No.16 本INDEX >>
[設立者] ENo.16 文箭

本を読むのが好き!
本を蒐集するのが好き!
本を学問的に見るのが好き!
装丁や形が好き!
本というものが、とにかく大好き!
自キャラが本好き。ていうか本。

以上に一つでも当てはまったならば、是非ご参加下さい。
当コミュニティでは、本が好きな方を募集しております。
本のみならず、書物全般(巻物や帖のもの)、また非書物(手紙、古筆切、他)なども範囲に含みます。

条件に当てはまれば、PL、キャラクター問いません。お気軽にお越し下さい。
主張用としても御利用下さいませ。
(発言は、PL発言でもキャラクター発言でも、どちらでも構いません)

なお、大抵コミュ主が本の歴史や装丁、紙や墨に至るまで他、本にまつわったりまつわらなかったりな話をだらだらと喋っています。



参加者からのメッセージ

文箭(16) からのメッセージ >>
文箭 >>
さて、今回は「羊皮紙の補足と紙の発祥」です。補足は、そんなに大したものじゃないんですけども、面白い話を御紹介します。
文箭 >>
先に御話した通り、羊皮紙——パーチメントは、羊の皮で作られると言いました。
羊の皮にも色々種類がありまして、皮の、毛のある面は「ローン革」といい、強い革とされているそうです。
一方肉の面は……実は、こちらがパーチメントとなる箇所なんですよ。
パーチメントには厳格な審査のようなものがあり、もしもパーチメントを作るに値しない皮であれば、それらは「スエード革」「セーム革」と安価な革として用いられたそうです。
文箭 >>
しかし、紙として供給されていたのであれば、パーチメントを作るための羊は、大量生産・消費されなければなりません。
実は、グーテンベルク聖書1部を作るのに、約300頭の羊が犠牲となりました。すごい数です……。
文箭 >>
ヨーロッパではパーチメントが愛用されました。
なんと、木版印刷や金属活字印刷といった印刷技術が誕生した後でも、継続して使用されたのです。
しかも、耐久性の良さは抜群なので、記録・文書に今日でも使用される場合があるんですよ。
文箭 >>
ところで、パーチメントは「軽石を用いてなめす」という記述が見られる文献がありますが、一方では「パーチメントは軽石で磨く、なめされていないものだ」と書いてありまして……。
前者は学者の本、後者は製造法の本によります。どちらが本当なのか、もしくは後者が本当で前者が磨きを「なめす」と表現したのか。
僕は紙職人ではないので、この点については勉強不足です。
文箭 >>
ああそうそう、言い忘れていましたが……。パーチメントとヴェラムについて御紹介しましたけれど……。
二つの見分け方は、次の通りです。
1、ヴェラムは乱れた表面をつくっている肌理をもっている
2、毛の跡が異なる
ほとんどの場合、この2点で見分ける事ができます。


文箭 >>
さて、次は愈々紙の発祥についてです。
それについては、中国の書写材料の歴史について、少々御説明させて下さい。
文箭 >>
御存知の方も多いかと思いますが、中国の書写材料で注目されているのは、殷王朝において卜占などで使用された「亀甲」ですね。他にも牛の肩甲骨が用いられています。
亀の甲羅や牛の骨……この頃の文字は「甲骨文・甲骨文字」と言われています。

意外にも、甲骨は19世紀末、河南省安陽小屯村にて発見されたんですよ。もっと前に発掘されていそうな印象ではありますが、この発見により、殷の王の系譜が明らかにされました。
文箭 >>
次に誕生したのは、青銅器に鋳造するやり方。……こちらは、殷周秦時代です。「金文」といいますが、考古学においては「青銅器銘文」と称される事もあります。
夏の時代には既にあったのではないかと目されていますが、現状、夏代があったのかどうかすら実証されていないので、この点は不明ですね。

現存で最大の長文は「毛公鼎」といい、499字に及びます。内容は毛公に政を委ね、配下を従え王の補佐をするようにというものです。
文箭 >>
余談ですが、「侯馬盟書」というものがありまして、こちらは誓約書になります。
実はこれ、鉱物なんですが、春秋末期の肉筆資料として貴重なものなんです。
なぜなら、これに書かれた文字が、当時の日常に用いられた文字であるとされているからです。
強い起筆、細く払う収筆、脚部の短い字形が特徴です。
文箭 >>
文字の事は、本当に余計な話なんですけども。はい。

