見事一揆に参加することになってしまったようだ。
　この選択が吉と出るか凶と出るかは……神ならぬ身としては、吉と出るよう、祈るくらいの事しかできないのだが。
　周りを見てみれば、異世界から来た武闘派な人やら、この世界の武闘派な人やら——つまるところ、戦うことに関しては、私なんかよりはるかに適任な人たちが大勢集まっているようだ。
　一揆については彼らに何とかしてもらうとして、私たちは私たちで、なんとか上手い事やっていく道を模索することにしよう。
『その場しのぎの自転車操業。やってる事は、いつもと同じね』
　ハイゼンスレーの茶化した声に、私は苦笑を浮かべた。
　さて、とりあえずは……何から始めたモノか。

　ぱちりと両手をあわせて、少女が何かをおねだりでもするように首を傾げた。
ちょっぴり笑いながら、自分の目の前で丸を二つ作ります。

　どうやら眼鏡を知らないらしい。