◆◆この世界について◆◆

世界が違えば概念も法則も違う。

確かに私はそう仮定付けたが──

私はこの世界から元の世界に戻ったとき、果たして脳に障害を来していないかが心配になってきた。



○マッスルポテト

後でこの日記を読み返したとき、おそらく私は破り捨てるだろう。

襲ってきたモノの中では、どちらかというと無味乾燥と言う部類だろう。

──腹は空いたがあれを食べたいとは思わないのは確かだ。


結論

この世界では芋が食べられないために喋って抵抗する。







▽▽エンブリオについて▽▽

サラマンダー、とは"新説！第二創世記"においても火を司る精霊とされる。

もしくはそんな名前のトカゲ。

全長は様々だが、二足歩行で首を左右に振りながらサムズアップをして近づいてくると言うとても友好的なトカゲだとか。

この世界で契約したサラマンダーは、実際にも火を司るらしくとにかく燃やすことに長けているようである。



術式における"火"とは"属性"ではなく、"変化"という"分類"になる。

火はそもそも発熱と発光の現象を伴う化学的な変化の状態であるため、

"新ミレニアム理論"では火を抜かした空間・流体・物質の三つを属性と呼ぶ。



さて、ソレはともかく、何時如何なる時も火というのは原始の時代から便利な物であることには変わりない。

この世界でも、何せ燃やすことで相手にダメージを負わせられる。

うむ、燃やしていれば私はがんばる必要がない。

動く必要がない。

◇◇同道する仲間について◇◇

○ギラ

何だか小難しいコトを言っているが、要は細かいことを聞くな、と言うことを言いたいのだろう。

……まぁ、誰を殺していようが気にせず、私に被害が及ばなければいいか。

だがまぁ……芋相手に全力で押し潰しにかかっていたが、芋に何か恨みでもあるのだろうか？



○ヴァンエッタ

あーてぃふぁくと、と言ったがそれは何だろうか、と聞く時間もないので後々調べよう。

語感からすると芸術品、と言ったところだろうか？

ただの合成樹脂にしか見えないのだが……



いやそもそも、異世界から来たかどうかは解らんかったのだがな。

だがそうか、そういわれると服飾というのは時代や文化で変わるものだ。

違和感のある服飾であれば、多種多様な時代や文化に触れている証左でもあるか。

ヴァンエッタはキラーウルフの耳をこしょこしょ撫でている。