|
「基本行動」を確認! 「取引行動」を確認! 「攻城戦」を確認! |
一揆参戦 6日目! - Diary |
<< 第5回 第7回 >> |
異世界セフィラータ・都市の一つ。知識の塔ダアト。 その内部の転送塔の一つ、メルンテーゼに結びついたトランスポイントを擁する場所にエメラルドの幾何学的な輝きとともにヘッセとキルケゴールは帰還した。 知識の塔の内部は彼らの住む基礎の国とは違い、硬質なガラスや無機質な作りが建物の至る所に目立つ国だ。トランスポイントも円筒状のガラスにつつまれ、仄暗い部屋を照らすように青白い魔術式やケーブルが敷かれている。その中心点に降り立ったヘッセは周囲を見回して言った。 「はー、やれやれ。ここに来るとさっきまで緑豊かな場所に居たことが嘘みたいだよな」 くるくるとステップを踏むように色とりどりにのたうちまわる配線を避け、転送ポートから外に出る。遅れてキルケゴールも静かについてくる。 「異世界間の行き来ですからね。あまりに僕らの苦労が無いとその実感は薄いですけれど、結構大事なんです。ですからヘッセさんもあんまり軽々とあっち行きたいこっち行きたいとわがまま言わないでくださ」 「あー!そうそう、やっぱり旅って自分で移動しないとその苦労や実感無いからつまんないよなー!いや情報官の転送って便利ではあるから感謝はしてるけどさ。俺はバイクとかの方が性に合ってるんだよなー」 「……人の話聞いていらっしゃいますか」 足早に自動扉を抜けると金属の床が眩しい廊下を歩く。時々すれ違う人間は皆研究者然とした白衣姿や、徹夜続きの寝不足な表情、または彼らに従事する子供姿のホムンクルス達だ。部外者の二人が珍しいのか無遠慮に眺め回しては目が合うと笑ったり手を振ったりする。ヘッセはそれに応えるように同じように手を振り返す。 しばらく歩いた先別の部屋の扉が見え、タッチパネルを操作して遠慮無く入る。中は広く明るいガラス張りの天井、人工芝と手入れされた樹木や植物が植林された広場のようなスペースで子供向けのカラーリングを施された色とりどりのベンチや遊具が点在する、丁度公園のような場所だった。あちこちでくつろぐ人が見受けられ、彼らの脇を通って二人は端のベンチに座る少年少女に近づいた。彼らの情報官であるビブリアとグリモアだった。二人に気づくと立ち上がりお疲れ様と手を振る。 「おう、お前らもお疲れ様。で、原因は特定できたんだっけ?」 「無論だ。二度とああいった転送ミスは起こさない」 ヘッセに席を勧めながらグリモアが凛とした声で答える。 『でも、メルンテーゼっておかしな世界だから100%確実にっていう保証はできないよ。色々な可能性を考慮して93.7%位で確実って言ったほうがいいかも』 足を緩く振りながらビブリアが合成音声でそう言った。そういえば、とビブリアが続ける。 『ヘッセに博士たちからメルンテーゼに関するレポートを作成して欲しいってお願いが来てるよ。調査官の目から見たい世界の情勢を知りたいんだって』 「えぇ?俺そういうの書くの苦手だって……大体あの短い間じゃ何を知るって事も出来なかったし。そういうのならずっと向こうに行ってるアルファに頼めよ」 レポート、という単語にヘッセは露骨に嫌な顔をする。肩をすくめて苦手な仕事をかわそうとするもグリモアが首を振って否定した。 「アルファには何度も頼んだが全部無視された。代わりに彼の行動をトレースさせてもらっている。独断だが」 「プライバシー侵害じゃないのかそれ」 「彼には事前の注意事項で確認してもらっている。規約に了承してもらった時点で彼の行動は監視されているのだから」 「ほんっと、つくづく自由がないな。人間ってのは」 皮肉げに頬杖ついて先程から黙っている相棒を見やる。相棒は何やら端末を弄って会話に加わる気がなさそうだ。 「おーい、キルケー。お前ならレポートとか得意だろー、やらないー?」 「僕のぶんはさっきの休憩中に既に提出しました。ご自分のぶんはご自分で努力なさって下さい」 「ちぇ、なら俺のぶんも免除してもらえりゃ良かったのに」 頭の後ろに腕を回してぶつくさと文句を言うヘッセに、キルケゴールはため息を吐いた。 「どうして僕の周りの調査官って不真面目な方ばかりなんでしょうね……」 「お前が有能すぎるからついつい頼りたくなるんじゃないのー?」 笑っていうヘッセの言葉にキルケゴールは頭を振った。 