おてがみ、かきましょう

はいけい、おねぇちゃんへ。ぴおはなんとかかんとか生きております
さいきんはおしごとさがし、すみかさがしによねんがありませぬ
もっぱら水べでのかつどうがおおいですのでそれはありがたいことにありませんか？
さいきん分かったこととして、お水のちかくにいるととてもちょうしがいいのです
でもでも、きっとすなちや山のほうへ行くこともあります。かくごしてます
あかいお花、じゅんちょうにそだってます。なかまにめぐまれました？
このまま行けばおねぇちゃんとおはなしできる日もちかいかもしれませぬ。くびをあらっておくべし

うぅ。とと

ん…？俺の事を言ってるのか。

なんか離れてるね。どーしたんだろ…？

こんにちは。俺に何か用かい？

えっ…おばけ？

…おばけした…？　ああ、もしかして変身の事を言っているのかな？

大丈夫。俺は“おばけ”するけれど、ちゃんとした人間だよ。

こわくないよー♪

わ、つめたい

うん、そうだね、かわは好き。

水の、どんなところが好き？

何、お天道様の機嫌を伺うのが百姓の仕事なもんでね。

うんうん、よかったよかった
何だかこっちまで幸せになってきちゃうね♪

それじゃあ、あたしも…

ん〜おいしい！
やっぱり採れたてはおいしいね。

採ってきたからまだまだいっぱいあるよ？
もっといる？

あはははっ、すごいすごい。
人間のひとで耳動かせる人なんて始めてみた。
キミってすごいんだ。

耳、気になるのかな？触ってみる？

うん、戦いだって言うのはわかってるんだけどね。
なんかこう、みんなどこかしら楽しそうじゃないかな？
こんなふうに、みんなお話したりなんかしてさ。
私も、楽しそうな雰囲気に誘われて、参加したわけだしね。

ぴおっていうんだね。よろしくね。
そうはみえないけど、ぴおも一揆の参加者なのかな？

お前も飲むか…？

住処か…

たとえ、異世界であろうと、この空と大地の元であれば、
即ちそこが家であると言えるだろう。

とはいえ、確かにお前くらいの年恰好の人間にそれを言うのも酷なのかも知れんな。

住居の宛ならあるぞ。あばら屋だが来るか？
雨風くらいは凌げると思うが。

その労働意欲たるや良し！
世の中には『にいと』なる輩がおると聞くが、やはり社会に貢献・還元してこそ社会人と呼ぶべきである！

なぁに、そんな難しい仕事ではない。先ずは、説明しておく。我らは影に生まれ闇に死すべき忍の者。じゃが…。

闇は光あって初めて生ずるもの。その光の象徴たる姫を守るが我らが本懐。だが、

その姫のおらぬ今、我らの存在自体が意味の無いものになってしまう。よって、

素早く確実に姫をげっちゅせねばならねぇんス。おわかり？

姫は姫に惹かれあうもの。よって、我らは思いついてしまった。疑似餌ならぬ擬餌姫を使い、姫をおびき寄せることをのう。

仕事内容はこの『姫さまカツラ』を被って、普通に生活するだけ。それだけで、一日15文がアナタの手に！

な…なんか首かしげられた！？

なになに？　食べ物が欲しいの？　はい、あげる。

…っ！おいらのセンサーがびんびんっす！

お嬢さん、それは大きな間違いっす。おいらは武器として働きエンブリオとして働き、そして美味しい食用として働いているんっす。そこらの雑魚よりもずっと美味しいと評判なんっすよ？

ほらお嬢さん…一口、焼き魚でどうっすか？そら、そら———ぎゃああああ！？

…魚の叩き完成

ず、随分乱暴な…叩きっす…（ガクッ

……じゅるり

聴いてください私の歌 ——— 『♪いつまでも前奏』 ———

虎の如く獰猛な俺を御することができるか！？

虎の如く獰猛な俺を御することができるか！？

聴いてください私の歌 ——— 『♪いつまでも前奏』 ———

虎の如く獰猛な俺を御することができるか！？

ひさびさにごちそうです？

次はあちらですね

こっちですか。そうですね

いいものだと良いですね

あれにみえるはいったいなにか？

付け爪にしては妙に物騒な気がする、のですか……。

しっぱいしませんように……