【三日目：[平原]広庭２】




平原を進んでたら兵士が突然襲ってきた。
城までまだ大分あるのに、お仕事ご苦労様です。

今回はなんとか勝てたけど、段々敵も強くなってきてるから急いで僕も強くならないとね。



あと今日は綺麗な長い金髪と透き通った碧眼のとっても可愛い女の子と出会った。
僕より年下に見えるのに、随分しっかりした話し方だったな。
綺麗なドレスを着ていたし育ちも良さそうだったけど、こんなところに来て大丈夫かな…？


それから情報収集の為にコミュニティっていうのにいくつか顔を出してみたよ。
いっぱいあって迷ったんだけど、どんなところなのかは取りあえず入ってみないと判らないしね。
ここでも面白い人やびっくりするようなことが沢山あったんだけど、それはまた順番に書いていこうと思う。



そういえばメイアの機動獣耳『Mofu Mofu★Cafe』にも何人かお客さんが来てくれてて嬉しかった。
もふもふ好きな人、もっと集まればいいのに。
もしかしたら未来のご主人様も来るかもしれないし—————



とか淡い期待をしつつ、今日はもうおやすみなさい。

違う言語を操る相手に、言葉の意味を伝える事に多少の気負いを感じる、という現状。
どうせ言葉を介す必要のない動物と人間という関係ならば、遠慮する事もないと、すらすらと言葉が溢れ出る。
首元を撫でながら、首輪らしいものはないのを確認し、それにしては人の手を恐れないものだから、何やら思案顔でブツブツと呟いていた。

片手でポケットをまさぐる。
飴。スナック菓子。…そういったお菓子ぐらいしか出てこない。
落胆のため息。じっと相手を見ながらもう一回ため息。忙しない。

が。切ない鳴き声が聞こえ。ぺろり、と指を舐められたところで、もし、警戒されないのならば、と。
両手を相手に向けてその体を抱えあげようとし。

こくこく。何度も首を縦に振った。

相手の不安げな声を拭うように笑ってみせて。…こんな笑顔、動物に、ならば伝わらないだろうけど。

難しい話になりそうだったので途中で切り上げたようだ。

あまり聞いたことのない単語に少し頭を傾げている。

本当に来たわね。　結構苦戦したかと思ったけどそうでもなかったわねぇ？

ちょこまかうろちょろとまとわりついてくるリオンを見やり少女はため息をひとつつくが
にこやかに笑顔をつくとリオンの質問に答えはじめた

おねーさんの名前はなんて言うの？

おねーさんの武器って変わった形だよね。
これどうやって使うの？

それに額に巻いてある布にミミズみたいな文字が書いてあるけど
それって何かのおまじない？

質問に答えつつも全く笑っていない目で2刀を構える
盗賊だけに子供だろうが遠慮がない！

言いつつ、頭の上の耳がぴこぴこと動いていました。