今回の日記は、ラーフィーについてちまちま書こうと思うぞよ。

苗字キャロライン族・・・という意味ではない。ラーフィーの所属していた聖ベルフェルゴ王国では、（言葉が悪いが）子供を産出する機関があり、そこから王国へと新規子供が所属していく。
その機関の所属する子供を産める体を持つ人々は区分されており、父・母の苗字の名前半分づつを子供は苗字として受け継ぐのである。
つまるところ、ラーフィーを産んだ母と元になった父の苗字がキャロとラインだった・・・ということ。

ラーフィーの王国では８歳になると徴兵され、軍属しての生活がはじまる。最初は戦闘の基礎から戦術戦力を、そして一般常識などの勉強をみっちりと教えこまれ、１２で階級が与えられてその人に適応した部隊へと転属。成長が早いと見込まれたものは実戦へと出される。
ラーフィーも１２から第三戦音楽部隊へと所属。戦場を駆けまわった。１７の頃に副隊長として異例の速さで出世。第三戦音楽部隊にて彼の敵と戦う姿を見たものは、その戦いぶりを黒羽根の天使・天照鳴鶴などと比喩したらしい。ちなみに、ラーフィーはこれらの二つ名を全て放棄している。
ラーフィーがセルフォリースへの調査を開始した辺りから歳を数えるのをやめている。恐らく現在は２０ぐらいであると推測。・・・らしいぞよ。

対魔王軍との戦闘用に作られた、音楽を利用して踊るような武器捌きで敵を撃つ戦術。専用の武器"群"である戦音楽武器を奏でながら戦うため、扱うには相当の技量と武器を扱う能力が必要である。武器の形は槍型・槌型・大剣型など基本的に大型武器になりやすい。そのため、腕力も相当に必要である。また、絶対音感も欠かせない。
このように非常に難度の高い戦術であるため、基本的には一人一つの戦音楽武器を習得するのがやっとであるのだが、ラーフィーはこの部分は天才とも言える能力を発揮し、現在存在している争音術をある程度習得している。

セレス、何書いてるの？

うむ。今書いてる小説の設定集みたいなものじゃ。このようにまとめておかねば、設定を忘れてしまうからのぉ・・・。

うん？これってボクの・・・

こらっ！覗き見するでない！！！

あいたたた！！！顔に体当りしないでよぉー！！

割と普通・・・なのかなぁ？普通のような普通じゃないような・・・・。

しかし、王がそうやって胡坐をかいている以上、此方にも勝機はある、と。
王のこの判断がどうなるのか……俺達は事の顛末を見届けるべきなのだろうか…。

……ラーフィーは何か聞こえたのか？
俺は、フィフルの言動とそれ(フィフルさんの銃を指差し)の雰囲気から、
何となく銃に意思があるのだな…と言う事しか分からなかったが…。

うーん、弓以外で戦うのはやっぱり難しいですね。
人よりも動物のほうが戦いやすいかもしれません。

あ、でもかわいい動物だったらちょっと戦いにくいかも…。

例えるならゲームでレベル80くらいまで上がってたのが、レベル１まで下がっちゃったくらいのものだよ
……ゲームってわかる？　ま、別にいいんだけどさ

こういうのは広く知れ渡ることが大事だからね。既に手は打ってあるから、特に何かしてもらう必要はないね
強いていうなら、私に会う度どこかでちょっとした買い物でもするといい

カルマ値溜まりきっちゃってるからね、今の私は
神聖系の治癒魔法でダメージ受けちゃうくらい。死にはしないけど

妙なこと考えてる？　この格好はただ目立つためのものだよ
一度見たら良かれ悪かれ忘れられないだろう？　私自身の存在を広めるにはこれが一番手っ取り早い
別に他の意図なんてないよ。今のところはね

