周りを薄い霧が漂っている様に見える。