---------------------------------------------------------------------------------------
ストーリーにはエロはありませんが、人によってはキツい/キモい表現が含まれるかもしれません。
ご興味持ってくださる方は自己判断の上あらかじめ了承してご覧下さい。

（※すいませんグロありました　内臓はでないですが虫系です）

　　　 　　<裏>04.wiminoiweave　euthanasia　　　——『フライバイ　だいすき　いつまでも。』
　　　　 　http://dolch.bitter.jp/sub/colorkrr/story/u04.html

これまでのまとめ　http://dolch.bitter.jp/sub/colorkrr/story/flyhigh.html　
---------------------------------------------------------------------------------------

現在までのピース：3

A=??　　B=??　　C=??　　D=Downfall（崩壊）　　E=??　　　　　 　　　　　F=??　　G=??　　　
H=??　　I=??　 　J=??　 　K=??　　　　　　　　　　L=??　　　　　　　 　　　M=??　　N=Note(手紙)　　
O=??　　P=??　　Q=??　　R=??　　　　　　　　　　S=Switch（スイッチ）　　T=??　　U=??　　
V=??　　W=?? 　X=??　　Y=??　　　　　　　　　　Z=??　　




＿＿W＿＿を＿＿E＿＿ほど巨大な＿＿A＿＿『＿＿G＿＿の肖像』についての＿＿T＿＿

＿＿K＿＿の＿＿P＿＿は調和の中に＿＿L＿＿。
心根の良いものばかりが、自分の仕事を愛し、互いに思いやり、幸福を知っていた。
豊かさと平和の中　＿＿K＿＿に溢れた愛と美しさ『＿＿J＿＿』は
それがまさしく一つの＿＿A＿＿であるからに他ならなかった。
＿＿A＿＿の＿＿P＿＿は、争う訳が無い。
全ての＿＿P＿_には、それぞれに＿＿F＿＿とも呼べるなすべき仕事がある。
役割があるからこそ＿＿P＿＿は存在する。＿＿G＿＿は役割なき＿＿P＿＿を産み出しはしない。


＿＿K＿＿の＿＿J＿＿を完成されたものにするのは＿＿G＿＿の代行者＿Switch＿達。
＿＿G＿＿の力の使用権は部位ごとに役割分担され、それぞれ
肖像の右手にあたる部位、＿＿P＿＿の＿＿F＿＿を管理する器官の使用をホルベイニが許可されている。
同様に、鼻のサクラが＿＿K＿＿の自然の力の流れを
下腹のウィンジアが、出生の采配を
耳のコルアートが心を
頭のシュミンキが記憶を
首のターナが病やケガを
腹のデーラウニーが毒素を管理し
左足のターレンスが物と自然の負荷を感知し
右足のニューティアがエネルギーを作り出し
目のレンブランツが全てを監視する。
口のニューセリカは＿＿K＿＿中に声を届ける。
左手のヴィトレールは＿＿M＿＿を退ける。
もしもの時には胸のミンコウスキーが1000年に一度どんな＿＿R＿＿もかなえてくれる。

＿＿G＿＿という＿＿A＿＿を構成する＿＿P＿＿は＿Switch＿に常に＿＿Y＿＿。
＿＿P＿＿にとって＿＿G＿＿を実感させる＿Switch＿は＿＿G＿＿と同一の存在だった。
誰もが望まぬ＿＿F＿＿を避け、制御して貰うことができる。
一度学んだ知恵を失うことも無ければ、貧しさや寂しさを感じることも無い。
＿＿K＿＿には、＿＿V＿＿が産まれ得ない。＿＿G＿＿が不要と判断した＿＿V＿＿は存在し得ない。
悪事は消え、悪意は消え、＿＿V＿＿であったことも、忘れさせてもらえる。
＿＿K＿＿の＿＿V＿＿は、今も昔もこれからも、＿＿M＿＿だけだ。

昔、＿＿K＿＿には＿＿M＿＿がいた。＿＿E＿＿た全ての中で＿＿L＿＿た＿＿X＿＿達。
＿＿G＿＿は＿＿P＿＿以外の＿＿X＿＿達に＿＿H＿＿を見せた。
＿＿G＿＿の＿＿P＿＿ではなく、異物である＿＿M＿＿は、＿＿G＿＿の恩恵を受けられない。
＿＿M＿＿は＿＿G＿＿にも＿Switch＿にも決して＿＿Y＿＿しない。
＿＿M＿＿は不幸でありながら、＿＿U＿＿だった。
けれどもその＿＿M＿＿も、もういない。
ヴィトレールの朝道騎士団が、＿＿L＿＿た＿＿M＿＿を退け、
＿＿Z＿＿へと追いやり、勇猛に＿＿Z＿＿に踏み込んで、＿＿K＿＿を＿＿J＿＿姿にしていった。

