こっちに来てから豆を口にする機会が増えたのだが、昨日ガラちゃんにもらった豆がかなり美味い。
　結構な量をぽりぽりと頂いてしまった。
　これ、お酒のつまみにする人もいるんではなかろうか。私は酒は飲まないけれど。

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　一時的にだが、ケット・シーと契約した。
　エンブリオはそれぞれが個別の『力』を帯びているようだ。それが世界に作用し、契約者に影響をもたらしている——私はそう解釈した。エンブリオはLaWSys使いにとってのLaID、或いは鉱物達と、同じ役目を果たしている。ケット・シーと契約して、サラマンダーのカメリアとは異なる作用をかなり明確に感じる事ができた。
　それは私がLaWSysを使う際に得られる感覚と、少し似ていた。

　私はひとしきり悩んだ後、ケット・シーと解約する事に決めた（一応、ケット・シーとは一通り遊んでおいた。猫じゃらしとか）
　彼の『力』は私がここで（この一揆に参加するにあたって）求めるものとはズレていると判断したためだ。
　ここには沢山のエンブリオがいる。
　カメリアをメインのパートナーに据えつつ、他のエンブリオ達と契約してその『力』とLaWSysへの影響を研究してみるのも面白いかもしれないと、私は考えている。
　元の世界に帰る事ができた時、先生や彼に報告する良いレポートになりそうだし。

出された豆をつまみつつ、ガラとマスターのやり取りに堪えきれない笑いを滲ませている

差し出された豆をぽりぽりと口に運んでいたが、やがて、にへっ、と笑い

そう言いながらも、男の指先は既に次の豆を口に運んでいる。

少しの間、観察するように見ているが少々距離が近過ぎる。
ふいと何気ない距離を保って

問いかけにエンブリオを目で追いつつ

そこまで言ったところで急に痛ーっ！と尻を庇いながら、ぶんぶん飛び回るエンブリオに謝っている。