大変なことが起きました。

リマさんが浮気しました。

なんですか！わんこより狼の方が格上だとでも思ってんですか！！
あの狼め、僕のご飯を横から掠めとりやがっｔリマさんから供給してもらえる生命力が減っちゃうじゃないですか！
ネクターだってとられちゃいますし！！貴重なのにっ！！！

…僕は強くならなきゃなんです、抜かされるわけにはいかないんです、役立たずじゃだめなんです、負けられない…。
リマさんのことも、リマさんと一緒に行動してる人のことも、利用できるものは全部全部利用するんです。

ナユの機嫌が悪い。
多重契約できるってんで、新しく狼のエンブリオと契約したんだが…あからさまな敵意を向けている。

…何度も言うけど、俺は一揆とかいう活動に大した興味もなければ、ナユとの契約にもさしてこだわってるわけじゃない。
楽に進められるならそれに越したことはない、だから強いエンブリオと新規契約することも、ただの手段でしかない。
途中で誰かに預けてしまえとか、野に放ってしまえという感覚は両方に対して平等に持っている。

…それに、あれはヤキモチって類いじゃなくて、明らかに『敵意』だ。

たった四日一緒にいただけだが、ナユが本気の敵意を向けているのを見るのは初めてだ。
兵士と戦ったときだってそこまで顕著な反応はしなかったっていうのに。

狼と犬って犬科だから結構うまくやるんじゃないかと思ったけど、犬科だからこそ上下関係が発生するのか？

…って思ったけどエンブリオにそういうものがあるのか知らないし、そもそもナユは、犬の獣人の姿をしているってだけで犬じゃぁない。
契約順とか色々エンブリオにも事情があるんだろうか。
…全く、さっぱりわからない。

新しく契約した方…バルドーと名付けたが、そっちはそっちで反抗的だし、なんで俺ボランティアでブリーダーみたいなことしてんだ…。


…さて、俺のエンブリオ事情はこれくらいにしておいて、だ。
何より問題なのは金欠だ。
だから無償奉仕ってのは嫌なんだ！
衣食くらいは補えるだろうなんて、甘かったよね。
もうほんと帰りたい。

パーティー内の人間関係もなんていうか、うん。

まさかレントに変わり者と言われるとは思ってもみなかった。

心外を通り越してどうでもよくな…るわけねぇだろ。
憤怒の表情ではなく爽やかな笑顔でアッパーかましたくなった。

ユーグレはそろそろ飢餓感がやばいんじゃないだろうか。
太腿がバゲットに見えて仕方ないらしい。
自分が唐揚げになれば、腹は減らないし他のメンバーは腹が満たせるしで一石二鳥なのに。

それにしても、あいつもそんなにガタイがいいわけじゃないのに、よく食うよな。
やっぱりパワーファイターってのはスタミナを使うのかね。

シラズは…相変わらずしゃべらない。
ひとっっっっっっっこともしゃべらない。
なんでバルサミコ酢なんだと思ったけど、ツッコミを入れても多分何も返ってこない。
こういう相手はどう扱ったら良いんだろうか…。

レント>

ユーグレ・ナユ>

ユーグレのほうへ寄っていった。

が、ナユの鳴き声に釣られたように引き返した。

なんの感情も読み取れない淡白な目でエンブリオを見下げている

ややあって、シラズは両手でスカートの裾をつまみ、軽くスカートを持ち上げ、ユーグレとナユに一礼した

申し訳なさそうに頭をくしゃくしゃにし、何とかできないものかと、頭を抱え込みました。

地雷をふんだと思ったのかヒナの顔が曇りました。そして、慌てて、何とか励まそうとして、早口で喋り始め。

それ以上は言いにくいのか、もごもごと口篭りました。

偽島のことを思い出しているのか、目を瞑った後、遠くを見るように焦点の定まらない目になりました。

頭を殴る福莉を無視し、にこおと微笑み、

話をぼんやり聞いていたヒナが急に真剣な表情になり、リマさんのほうに顔を近づけました。

（どっかの上司あたりに聞かれたら多分間違いなく長時間説教を喰らう事を平然とのたまいつつ、青年の話や説明に耳を傾けて）

（武器の説明も興味深そうな顔で聞いて、左右色違いの瞳は楽しそうに輝いた）

（そういうのを考えるのは好きな性分なのか、分析しつつ何故か人様の武器改良案まで持ち出す始末。そして何気ない願いに、躊躇いなく差し出された得物。見せて貰う程度のつもりだったのでさすがに驚いたのか左右色違いの瞳が瞬いて、ふふっと今まで以上に楽しげに笑う）

（そう告げると、女性は慣れた仕草で己の腰の長剣を鞘ごと外して、ちょいと重いけど落とさないでくれよ？　と前置きしてから青年の腕の中に割に無造作に渡す。それは繊細な見た目に反して、片手で扱えるとは思えない程に何故かとんでもない重量を持っていた。と、その長剣の宝玉から何か光るものが現れると、いきなりけたたましく声を上げ始める）

（そういってから、手の中に預かっていたボウガンから視線を動かして。ダークエルフの青年と正面から瞳を合わせる）

手を伸ばすたびに一歩二歩と後ろに下がるのを見て、寂しそうな表情をし

がしっと、肩を掴まれると彼女は眼を閉じ頬を赤く染めた

（予想もしていなかった答えに一瞬顔をしかめて口を開きかけるが、意味に気付いたのか飲みこむようにして俯いた）

（腰を降ろし、ぽつりと呟いた）

そう言って少女はニヤリと笑みを浮かべる。

そう言うと去り際に少女は名乗りを上げる
高く高く二つのショーテルをクロスにかかげ名乗りを上げる

山道に看板がポツンと立っている
『作製依頼募集中ニャ。詳細は取引掲示板へGo!!ニャ』