……ちったぁ、ましになった。かねェ……
　先々を考えると……ましになる程度じゃ、全く足りねぇんだが……
　まぁ……地味に詰めてくしかねぇか……

　……そも……
　業務命令で、やってるはずなんだが……
　……進攻経費は手前で稼がきゃならねぇってのが……今一つ、腑に落ちん……
　一揆が成功しなけりゃ、結局、経営破綻して報酬も糞もねぇのは判るが……
　……後から請求できんのか……？

　……ま……どの道、面倒事も多かったしな……
　契約更新は、ねぇな。

水色の何かは物陰からもそもそと出てきた。

間近で見る迫力に押されたのか、少し涙目になっている……。

急に頭を撫でられた事に驚いて、「わっ」と声を上げる。危うく手を離しそうになってしまったのを、慌てて両手で掴んで

視線が、好奇心いっぱいの視線が、貴方にふりかかる

うわぁ面倒くさい…と思ったら、無視するといいかもしれない

（長い瞬きひとつと共に肯んじて）

視線の動きに気付いて、首をかしげた
「なんかあったか？」と見上げる。見上げてる。

身長の差が悔しいのか、すねた口調で。
それから、差し出した手を引っ込めずに相手の動きや様子をじっと伺う
そして、言われた事、問われた言葉を反芻して「ううん」と首を左右に振る

(にっこり微笑み 手をふりふり)