＿Switch＿は全て＿＿O＿＿のものだ。
＿＿A＿＿を一つの方向から、＿＿J＿＿姿で見るべき為の＿＿P＿＿。
けれど＿＿G＿＿に内面と言うものがあるのならば、それは＿＿E＿＿だものではなかったろうか。
＿＿P＿＿が＿＿Z＿＿と呼ぶもの。例えそれが目に認められなかったとしても
＿＿G＿＿の肖像が＿＿A＿＿である以上、完成された姿は＿＿O＿＿だけの筈が無い。
そこには必ず＿＿T＿＿がある。そうでなければそもそも、＿＿A＿＿が完成に到る事は無いのだから。


カラー暦4000年、＿＿K＿＿は＿Downfall＿した。
あるはずの無い＿＿F＿＿は、夢が覚めたみたいに姿を現した。
思えば＿Note＿の中に既に＿＿C＿＿が居た。
＿Downfall＿する＿＿K＿＿を見詰めながら、ホルベイニは彼の言葉を思い出す。


『＿Switch＿に＿＿B＿＿でもいない限り、＿＿K＿＿のバランスが＿Downfall＿することはありえない。』


この＿＿T＿＿は、たった一つの武器　即ち＿＿I＿＿による、知恵と勇気の＿＿C＿＿の物語。
---------------------------------------------------------------------------------------







（異変を感じ取った一瞬、鳥肌が立った。
　身震いの後に笑いがこらえられなくなった。
　男は周囲に目もくれず、一目散　目の前でまさに現れようとする
　巨大なエンブリオ——『マァムブ』によじ登り始めた。
　男はけたたましく笑い声を上げている。
　笑いがとまらない。
　やがて男はマァムブの角の先端まで登りつめる。
　そうしてちっぽけな景色を眺めるのだ、ここが楽園かもしれないと！
　一等に高い場所から夕焼け空を仰ぎ見て、
　金色の雲群を刻み付けるように絶え間なく、男はただただ笑い叫んでいる。
　晴れやかしいと感じていた、ここからなら相当高く飛べるだろう！）








（今回の日記はギルドメンバーたちみんなでれんどうしているかもしれません）

完全にまだ寝ていた。ぼさぼさの頭。結ってない髪。
セーラー服ですらなく体操服という名のジャージ姿。決して朝に弱いわけではないがそれでも完全に不意打ちを食らった自室内。珍妙な悲鳴がマァムブ内に響いた。

塩とベーコンはかろうじて聞き取れたらしい。
ただ、塩に関しては以前教わったものの。…ベーコンとやらが一体何を差すのかわからず首をひねった。
ご飯を作るのはやぶさかではないが、とりあえず身支度をしたいが為に出て行ってほしいオーラを放つが、どう伝えていいかわからず、正面に座る彼に、目で訴えるしか出来ない。

何事かぶつぶつと呟くも、やがて、わかった、わかったというように肩を揺さぶられながら首を何度も縦に振った。

濁点の発音は少し苦手らしい。自分の名前に濁点が含まれるにもかかわらず。
慣れない発声の仕方に声が詰まる。

あなたがふと振り向くと、昨日、
練習試合をした眼鏡の女が立っている。

真っ直ぐにあなたを見据えているが、
その顔はどこか、恐怖を押し殺しているといった様子だ。

飛び出してきたフライバイに驚く素振りを見せたが、
直ぐに笑みを浮かべてわっしゃわっしゃとフライバイの頭を撫で回す。

縋りつくフライバイにも嫌な顔見せずに撫で回す辺り、異性としてみていないようだ。

当然、好きと言ってもLOVEの素振りなんて一切ないが。

（買い物籠を二つとも持とうとするフライバイに笑みを深めると
　籠の一つから財布らしきものを取り出して両方フライバイに持たせる。）

きっと、そうでなくても彼女はメニューに入れるのだろうけれど。

そんな会話をしながらマァムブの”出口”へ向かう。
街からでてくる冒険者や一揆の参加者からは気づかれない様な場所へ。

外へ出る廊下でも他愛のない会話は続く。
他の夕飯の事だったり、今日買う予定である食材、小さな雑貨の事等……。

おおよそ、街まで十数分と言うところで、
まるで世間話のように、リレッタがフライバイに唐突に問いを投げかけた。

その目は、ジィっと。瞳の奥を見ているようで。
ただの好き嫌いの話では無いように感じられる。

ふっ、と。視線が外された時、雲が流れて太陽が地面を照らす。

その口元は、いつもの様な笑みを浮かべていた。

呆れの混じった吐息を小さく吐き。

けだものが持ってきたそれは、以前のものより幾らか血色がよい。
ちぎってその儘という塩梅でもなく、いくらか工夫を施されたらしく、きちんとした円型をしていた。

しかし、然も当然といった風情で生であった。