二日目三日目

飛ばそうかと思ったけど結構色々あったからむりぽい。

あと移動し始めた日じゃなくてここについた日で書いたほうがいい気がしたのでそっち変えておく。


まず昨日のページにもかいたけど兵士の人との戦闘になった。

最初びっくりして混乱してもう家に帰る気でいたけど思い返してみるとすこしムッとする。

出会い頭に"世界に害をなす虫けら"ってさすがにひどいと思う。

そりゃああれですよ？一揆してる側だから何も言えませんよ？

きのうだってウン百人でエンブリオをボコボコにしちゃいましたよ？

………あれ？言われてしかるべきか…？

いやいや絶対あっちが悪い！悪いんだ！ゆるせーん！

おばあちゃんも初めて会う人を悪く言うのはだめって言ってた！

本当に悪く言ってるかどうかを見極めろっても言ってた気がするけど今回はそこの部分にはご退場いただく。

たぶんああいう人は地元でもあんまり好かれてないんだきっと。

麓の村にもいたもんすっごいむっすりしてるおじいちゃん。

魔女のとこの性悪の縮れ毛って言ったんだよわたしのこと！人が一番気にしてることをずけずけと！

少なくともクセッ毛は悪くない！！

きーっ！

まぁ、その、おばあちゃんと仲よかったしよくアメちゃんくれたけど…。

というか、初めて会うヒト悪く言ってるのこっちになってない…？

…………よし！！考えないことにしよう。



その後なんとか兵士の人をやっつけて先へと進めることになった。

わたしみたいな小娘に負けてて大丈夫か兵士の人。

それからは大体昨日と同じだった。

日が暮れていくうちにちょっとづつ市ができてきてあたりがにぎやかになっていく。

今日もなるだけ、というか全力で人に見つからない所で野営をする。

まあ火使うから見つからないことはないだろうけど。

もそもそと食べ物を探してことこと野草スープをつくる。

野草スープのいいところは毎日味が変わるところだ。今日はイモ類が多いので若干甘みがある。

…と思ったほうが飽きない。生活のチエだ。

香辛料になるものもいくつか見つけたので乾燥させておいて後日使っちゃおう。



…イモで、思い出した。今日知らない人に話しかけられた。

ちょっと驚いてしまったせいでろあまりいい反応ができなかった。ウン、驚いたせいだ。しょうがない。

…しょうがない。

ハァ…なんでこう根性なしなのかなぁ…。

思い出せる限り昔のことを思い出してみるけど村の人に合うときはおばあちゃんの後ろに隠れてたことしか覚えてしかない。

生まれつきなのかなぁ…。

ちょいちょいと手をこまねいて昨日からしつこくじゃれ付い耳はむはむとかしてるエンブリオたちを呼ぶ。

ほんとに仲良いなこの子ら。泣くぞ。

ウン、軽く話しかけてみるが普通に話せる。ヒトだとだめなのかなぁ。訓練とか出来ないものか…。



四日目

今日も今日とていつもどおり早く目が覚めた。

朝食をとって今日と明日の朝の食材を探しに行くついでに良い水場を探す。

やっぱりいいところは見つからず今日もタオルで体を拭くだけで済ませた。

そろそろしっかりと水浴びがしたい。

服も砂っぽくなってきたからきちんと洗いたい。

そういえば川のほうでも行軍をしているらしいのでそっちに合流して隙を見つけて洗ってしまおうか…。

でも正直踏ん切りが付かないんだよなぁ…ヒトが多すぎるんだよぉ…。

でも…うん、とりあえず行くだけ、行くだけ行って無理だったら諦めよう。



にしてもこう、ちょっとした時間でちょっとづつ日記帳に書き足していってるんだけど色々と起こりすぎだ。

ほぼ一行日記だった日記帳がここ数日、ページ単位の進み具合になってきてる。

かなり生活環境が変わったからしょうがないのかもしれないけどみんなもそうなんだろうか。

夜の空気を見ているとちょっとお祭り気分のような空気を感じる。うらやましくない。うらやましくないもん。

いかんなーいかんですよ、場に流されないようにしっかりしてないとね。

あっそういえば昨日また愛想の悪いおじちゃんの店が開いてて

そこでちょっとお金があったから買ったチョコがすんごい美味しかったから品名メモっておく　○○○○○○○○○

いやーあのおじちゃんたぶんいい人だ、ちょっと口が悪いけど。あれだな、おばあちゃんが言ってたやつだな。

今日もなにかお菓子買ってきちゃおーっと。

　なんかめっちゃ間が空いたし相手がテンパっているので逆に落ち着いています。
と思いましたが、あれ、なんで挨拶したんだっけ？とばかりに首を傾げました。
その際、相手の担いだエモノの柄でも目に入ったのか、おほーと簡単の息を漏らしまして。

　がおーと手を上げて荒ぶるなにかのポーズ、笑顔笑顔。
人見知りどころか食べかねん勢いでした。黙っていれば物憂げな小娘なのに。