次に用いられたのは竹、木といった、通称「簡牘」です。竹簡、木簡、幅の広い木札が牘といいました。
歴史漫画や絵画に出てくる、竹の札を糸で束ねたものが、“冊”の漢字の元になります。確か以前御話しましたよね。

しかし——実際にやってみると分かるのですが、これらは書き難く保管しにくいのです。困ったものですね。
現代でも作品として制作される事があるにせよ、書写材料として積極的に用いられるはずもありません。
文箭 >>
ところで、最初に木簡が発掘されたのは、実はほぼ100年前の話になります。割と最近の話で……。
ハンガリー出身の探検家、オーレル・スタインという人物が、1907年に発掘しました。
現在でも発掘作業は進められ、ザクザクと出てきています。格好の研究材料ですね。
文箭 >>
次には、織物が用いられたのですが、高価だったんですよね……。
文箭 >>
そこで発明されたのが、紙です!
文箭 >>
……といったところで、今回は終了です。次回は紙の発明について話します。できれば変遷までいきたいところですね。


文箭 >>
たくさんの方に体調を心配して頂いて、恐縮です。自己管理が上手くできてないのは、ダメですね。
軟弱者故、気をつけてはいるのですが。
文箭 >>
>フィーナさん
電子書籍については、最近出版された本を見かけましたね。今度また探しておきます。書名を記録するのを忘れていました。
文箭 >>
確か、そう。「電子書籍がこれから本を継承しても、紙の本が絶えるわけではない」といった事が書いてありましたね。
文箭 >>
>レネさん
「真の紙」云々については、各学者で見解が分かれるところだとは思います。
「そもそも“真の紙”などという枠組みを作る事こそがおかしい!」と言う人も居そうですね。
文箭 >>
>ジャンポールさん
分からない単語検索、つまりは辞書についての事ですが……。
検索システムにより簡便化された辞書は、実はあまり役に立たないんですよ。
確かに「調べる」だけならば便利なのですが、反面、便利が過ぎて、憶えないのです。また調べれば良いのですから。
一方、紙のものは調べる手間がありますが、記憶し易いという利点があります。ですから、将来的に、調べなくても良くなります。
>シトロンさん
文箭 >>
ゲームの攻略本も漫画も、立派な本ですよ。あまり卑下なさらぬよう。
文箭 >>
>ビスさん
確かに、その通りですね。「真の本」については、何も言及されていないのが不思議です。
文箭 >>
……「花だけに」と思ってしまってすみません。この方は、パピルスについて他の表現もしています。
が、すみません、時間が無くて今回は御紹介できません……。
文箭 >>
>鹿子さん
『陽だまりの彼女』は随分と前から、文庫本の平積みにありますね。余程人気なのだろうなと思っています。
僕の周囲にも、読者がちらほら居ますね。僕は読んだ事が無いので、今度読んでみる事にします。
文箭 >>
>クワンさん
僕は幾つかの本や記憶・記録から抜き出したり編集したりして喋っているだけであって、決して博識なわけではないんですよ……。
文箭 >>
同じ書物好きとして、君の言葉に同意します。

皆さんのそれぞれの「本好きの世界」を聞けて、僕は、このコミュニティを立ち上げて本当に良かったと思っています。


サリカ(111) からのメッセージ >>
サリカ >>
文箭>>
わたくしの郷では、語り部は敬われておりました。郷の宝です。聖書という書は時を経てもおとさず話を伝えられる一方、一度形を定めてしまえば変えられず例え過ちが混じっていたり、変化したものもそのまま伝わってしまうのが厄介ですね。

ドルチェ(160) からのメッセージ >>
ドルチェ >>
はじめまして、ここは本好きが集まるところだとか。
「本」の成り立ちというのは興味深いわね…
ドルチェ >>
音楽をやっていることもあって、やはり「楽譜」を考えてしまうのだけれど。
あれも元々は口承で歌い継がれていたものをある時点から書き言葉で伝承していったわけよね…

