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漁夫財団員ヴェイナスの手記

手記と言うよりは項目ごとに好き勝手書いたメモのよう

・任務進捗
βさんから仰せつかった任務は順調。
一揆の参謀を名乗るルリアンナ、ラルフに認められ、エンブリオと契約。
漁夫財団代表として、小隊を結成し、小隊長として、魔王と呼ばれる新王の城内を侵攻中。

・最初に選んだエンブリオについて
直感で選んだエンブリオはアニマという獣に関わるものだったことには笑った。
βさんの元に集う者は獣と縁があることが多いと噂だったからだ。

・小隊メンバーと暗所の渡し守、暗所の渡し守の雇い主について
ハッキリいって、風変わりな連中だ。
私も聞いたことない怪しい団体のメンバーとして変に思われていても仕方がないが、それにしても。

・・漁夫之小隊
早乙女　二愛
刀を握れば正に鬼と化す鬼娘。
両親の仇を討つために一揆に参加したとのこと。
女だから楽をさせて欲しい言われたときは甘えるなと思ったが、契約の内。
女の子が健気にもという物語は期待できなさそうだ。
事前に聞いていたとはいえ、刀を握った時の様子には驚かされた。
壊れた倫理観の血によった獣、鬼と呼ばれた殺人鬼の話を思い出してしまったが、
それまではいかないもののかなりの変わり様。
兵士を斬り倒したときは、本当に戦争をやれるのか最初、疑問だったものも吹き飛ばしてくれた。
何でもやらせることができそうだ。

BKB-37号
バルバロイの機械生命、優れた計算機にして、殺戮機械、
βさんのファイルに今回はバルバロイと協力するようにとあったため、
あちらの方にも話は付いているのか、思ったよりも何とか扱うことができている。
人間のような感情がない分、間違いなく、一揆参加者中、最高の殺意の持ち主だろう。
これをすべてコントロールが効くわけではないといえ、手中に収められたのは本当によかった。
バルバロイとは敵対しなければ、こんなに心強かったとは。

ネペンテリウス＝ウッツボカズラス
植物の精のような女。平和を望んでいるらしいが、かなり危険な雰囲気がある。
魔王のことをいって唆したときの言動を思い返すと、少しぞっとする。

・・「暗所の」とその雇い主たち
白髪の少年
「暗所の」の雇い主。周りに浮いている球体から只者ではないことは分かる。
素っ気ない態度を取られたが、こんなものだろう。
またサニーより一揆参加意欲が薄そうだ。

執事風の男
少年はどこぞの坊ちゃんでないように見えるところから、どうも雰囲気、所作といい作り物めいて見える。
ひょっとすると、機械なのかもしれない。

暗所の渡し守
財団諜報部の情報から当たりをつけたらビンゴだったわけだが、
思った以上に暗い印象だ。よく、この渡し守を少年は雇ったものだな。
他の渡し守を選ばなかった理由があるのだろうか。

付き従う女たち
詳細不明。危険な雰囲気しかない。一人は青色の触手のようなものを生やしている。
ただの人ではないだろう。

ハンドシグナルでBKBに指示を出しながら、一気に獣たちに迫っていく