「僕はそんなに優秀じゃないです。皆さんに助けて頂いてやっとという実力ですよ」 「そうか?だってお前の前の担当調査官だったキースだって結構お前の事信頼してたし……」 キース、という名前が出た瞬間キルケゴールの表情が硬くなったのを3人は見た。端末に触れる指がぎゅっと縮こまる。だがそれも一瞬の間だった。即座に緊張を緩めると静かな声で否定する。 「いえ、キースさんは、僕のことをただ便利な相手だって思ってたのかもしれないですし。確信はないです、けど」 「考え過ぎだって。……なぁ本当にお前とキースって喧嘩してんじゃないのか?」 「いえ、何も」 きっぱりとした口調でキルケゴールは言い切った。 基礎の国にはヘッセの他に調査官がいくらかいる。キルケゴールの以前の担当はヘッセではなく、別の人間であるキースという男性調査官だった。ヘッセも同僚にあたるのだから一応の面識はあるものの、さほど仲がいいというわけでもない。キルケゴールとキースの関係は彼らが峻厳の国にいる頃かららしく幼なじみに近い間柄で、だから最近彼らが疎遠になってしまったのも何か理由があるのだと思うのだが二人は決して口を割らない。そうなると踏み込める立場でもないヘッセは触れずに置くしか無いわけで、いささか心配ではあるものの放っておくのが最善だった。表面状、あっそうかと流して納得する他ない。 不意にビブリアグリモア両名が宙に視線を彷徨わせ、何か別のものを見るような仕草をする。彼らホムンクルスの脳内と管理サーバーに繋がるネットワークと交信している時の仕草だ。数秒の後またたきを繰り返した視線が再度現実のヘッセとキルケゴールを捉えるとグリモアが口を開いた。 「基礎の国への転送準備が完了した。指示する転送塔に移動してくれ」 「サンキュー、とりあえずレポートの件は保留にしておいてくれ。対価次第では考えるって伝えておいて」 「了解した」 一つ頷くグリモアにヘッセはさり気なく伝える。 「アルファやユキナ達の事を一番に気づけるのはお前だからさ、アルファがあんなんでも愛想尽かさないでくれ。 あれはあれでいいやつだから」 「判っている。頼まれた以上責務は果たすつもりだ。人々に対して自分たちの有用性を示すことはホムンクルスの使命にも反しないことでもあるし」 「いやまぁそう堅く考えなくてもいいんだけどとにかく頼んだ。今度また土産に好きそうな可愛いもの買ってきてやるから」 可愛いもの、と言われたグリモアの顔にさっと朱が差した。鋭い表情が恥じらいに強張りヘッセの顔から視線を逸らす。 「べ、別に私はそんな……情報官の仕事だし、そういう、個人的な贈り物は……」 もじもじと足元を見つめたまま照れたように言葉を紡ぐグリモアの横からビブリアが明るい表情で会話に加わる。 『あ、じゃあ僕ね、本が良い!紙の本!できたらでいいんだけれど異世界の紙の本、欲しいな!』 「お前そればっかりじゃないか。よく飽きもしないな」 『ふふ、だって形のないデータよりか書物のように手に取れるもののほうが愛着が違うんだよ。もし手に入れられたらメルンテーゼの言葉も勉強できるし博士たちも喜ぶし』 古書蒐集はビブリアの数少ない趣味だ。明るい海色の瞳を好奇心で輝かせながらにこにこと語る彼にヘッセも釣られて笑う。 「OK、次の機会があればな」 「そんな軽々とお約束なさらないほうがいいと思いますけれど」 「なんとかするさ、次の機会ぐらい」 呆れ顔でヘッセを見るも、この相手がなんとかすると言ったら大体その言葉がその通りになりがちで何の根拠もないのに行動する様がキルケゴールには危なっかしくもあり頼りになることもあった。またひとつため息を零す。 ビブリアとグリモアから別れ、先ほどの部屋を出た廊下でキルケゴールはヘッセに切り出した。 「ヘッセさんは先に戻っていて下さい。僕は折角のダアトなので、少し顔見知りに挨拶しておきます」 「ん、了解。ごゆっくり」 一礼し、キルケゴールは転送塔とは別の、研究棟の方の通路へと歩いていく。ヘッセはその背を見送った後、教えられた転送塔へと向かい基礎の国へと帰還した。 *** まだアルファが基礎の国の僻地で暮らしていて、ヘッセ達が人形を頼んだ頃、アルファはヘッセ達に武器を向けた事がある。何が原因だったか定かではないが、何かがアルファの気に障ったらしい。得意の癇癪で工房のあらゆるものを壊した挙句、試作段階だった魔弓の一つを取り上げると動揺するヘッセとキルケゴールに弓を引いた。 