４人でチームとなった私たちは互いのことをよく知らぬまま、歩みを進めることとなった。
これからの道すがら、チームとしての結束や連携を深めていければ良いのだが。

必要以上に馴れ合う必要はないだろう。
が、これから先、互いの命を預ける仲間となるのだ。
こうして仲間となったのも神の思し召しであろう。
それが祝福であれ、試練であれ、得るものは必ずある。

それにどうせ同行するなら、信頼できる関係になりたい。
この出会いが生涯の宝となるやもしれぬのだ。
こうした思いが私一人のものではないことを願う。



私たちは歩みを進める。
星屑の小川と呼ばれる水辺を歩いている時であった。
不意に私たちは襲われたのだ。
レモラと呼ばれる魚型モンスターと、エンブリオであるマーメイド。

それが私たちがチームとして戦う最初の相手となった。



結果は無論勝利。
しかも圧倒的だった。

どうも私が懸念していたようなことなく、思った以上にバランスのいいチームのようだ。
このまま経験を積み、研鑽を重ねていけばその成長性は著しいものになるかもしれない。

私は秘かに奮い立つ思いを胸に、前進することになった。
存外、楽しい旅となるかもしれない。

男に話しかけられると、にっこりと笑みを浮かべる。

（小さな紙切れを眺める黒髪の女性と、
　それに連れられて金髪の少年が近づいてくる）

あたりの空気がひんやりと変わった

どこかでしゃれこうべがカタカタ音を立てている

あたりの空気がひんやりと変わった

どこかでしゃれこうべがカタカタ音を立てている