リベンジでは前回の事（敵兵士から頭を殴られた）もあるので私は遠慮無く行く事にした。
すーちゃんことスカルさんも殺る気まんまんだし、このぐらいいいよね？（

私は心の中でツッコんだ。

戦闘開始と同時に私たちは全力で攻撃を敵に叩き込んだ。
途中うたお姉ちゃんの必殺技を受けた敵がよろめいたのを見た私は即座に接近、部位破壊を狙って武器を振り上げた。

チェーンブレイドの回転刃が唸りを上げて敵の右腕を捉えた。

ちゅいぃぃぃ…ずばぁぁぁっ！

敵兵士が肘から手首にかけての部分の途中から先が無くなり、その断面から勢いよく吹き出す血を見て大声を上げている。

切断された腕を押さえながらのた打ち回る敵兵士。
彼の切り落とされた手首は武器を握ったまま地面に転がっているが、当の本人がそれに気が付く様子は見られなかった。

それを見た別の兵士が素っ頓狂な声を発しながら激昂している。

私は武器を構えなおすと敵と相対した。

だが途中でキーニお姉ちゃんが倒れた所で私も何かがキレた。

そう言いながら手にしたチェーンブレイドの回転刃の勢いを最大にする私。

すぐ近くですーちゃんの必殺技の荷電粒子ｈ…（げふんげふん）…ジェノサイドレーザーカノンが火を噴いた。
直撃を受けた敵はレーザーの熱線（？）の威力で上半身が蒸発し、力を失った下半身が血を噴き出しながら崩れ落ちるようにがくりと膝を付き、その場にどうと倒れた。
わたしも負けてられないとばかりに近くにいた敵に接近し、跳躍しながらチェーンブレイドを袈裟懸けに振り下ろした。

ちゅいぃぃぃ…ずざぁぁぁっ！

回転刃の直撃を肩口に受けた敵兵士はその身を紙のように切り裂かれ、切断面から鮮血を吹き出しながら断末魔の叫びを発した。
途中で止める気など毛頭無かった私は、返り血を浴びながらそのまま勢いに乗せて一気に斜め方向に敵兵士を切り裂いた。

鮮血と肉片が飛び散る中、敵兵士の断末魔が辺りに響き渡る。
地面に着地した私がその場から離れると、切断された兵士の上半身がどさりと地面に落ちた。
その後に続くように下半身のほうも膝をがくりと地面に付くと、そのまま後ろへと倒れた。
斬撃の際に飛び散った兵士の鮮血が一瞬で辺りを血の匂いで覆っていく。

大量の出血に加えて内蔵の損傷という事態を抱えた敵兵士は白目を剥きながら口からぶくぶくと血の泡を吹き、激痛と出血によるショック状態でがくがくと痙攣していた。
損傷を受けた内臓の一部は外に飛び出しているので、この敵兵士はもう長くは無いだろう。
（もっとも血の匂いを嗅いだ獣が襲来する事も容易に想像が付くのだが）

私は顔に付いた返り血を拭いながら、がくがくと痙攣を繰り返している敵兵士だったものにそう言った。

先ほど腕を切断した敵兵士の方を見るとまだ息があったようだった。
それを見たすーちゃんが武器を構える。

私は彼女の視界に入り右手をすっと水平に上げて制止すると、息も絶え絶えの敵兵士に言った。

戦闘が終わった後、そう問いかけるすーちゃんに私はこう答えた。