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セツカ・F・フラムラージュ

ジェイド王国騎士団の副団長。
サクラの護衛として旅に同行している。
深雪の従兄説が濃厚。
ユカラを過去に救ったことがあり、そのためユカラには懐かれている。
彼女である鏡の魔女「フィー」の魂が宿ったペンダントを誘拐（？）されたので、目下捜索中。
最近の趣味はマグノリアをからかう事。

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今、俺達は小川に沸いて出て来た変な半裸のおっさん共を殴り倒して再び水遊びを再開している。

と言っても、水遊びしてるのは大半が女性陣で道産子さんは兵庫さんをガン見しては追いかけ回されてぶん殴られている。

…それでも懲りないようだが。

ウサギ先生は着ぐるみの上から水兵柄の水着を着て浮き輪でぷかぷか浮いている。

…何がしたいんだ？

ノウァさんは水が苦手ということで陸で眺めている。

…水着は深雪にノセラレテ着てしまったらしい。

ユカラは俺と一緒になんか沈みっぱなしのマグノリアが溺れないか見守っている。

…どうも、獣人化したせいか息はやたら長く続くらしい。


で、ここまでは良い。

問題はレイヤ先生だ。

レイヤ先生が明らかに挙動不審だ。

サクラさんの方をちらっと見てはやめ、ちらっと見てはやめ、たまに長くみていたりする。

これはどうしたものだろうか？


「あの、レイヤ先生？」

「う、うむ？なんだ。」

またサクラさんの方をチラ見していたレイヤ先生に声をかけてみる。
…とりあえず、チラ見してたのを気付かれたくはないらしく普通に応対してきた。

「ええと、水浴びに混ざりたいなら素直にそういえばど・・・」

「断じて違う。混ざりたいわけではない。」

言いきる前に言いきられてしまった。

しかし、ポイントはサクラさんだけをチラ見しているであろうことだ。

確かに、近くに深雪やら兵庫さんもいるが目線はそちらに向いていない。

というか、いっそ清々しいほどガン無視だ。

これはもしかして、もしかするとだ・・・


「あの、レイヤ先生？」

「う、うむ？なんだ。」

「サクラさんってプロポーション良いですよね・・・って、うわっ！？あぶなっ！何すんですか！」

…いきなり眼つぶしをくらいかけた。

「おい、貴様。俺様の弟子を嫌らしい目で見るとは言語道断だ。今度嫌らしい目で見たら眼つぶししてやるからそう思え。」

いや、してますから。
最早してますから。

つまりこれは、そういう事でいいのかな？

「はいはい、分かりました。見ませんから、レイヤ先生もあんまりチラ見ばっかりしてると変な人扱いされますよ？」

「チラ見などしていない！何の話だ！」

はいはい、と猛抗議してくるレイヤ先生をいなしてそのままユカラの元へ戻ってくる。

ユカラが不思議そうな顔でこちらを見ている。

「…セツカさん、兄上と何かあったの？」

「いいや、別に何も？ただ、ちょっと面白いことがあっただけだ。」

未だに不思議そうな顔をしているユカラの頭を撫でてやりながら

これからのレイヤ先生とサクラさんにエールを送りつつ。


…自分の方も頑張らないとな、気合いを入れ直した。


…ああ、フィーの水着姿見たいな…。

（深雪の頭をペシッと叩き）