息を呑むキルケゴールを制し、ヘッセは両手を上げて戦意がないことを伝えたままアルファの前に立つと気楽に話しかける。 「なぁ、何が気に障ったんだアルファ。お兄さんに話してみろよ」 「うるさい!!お前らなんか、お、お前らなんかに……何が……っ!!」 「そーだな、わかんないから話してみなさいと言ってる。でもお前話すの苦手だからなー、もっと別の方法でも俺は構わないぜ」 「うるさい黙れ!かってに、勝手に保護者づら、し、しやがって……」 弦がさらに張り詰めキリキリと鳴る。今アルファが手を離せば狙いを付けられているヘッセが確実に撃たれる形だ。だがヘッセは平素と変わらない顔で尚もまっすぐに話しかけた。 「保護者ねぇ、ま、とにかくそれを下ろせよ。多分俺はお前に力尽くでそれを取り上げる事もできるんだろうけれどさ、できればお前が自分の意志で下ろしてくれるのが一番いい」 アルファの返事はない。弓をひく手がただ緊張にブルブルと震え、苦渋の表情で相手を睨めつける。猫が唸るような声が口の端から漏れた。ヘッセが一歩相手に歩み寄ろうとした瞬間、ひゅっと空を切る音がしてその頬の横を何かが掠めた。掠めたものがヘッセを通り過ぎ後ろの壁に突き立つ。魔力の矢だ。相手に当たれば致命傷になりかねない。 「ヘッセさん……っ!」 咄嗟に概念武装と死霊術を発動しようと動きかけたキルケゴールにヘッセが絶対に動くなと視線で押しとどめる。再度アルファの苦しそうな顔を見ると、静かに言った。 「悪いが俺はここで怪我を負ってやることはできない。もしそんな事になったらお前が後で後悔するからな」 「そ、そんなことない!アルファは気にしない!」 「ねぇよ。似たようなことしたから分かるさ、暴れた時には清々しい感情も後になって冷静になれば後悔ばかりだってな。 だからそういう苦々しい思いをお前に抱いて欲しくはないんだ。 選べよ、今ここで自分を制するか、俺に制されて異世界行きも、そこの彼女も諦めるか」 顎をしゃくって示した壁際に、アルファに託した人形が置かれている。未だに壊れたままの桃色の髪の少女。アルファの視線がヘッセと人形の間で揺れ動く。ヘッセも人形も微動だにしない。どうするべきか、アルファは考えた。 沈黙が場を支配し、時計の針だけが規則正しく動く音が響く。 実際の時間はさほど経っても居ないのに体感時間は長く感じられた。 結局、アルファの弓を握った両腕はだらりと垂れ下がり、その場に弓は叩きつけられて放り出された。乱暴な音とともにどさりとアルファがその場に座り込む。いじけたようなすすり泣く声を皮切りにやっと一触即発の場は過ぎ去ったのだ。 ほっとしたヘッセがアルファを見下ろしその肩を軽く、優しく叩く。すねたように抵抗してその手をはねのけようとするアルファにも気にせずヘッセは慰めてやった。 この時ばかりは彼らの非常識な振る舞いをとがめたいキルケゴールも、口を挟むことは無かった。 |
Message |
<< 第5回 第7回 >> |
ユキ/ミル/コロ(1519) >>
迫ってくるコロを怯えた猫のように逃げ惑う。 逃げ惑いながらミルの言葉に反論する。
ヴェリンダ(496) からのメッセージ >>
紗智(1067) からのメッセージ >> おずおずと差し出されたその簪を受け取ると、 その精巧な造りに目を瞠る。 太陽にかざすと透き通るその出来栄えに、紗智は感嘆の溜息を漏らす。 我にかえると目の前の青年が、予想以上の腕だった事に青ざめた。
ユキ/ミル/コロ(1519) からのメッセージ >>
* ユキ/ミル/コロ(1519)
No.204 分割世界事典 コミュニティに 16 件のメッセージ! No.99 長編日記倶楽部 コミュニティに 12 件のメッセージ! No.444 記憶の世界 セキサケージ コミュニティに 12 件のメッセージ! No.1112 ヾ(:3ノシヾ)ノシ コミュニティに 4 件のメッセージ! No.1519 【交流系】コロの遊び相手募集中 コミュニティに 2 件のメッセージ! No.68 レンタル宣言 コミュニティに 52 件のメッセージ! |
Main Action 1 |
<< 第5回 第7回 >> |
特にありません。 |
Battle!! |
<< 第5回 第7回 >> |
攻城戦を開始!
ユキ/ミル/コロ は以下を装備!
