ねむたいきつねにっき５
『天狐、あたらしい巫女服をきる&お礼すること』

私は今大きな姿身の前で両腕を振り、新しい巫女服を着た自分の姿を見ている。
美しく朱色で染められた袴、肌さわりの良い白生地、服はかーさまに買ってもらってたからよく分からない私でも上等なものだと分かります。
そんな巫女服にはラルフ鉱をすっごく……すっごく細かく砕いて織り込んでいるのだとか。
それで普通の巫女服よりもすっごく丈夫になっているのです。

くるんと一回り、尻尾用の穴もきっちり空いて完璧。
まさしくしょくにんげい！なこの巫女服はヒナカさんが作ってくれたものです、なにかお礼しないと……
………
……
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私の手元にあるのはおあげサンドイッチだけ……本当なら今から材料を買いに行くのが一番ですけど……
明日にはヒナカさんと少しだけお別れすることになっているから……

がっくり肩を落とした私……だ、だけど気持ちは十分にこもっている……
今はおあげさんどいっちしか渡せないけど、おかえりを言う時にはもっと美味しいものを作れるようになっておこう……うん、りょうりしゅぎょうだ！

差し当たってナターシャさんからお借りした小麦粉とアオサでお好み焼きを作ろう、以前襲ってきたエビさんの身を使えば美味しくなるよね。
そう思い立った私は意気揚々とお好み焼きを作る準備を……

と、そうしてパーティを組むに至ってから数日後のこと——(PL:さすがに時間軸が狂いまくってたのでここで無理やり時間軸を現在にします(笑)

農家の人から貰ってきた藁を上に敷き、靴を脱いで軽く踏み固める。
その上に残りの藁をこんもりと乗せ、その間に潜り込んだ。