新王側の兵士に初めて遭遇した。

見た目からして無理だろうとは思っていたが、案の定話が通じる相手ではなく戦闘となった。
そもそも話合いで解決できていたらまず一揆なんて起こらないといえばそうなんだけど……。
兵士にあんな奇妙な格好をさせているのが新王ならば、確かに話し合いなんて諦めて正解な気はする。
倒した兵士が呟いた、「ブランチマン」というのが新王の名前か？



それにしても、王城前より出立して早4日、野生のエンブリオやモンスター、新王側の兵士らに妨害されているとはいえ、なかなか当の城まで辿りつけない。
流石は王の住まう場所というだけはあるのか、敷地はただただ広大だった。

庭らしい平原や、水辺、砂地、果てには森や山岳までが王城の敷地に該当するらしい。


この分だと、それなりに長期戦は覚悟しなければならないのかもしれないな。

わしゃわしゃとヌイの頭を撫で

首根っこを掴まれたままぶらんぶらんと揺れ。