レネ(442) からのメッセージ >>
レネ >>
7年ぶりに携帯を買い換えたんだけど、いろいろあってタブレットを持つことになってさ。タブレットの初仕事は丁度アップされてた行きつけの小説サイトの新作を読むことだった。
電子書籍の話をした後だった訳だけど、サイズ的には意外と読みやすかったな。これがスマートフォンだったら話が違ったかもしれないけど、パソコン開いて読むのより読みやすいかも。
……ただ、電子書籍みたいにめくる方式ではなかったから、その辺の感覚は違うかもなあ、と思ってたよ。

シトロン(556) からのメッセージ >>
シトロン >>
パピルスと聞くと…【エロティックパピルス】が思い浮かぶわ…
シトロン >>
これも作者の変な知識の付け方の所為よ…!
シトロン >>
変な知識を身に着けるんじゃないわよ!
シトロン >>
そのせいかそれを忠実に再現された…
パピルス紙で描かれたそれが鞄の中に入ってたわ…
私には必要ないわ…誰かいる?

シトロン >>
まぁそれはおいといて…
シトロン >>
本コミュだし本の話をしましょうかね。
私的に気になるのは【エノク書】ね。
シトロン >>
天界や地獄、最後の審判、ノアの大洪水についての事が書かれてるらしいわね。
天使、堕天使、悪魔の記述が多いって聞くわ。
シトロン >>
【エンジェル】や【デビル】のエンブリオがいるわけだからちょうどいいのかもしれないわね♪
シトロン >>
後【第二エノク書】や【第三エノク書】もあるみたいね。

シトロン >>
で、この【忠実に再現されたパピルス紙で描かれたエロティックパピルス】
誰かいらない?捨てるのも難だし…。

ビス(595) からのメッセージ >>
ビス >>
巻子本……カンスボン
断簡……ダンカン

どちらもなんだかおもしろい響きで、気に入ってしまいました。
本は……文字は、こうして、見ているだけなのに、音を発していないのに、読むことでその音も楽しめるところがいいですね。

アウロ(684) からのメッセージ >>
アウロ >>
より長く、より広く、より正確に広める為か…成程。
でも記憶語りだけじゃなくて結局絵本の朗読とかしてても、
同じ話を何度も読んでる内にちょっとずつ改変しちゃったりとか、有るよねぇ。
飽きないかなーとか心配でさ。
対不特定多数、対個人の違いも面白いね。
確かに、貴女への気持ちを本に綴りましたって渡したところで本好き以外にはひかれそうだ。

ジャック(970) からのメッセージ >>

 >レネ(442)さん

ジャック >>
いやいや、普通に読んでも全く問題なく読めるぞ。
そして語り部として崇められるどころか、本屋には嫌われる害獣でもある。


ジャック >>
私についての設定を垂れ流すのはこの場にふさわしくないから置くとして……。
ふむ。本の保存についても太古から色々と苦労はあるのかもしれないな。
ジャック >>
情報の伝播も、書いたモノ自体が欠損しては問題が出るだろうし、な。

グレン(1236) からのメッセージ >>
グレン >>
「永遠の0」(百田尚樹)読了。
本を読む時期、本を読まない時期が
周期的に入れ替わる感じの人間です。
グレン >>
本というのは不思議なもので、同じ本を再読したとしても
同じ内容なのに、読むタイミングが違うだけで
全く違った感想を抱くようになりますね。
グレン >>
今は本を読む周期に入った感じなので
皆さんからお奨めしたい本などあれば
教えて頂ければ幸いです。

サル(1329) からのメッセージ >>
サル >>
遅ればせながらだけど、電子媒体の文字は軽く読むには楽だと思うよ
かさ張らないし、何より持ち運びが容易な点が優れているからね
サル >>
ただ、やっぱり気に入った物語は紙媒体で持っておきたい、というのが活字中毒者の本音かな
サル >>
電源を入れたり充電したりの手間がいらず、ただページを捲るだけ
そんな静かさが、うん。性に合ってるから、かな

(1853) からのメッセージ >>
薙 >>
こんにちは、本好きなので参加します。
薙 >>
ちょっと本見ようかなーと本屋に立ち入っては1時間とかザラなんですよね・・
時間を潰すことには事欠きませんけど!



参加キャラクター : 72名

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ENo.1691 アシュレイ・シングレッドてらしあ
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ENo.1958 享楽深淵
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