旅路の中、三人の少女たちと出会った、
まだ年端もいかない様な少女達すら一揆に参加していることには驚きだったが、彼女との練習試合を通して、その認識を改めた。私は大敗した。
勝敗を分けたのは、単純な実力差もあるのだろうが、それ以上に彼女らの連携が見事であったことが決定打だろう。
一つ間違えれば同士討ちすらしかねない状況下にも関わらず躊躇いなく戦闘をこなせるのは、おそらく仲間同士の信頼という裏打ちあってのものだろう。

今回は練習試合だった。だから、負けたとしても問題はない。
だが、今後一揆を進めていく中で、新王側が同様に数を揃え連携を重視した戦法を使わないとはとてもではないが言い切れない。
どうすれば、良いのだろうか。

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夕暮れ時のことだ。
日が落ちきる前に野営の準備を始めた時、不意にティジュが傍を離れ、物陰の方へと駆け込んでいった。
慌ててティジュの後を追いかけると、そこにエンブリオがいた。人形の姿をしたエンブリオだった。
野獣に襲われたか、新王勢力に乱暴をされたのかはわからないが、そのエンブリオは既に相当衰弱した様子であった。
ティジュが自分のネクターを分け与え、人形のエンブリオは意識を取り戻し、今ではティジュと踊るように私の周囲を飛び回っている。
だが、不意に糸が切れたように宙から放り落ちそうになるのが気にかかる。あまり、前線に出す訳にはいかないだろう。

人形のエンブリオを、エスペス、と名付けた。

渋々ながらムーニアも刀を抜き、戦線に加わった！

妖精さんズに陣形を指示しつつ、刀を構えた。

と書かれたボードを手にもったままぺこりとあたまをさげました。