【第３日目】


不思議なことが起こったわ。
ありのまま、今日起こったことを話すわね。

今日、私たちは兵士さんたちと遭遇したの。
この一揆に参加してから初めて、一揆を実感する敵だったわ。
この兵士さんたちがなかなかに強敵で、倒すのにすごく苦労しちゃったわけ。
…殺さないで相手を無力化するのって結構大変なのよね。

まぁ、いずれにしても大変な苦労をして敵を倒したのよ。
それでね、ここからが本題。

兵士さんたちを倒してしばらく進んだと思ったらさっきの兵士さんたちと遭遇したの。
…な、何を言ってるのか分からないと思うけれど、私も何が起きたのか分からなかったわ。
１回目は『今回は敵が多いわね』くらいにしか思ってなかったんだけどね。

流石に２回目になるとおかしいって気づいたの。
だって、兵士さんたちの顔って、さっき私たちが２回も倒した人たちと同じなんだもの。
頭がどうにかなりそうだったわ。

おまけに私たちの体力もすっかり回復してるし。

で、そこでようやく思い当たったわけ。
あ、これって、あの現象の縮小版だ、って。
まずいかなーって思ったわけよ。
このままだと延々とこれを繰り返さなくちゃいけないわけだし。
他の人みたいに記憶もリセットされるならともかく、きっちり記憶が残ってるわけだしね。
軽い絶望感に襲われたわ。

まぁ、結論から言ってしまえば４回目はなかったわけなんだけど。
あっちの世界の影響がこっちにも出てるってことなのかしら。
だとするとこれ１回とは限らないし、十分注意しなくちゃね。

【そなたレポート】
２日目の戦闘は一揆らしく兵士だった。
…問題は同じ戦闘が３回繰り返されたことだ。
例の影響がこちらにも出ているのかもしれない。要調査。
プッタネスカビアンコ食べたい。

貴方の目の前に現れたのは奇妙な帽子を被った金髪の女性。
声をかけているのはどこにも発声器官が見当たらない謎の目玉帽子のようです。

　じっと遠音さんを見つめる

途中で何かを思い起こしたように、言葉を止める