【防具】 マントLv.10( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 石のお守り( 装飾 / 20 / - / - / - ) アルファ は以下を装備!
【防具】 お仕着せの職人服( 衣 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 ドールマスターズツール( 装飾 / 20 / - / - / - ) ユキ/ミル/コロの機敏1! ユキ/ミル/コロのAGIが上昇! ユキ/ミル/コロのAGIUP! ユキ/ミル/コロのAGIが増加! アルファの異常特性! アルファの炎上特性が上昇! アルファの凍結特性が上昇! アルファの猛毒特性が上昇! アルファの衰弱特性が上昇! アルファの混乱特性が上昇! アルファの麻痺特性が上昇! アルファの魅了特性が上昇! アルファの眠気特性が上昇! |
▼ユキ/ミル/コロの行動!
ミニベヒモスAは攻撃を回避! ▼アルファの行動!
Critical Hit!! ミニベヒモスAに 326 のダメージ! ミニベヒモスAに魅了を1追加! ▼ミニベヒモスAの行動![魅了:1]
ユキ/ミル/コロは攻撃を回避!
( ミニベヒモスAの魅了が解消! ) ▼ミニベヒモスBの行動!
ユキ/ミル/コロに 596 のダメージ! ユキ/ミル/コロのAGIが低下! |
▼ユキ/ミル/コロの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! ミニベヒモスAに 1135 のダメージ! ミニベヒモスAのVITが低下! ▼アルファの行動!
ミニベヒモスAに 645 のダメージ! ミニベヒモスAに混乱を1追加! ▼ミニベヒモスAの行動![混乱:1]
ユキ/ミル/コロは攻撃を回避! ( ミニベヒモスAの混乱が解消! ) ▼ミニベヒモスBの行動!
アルファに 675 のダメージ! アルファのAGIが低下! |
▼ユキ/ミル/コロの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ミニベヒモスAに 1314 のダメージ! ミニベヒモスAのVITが低下! ▼アルファの行動!
ミニベヒモスAに 436 のダメージ!
▼ミニベヒモスAの行動!
アルファに 680 のダメージ! アルファのAGIが低下! ▼ミニベヒモスBの行動!
ユキ/ミル/コロは攻撃を回避!
|
▼ユキ/ミル/コロの行動!
ロケットパンチ Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! ミニベヒモスBに 1663 のダメージ! 2 行動の間、ユキ/ミル/コロはAGI24%強化! ▼ユキ/ミル/コロの連続行動!
Critical Hit!! ミニベヒモスBに 841 のダメージ! ▼アルファの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ミニベヒモスBに 507 のダメージ! ミニベヒモスBのHPが 100 減少! ▼ミニベヒモスBの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! アルファに 613 のダメージ! |
▼ユキ/ミル/コロの行動![AGI+24%:1]
Critical Hit!! Critical Hit!! ミニベヒモスBに 834 のダメージ!
( ユキ/ミル/コロのAGI+24%が消滅! ) ▼アルファの行動!
ミニベヒモスBに 678 のダメージ! ミニベヒモスBに混乱を1追加! ▼ミニベヒモスBの行動![混乱:1]
ユキ/ミル/コロに 198 のダメージ! ( ミニベヒモスBの混乱が解消! )
|
18 CP を獲得! 31 PS を獲得! |
You can advance!! |
Main Action 2 |
<< 第5回 第7回 >> |
特にありません。
[魔Lv.22]ドール を成長させました!(Lv.22→23、CP-22) [魔Lv.6]フェアリー を成長させました!(Lv.6→7、CP-6) [魔Lv.7]フェアリー を成長させました!(Lv.7→8、CP-7) [魔Lv.8]フェアリー を成長させました!(Lv.8→9、CP-8) [魔Lv.9]フェアリー を成長させました!(Lv.9→10、CP-9)
作製 を鍛錬しようとしましたが、PSが足りませんでした。 あやめ(1425) の持つ ItemNo.7 駄木 から 支部長のタスキ という服を作製しました! 作製結果 > 支部長のタスキ( 服 / 87 / 物防1 / - / - ) ティト(121) の持つ ItemNo.11 駄木 から 義腕ジョシュア という大槍を作製しました! 作製結果 > 義腕ジョシュア( 大槍 / 87 / 物攻1 / - / - ) ItemNo.6 蒲公英 から 試作魔弓No.5 という魔弓を作製しました!(PS-5) 作製結果 > 試作魔弓No.5( 魔弓 / 65 / 機敏1 / - / - )
特にありません。
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 32 増加! |
Let's Ikki !! |
Next Battle |
|
Area Message !! |
Character Data |
<< 第5回 第7回 >> |
|