─────逝きはよいよい還りは恐い
鬼神様の宴の席じゃ

みなみな、ようよういらせられました。
それではごゆるりと良い夢を──────




<鬼>と名のつく種族の集まりでございます。
種族の違いに驚かれるのもよろしかろ
酒を酌み交わすのもよろしかろ。

もちろん、奇特な鬼好きの人間も
歓迎しておりまする。
…何が起きても保証はできませぬが

●弥千代

●ミツ

そう言うと、八葉は『鬼殺し』を自前の升に注ぎ、飲み干す。

更に、するり、と静やかに……どこにしまっていたのか、大瓢箪を取り出した。