うんまぁ……戦闘は最近してないからそっちのほうは。
でも、実験とか修理擦り傷火傷とか、小さい怪我はしょっちゅうかなー

うん、ラーフィーだね、よろしく。

あはは、気にしなくていいよ。
私も時々、話してる途中に考え込んじゃう事ってあるから。

食料周りが随分心配みたいだね？
でも一揆に参加してるような人たちって、その場でサバイバルとかやらされても平気そうな人ばっかりな気がするし、大丈夫じゃない？

そんなに心配なら、王城に航空爆撃でも仕掛けてさっさと終わらせちゃう？
まぁ、やれない事はないけど、色々巻き込んじゃいそうだからやらないけどね。

ううん、ダメって事はないよ。
なんだろうなぁーって思っただけ。

うん、雑談くらいなら全然構わなかな。
実験も一段落付いたところだし、修理も資材待ちだしね。

…あぁ、俺も守る側として先に倒れないよう、頑張らないとな…。

…成程。 元兵士であったのなら、あの動きにも納得がいく。
武器の調達は自分の手で…となると、本当に特殊な武器なのだな、それは…。

俺が住んでいる世界は、通常の武器なら既製品が店で買えるような世界だったからな…。
……勿論、特殊な物は職人に直接依頼するのだが、制作過程は中々見られない。
そう言う意味では、直接その過程を見られたラーフィーが少し羨ましいな。

大剣…ギロティギター……。 持ち手はネックのようになっているのか、それとも…。
叩きつけたりと言った動作が可能だった所以は、やはりその重さなのだろうな…。

実際に物を見れれば、どのような物か分かったが、こればかりは想像するしかあるまいな…。

…そうだな、俺がラーフィーの話を聞いているだけと言うのは、其方は退屈やも知れぬな…。
俺の世界にあった面白い武器……そうだな、何かあっただろうか…。

……俺の知る物の中でラーフィーが興味を惹きそうな物があるかは分からないが、
俺が見た物の中で面白いと思った物は、『ハーメルンの笛』と呼ばれる魔笛だな。
それと…実際に手にしてみた物の中では、『死神の鎌』…だろうか。

ハーメルンの笛と言うのは、俺の世界の寓話にて描写されていた笛で、ある笛吹きの笛だった。
その笛吹きは、笛の音を聞いたモノを意のままに操れる力を持っていた、と言う話だったが…
実際はその笛自体に、物を意のままに操れる力が宿っていた。
それは伝説上の物として存在を否定されてきたが、ある日知り合いが現物を入手してきてな…。

二人でそれが本物かと言う事を確かめる為、知り合いに笛を吹いてもらったのだが……
確かに動物を操る力はあったが、人間までは操れない事が分かった。
詳しく調べると、千年近くの時を経る間に、その効力を弱める封印が施されていた事が判明した。

…と言う話だ。 少し端折ったが、どうだっただろうか…。

キャン？キャンキャンキャンキャ〜ン・・・ペロペロペロペロペロペロッ
(寝ちゃったの？起きて起きてっ！ほらっ僕はここだよっここに居るよっ！撫でて撫でてっ！モフモフしてっ！)

転んだラーフィーの顔をペロペロ舐めまくる。

はい、そうですね！　いつでも臨戦態勢です！　油断はしません！

似合ってますか？　ありがとうございます。

あ、ほんとだ……胸ある……でも……

え、遠慮しておきます！

それじゃ、やろう。言っておくけど、負けるとしてもただじゃ負けてあげないからね？

力の本質を知らぬ、驕れる者…。
…果たしてこの戦いの命運は、どちらに分かたれるか。
その答えは、己の刃に聞く事としよう…。

多岐野祥子、いざ、参ります！

それじゃァ、おっ始めるか。
嬢、ちィと体、借りるぜ！

ようこそ、私のストレス解消ツール・・・・・

殺しの数が強さを決めんだぜ・・・

殺しの数が強さを決めんだぜ・・・

毎回この程度なら…問題ないんだけどね。

力は、ただ振るう為だけの物ではない…。
それを知らぬ内はヒトとしても半人前だ。
…この程度の者で屈していては、俺の尊厳に係わる。
……これ位、出来て当たり前…と言うべきだな。

うまくいきましたね！

……はっ。
終わり……ました？

どうやら先へ行けるみたいだね。進んでみる？

さて、この先は何があるのだろうな？

なんだろうこれ。良いものなのかな？

…ん、悪くない…。

・・・あれ？誰だろう。敵かな、味方かな？

ひぇああッ！？

なな、なんだ貴様らッ！このトキサメの忍び足を超える忍び足でしかも速い！何者だッ！！

これは秘密の作戦・・・・見られてしまっては仕方ない・・・・・・・

………。